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宝石・幽霊・カラスあり! 魅力いっぱいの世界遺産「ロンドン塔」観光見どころガイド

ロンドン東部、テムズ川のほとりに立つロンドン塔(Tower of London)は、常に人で賑わう人気の観光スポットです。塔といっても高いタワーが1本そびえている訳ではなく、ホワイト・タワーという建物を中心に複数の建造物や外壁で構成されている中世の砦です。中世当時のままの姿で残っている貴重な建造物として、1988年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。壁の中に一歩足を踏み入れれば、中世当時のコスチュームを着たスタッフもいるので、当時の雰囲気をリアルに体感することができるでしょう。 イギリス王室の栄光を象徴する品々も必見で、きらびやかな宝石類や装飾品は、世界的にも価値のある物ばかりで、目を奪われること間違いありません。そして、華やかな歴史の陰にある、血塗られた処刑場や監獄としての部分も残されているのが、ロンドン塔の特徴であり、魅力にもなっています。 この記事ではロンドン塔の歴史や見どころだけでなく、アクセス方法など便利な情報もご紹介します。ロンドンが初めての方もリピーターの方も、ぜひ旅のガイドにお役立てください。

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ロンドン塔でイギリス王室の歴史を堪能しよう

ロンドン塔は誰が、なんのために作ったのか?

ロンドン塔とタワーブリッジ

https://ja.wikipedia.org

ロンドン塔はイギリス王室の祖、征服王ウィリアム1世によって11世紀に建造されました。フランスからイングランドに渡ってきた王は、防衛と自らの地盤を固めるため3つの要塞を建設しましたが、その中で最も強固とされるのがこのロンドン塔です。1078年ごろにホワイトタワーの建造が始まり、20年ほどで完成したと伝えられています。現在ではそれほど大きい建物には見えませんが、当時としてはイギリスで一番高さのある建造物でした。その後、歴代の王により他の建物や壁、船着き場が増設され、14世紀末にはさらに堅固な砦となりました。

意外な使われ方をしていた時期も!

19世紀まで、ロンドン塔は首都を守る要塞や王の居城としてだけでなく、王立造幣局や銀行、動物園、天文台など多目的に利用されました。造幣局には、重力を発見したアイザック・ニュートンも勤めていたことが知られています。動物園にはダチョウやライオン、シロクマ、カンガルー、象といったエキゾチックな動物たちが集められていました。1835年に閉園になった際これらの動物たちが移されたのが、リージェンツ・パークにあるロンドン動物園です。

ロンドン塔の囚人たち

https://pixabay.com

ロンドン塔のもう一つの重要な顔が、監獄としての機能です。イギリス黄金時代を築いたエリザベス1世も、女王になる前に短期間収容されています。高貴な人物も多かったため、必ずしも囚人への待遇が悪かった訳ではなく、エリザベスなどは自由に敷地内を散歩できました。13世紀にイングランドに負けて投獄されたスコットランド王ジョン・ベイリャルに至っては、床屋や仕立て屋を含む家来を大勢引き連れての獄中生活でした。なんと、狩りのために塔の外へ出ることも許されていたそうです。

しかし、悲劇的な結末を迎えた人物も大勢いました。ロンドン塔は、有名な人物や有力者が処刑された刑場としても有名です。9日間のみ女王であった、わずか16歳のジェーン・グレイや、映画「ブーリン家の姉妹」のアン・ブーリンなど、クイーン3人を含む多数の処刑者を出しています。

ロンドン塔の見どころ&おすすめスポット10選

ロンドン塔には中世のコスチュームを着たスタッフも!

1.クラウン・ジュエル(The Crown Jewels)

London Tower - Crown Jewels

クラウン・ジュエルは、イギリス王室の象徴とも言える23,578個におよぶ宝石・宝飾品が集められた展示館です。これらの宝石は今でも儀式の際など実際に使われていますが、普段は厳重な警備のもとロンドン塔に展示されています。
コレクションの中でも、3,000個もの宝石で飾られた王冠と、世界第2番目のダイヤモンド「アフリカの星」を使った王笏は圧巻。105カラットのダイヤモンド、コ・イ・ヌールも必見です。

2.ホワイト・タワー

White Tower, Tower of London

ロンドン塔の中核となるホワイト・タワーは、長く王室の武具の管理庫としても使われてきました。現在は、ヘンリー8世など歴代の王が使った鎧や武具、徳川秀忠から贈られたという日本の甲冑などが展示されています。11世紀に作られた、ロマネスク様式が美しい「聖ヨハネのチャペル」も必見です。
一方、最上階にある処刑に使われた斧、拷問に使われた地下室では、ロンドン塔の闇の部分を感じることができるでしょう。

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3.ウェイクフィールド・タワー(the Wakefield Tower)

London Tower

さらにロンドン塔の闇を覗いてみたいなら、ウェイクフィールド・タワーがおすすめです。実際に使用されていた数々の拷問器具を見られます。詳細な使用方法が解説・図解されているので、怖いものが苦手な人は避けた方が良いかもしれません。

4.反逆者の門(Traitors Gate)

Traitors Gate Inside 2

ロンドン塔のメイン・エントランスを入って右手に進むと、反逆者の門があります。門と言っても船で出入りする小さな水門ですが、数々の囚人がここを通って収容されました。この門をくぐった囚人はほとんど牢死か処刑で命を落とし、生きて出られたのは、のちに女王となる21歳のエリザベス王女だけでした。現在は、石造りの通路から半地下の水門を覗き込む事ことができ、当時の人々の暗澹たる心情に思いを馳せる縁になります。

5.ヨーマン・ウォーダーズ (The Yeomen Warders)

Our Yeoman Warder

黒地に赤いラインの入った制服を身につけた人たちを見かけたら、それがヨーマン・ウォーダーズです。個性的なロンドン塔ガイドとして有名ですが、彼らは皆、22年以上の軍隊経験がある立派なベテランたちで、衛兵として塔を守るのが仕事です。ビーフィーターとも呼ばれており、ロンドンのお酒、ビーフィーター・ジンのボトルでご存知の人もいるかもしれません。
ウォーダーズが家族とともに住んでいるのは塔内の片隅にある居住エリアですが、夜は外に出られないため、彼らのためのパブや病院も用意されています。

6.ロイヤル・ビースト(Royal Beasts)

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Kendra Haste - Royal Beasts at the Tower of London

13世紀、ジョン王によってロンドン塔内に動物園が作られました。前述したように、ここには数々の珍しい動物たちが集められ、王室の権力を示すために展示されていたのです。当時ヨーロッパの王族の間で、珍しい動物を贈り合うことが流行していたので、その動物たちを飼育する目的もありました。
今はその記念として実物大の動物の像が多数残されているので、お子さんなどは敷地内で動物探しをするのも面白いでしょう。

7.カラスの伝説

Raven

ロンドン塔の生き物と言えば、忘れてはいけないのがワタリガラス(raven)です。最低6羽のワタリガラスがいないとロンドン塔=イングランドが滅びるという伝説の元に、現在7羽が飼育されています。
ヨーマン・ウォーダーズの中にはレイヴン・マスターという飼育係がいて、その人が世話をする慣習になっています。カラスたちは飛べないよう羽根を切られているのですが、過去には逃げ出した例もありました。ジョージと名付けられたカラスは、逃げた後よそのアンテナをかじってクビになり、グロッグは逃げたまま行方不明だそうです。

8.胸壁(battlements)

Tower of London - London, United Kingdom

ロンドン塔を囲む胸壁は、13世紀にヘンリー3世によって補強工事が行われて以来、外敵から王や女王たちを守ってきました。この壁を歩くことで、ロンドン塔内を中世から現代まで感じられます。南側には中世の館やウェイクフィールド・タワー、東の胸壁には一時期クラウン・ジュエルが置かれていたマーティン・タワーなど、数多くのポイントがあります。

9.ロンドン塔の幽霊たち

Tower Of London Night 1

ロンドン塔で処刑されたのは、政治的な意図で濡れ衣を着せられた人物も多いため、人々の同情や好奇心を誘うためか、幽霊が出るという噂が絶えません。
中でも有名なのは、2人の王子の幽霊でしょう。15世紀、王位を狙う叔父のグロスター公によってロンドン塔に幽閉され、密かに殺害されたと言われる12歳のエドワードと10歳のリチャード兄弟です。ロンドン塔のあちこちで走り回ったりすすり泣いたりしている少年たちの幽霊の目撃談があります。切り落とされた首を持って歩くアン・ブーリンの幽霊も有名です。

幽霊が見られるかどうかは分かりませんが、夜のガイドツアーもあるので、肝試ししたい方は試してみてはいかがでしょうか。

Tower Twilight Tours

10.ビーチャム・タワー(the Beauchamp Tower)

https://commons.wikimedia.org

13世紀後半にエドワード1世によって建てられたこのタワーの名前は、最初の囚人であるワーウィック伯トーマス・ビーチャムに由来します。ビーチャムの後も、ヘンリー8世の王妃キャサリン・ハワードやジェーン・グレイなど高貴な人物たちが収容されました。
今でも、壁に囚人たちによって掘られた文字(grafiti)が残されています。ジェーン・グレイを表すと言われる「JANE」という文字や、ジェーンの夫ダドリーとその兄弟たちによるグラフィティが有名なので、ぜひ探してみましょう。

ロンドン塔へのアクセス方法・施設ガイド

ロンドン塔の行き方は?

テムズ川のほとりに立つロンドン塔へは、色々な行き方が可能です。ちなみにロンドンの公共交通機関について調べるなら、以下のサイトが便利です。

Transport for London

・地下鉄(Tube、Underground)  District and Circle LinesのTower Hill駅から徒歩5分
・電車 Fenchurch Street駅から徒歩5分、または London Bridge駅から徒歩15分
・DLR(ロンドンの一部を走る電車) Tower Gateway DLR駅から徒歩10分程度
・Riverboat アクセスポイントTower Pierからすぐ
・バス ロンドンの赤い2階建てバスには、それぞれルート番号が表示されています。ロンドン塔を通るのはルート番号15, 42, 78, 100, RV1です。
バスルートのマップはこちら ※ロンドン塔はマップ右下にあります。

市内にはバスや地下鉄がいたるところに走っています※写真はピカデリーサーカス

・入場券&日本語ガイド付き現地ツアーはこちら

ロンドン塔内の飮食施設について

敷地内には4つのカフェとレストランがあり、休憩や食事をとるのに困ることはありません。ランチなどを持参することも認められていますが、建物内での飲食はできないので注意しましょう。
お土産を購入するためのショップは5つもあります。メインのTower of London Shopは入場券を買わなくても入れるので、後日買い物のためだけに利用することも可能です。EU外からのビジターはタックスフリーが利用できるため、£50以上買い物するなら利用しましょう。

基本情報

ロンドン塔は、約1000年も昔に建てられた砦が見物できるだけではなく、中世からのイギリスの歴史を学べる興味深いスポットです。イギリス王室の光と闇が詰まっており、そこに関わった人々の物語を感じることができるため、普段は歴史に興味がないという人も引き込まれる魅力があります。今回の記事を参考に、ぜひ印象に残るロンドン塔観光をしてください。

ロンドン塔

イギリス / ロンドン

Tower Hill, EC3N 4AB, England
火〜土9:00-17:30 日・月10:00-17:30(3月〜10月末)、11月〜2月は16.30クローズ ※12月24〜26日、1月1日は定休
入場料:大人£21.50 子供(5〜15歳)£9.70
https://www.hrp.org.uk/tower-of-london/#gs.imzFnKo

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