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【伝統芸能】曲独楽入門!日本文化のひとつを知ろう

更新日: 2023年11月21日

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形や色の美しい独楽(こま)を使って刀や糸、扇子の上に乗せて回したり、綱渡りさせたりといった様々な芸をする「曲独楽(きょくごま)」は、江戸時代に博多で生まれた演芸です。貴族のための儀式で披露されていた独楽を庶民も見られるようにしたもので、独楽師による華麗な技が最大の見どころであり、独楽をはじめとした道具の美しさも注目したいところ。九州の博多では博多独楽として無形文化財指定され保護されており、演芸や工芸品としての道具に触れることができますが、曲独楽を行う独楽師や、独楽職人の数が減っていることで、今では非常に貴重な伝統芸能となっています。言葉の要らない芸なので、日本人はもちろんのこと、外国人でも楽しめます。ぜひ日本の伝統芸能のひとつとして、曲独楽の生の迫力を体験してみてください。

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曲独楽とは?意外に知らない基本情報を見てみよう!

曲独楽(きょくごま)とは、形や色の美しい独楽(こま)を使って、刀や糸、扇子の上に乗せて回したり、綱渡りさせたりといった様々な芸をする演芸です。江戸時代の元禄(1688~1704年)ごろに博多で生まれました。元々は奈良時代ごろから貴族のための儀式で披露されていた独楽を、江戸時代に入り庶民も見られるようにしたのが曲独楽です。最大の見どころは独楽師による華麗な技の数々です。刃の上で独楽を回す「独楽の刃渡り」や、糸の上を伝って独楽を渡らせる「糸渡り」などの技があります。明治時代以降は独楽文化時代が下火になりますが、ごく僅かの限られた独楽師により現在まで受け継がれています。

曲独楽を広めた人「初太郎」について

平安時代までは貴族階級に限られた独楽でしたが、元禄15年(1702年)に博多出身の初太郎という少年が京都・四条河原で「鉄芯の博多独楽」という博多曲独楽を披露し、それが評判となり大人気となりました。これが曲独楽の初演と言われています。
一方江戸では、越中の薬売りを家業とする松井源水の子孫である四代目源水が浅草を拠点に歯磨き粉や歯の薬を販売したり、時には歯痛に苦しむ人のために抜歯をしながら曲独楽などの大道芸を行っていました。亨保11年(1726年)に後の九代将軍となる徳川家重が偶然浅草寺で目にし大変喜んだことで、江戸でも庶民の遊びとして一気に広まりました。

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いつからあったの?曲独楽の歴史をたどってみた!

今から約1,300年前に中国から子どもの遊びとして伝わった竹製の独楽から始まり、奈良時代には朝廷で神仏の行事や相撲の余興としての独楽が行われていました。1702年に博多から出てきた初太郎が、京都の小屋で博多独楽を演じて評判になり一気に広まりましたが、これが曲独楽の始まりと言われています。一方江戸でも、越中の薬売り松井源水の四代目が大活躍をし、享保年間(1716~1735)から幕末にかけて曲独楽が大流行しました。明治時代以降は、曲芸としての技術が非常に発展し、それが現在に至るまでごく限られた芸人や職人によって受け継がれています。

いま有名な「朱仙」(しゅせん)さんてどんな人?

現在活躍している曲独楽師は女性が多いというのが特徴です。宮崎県出身の女性曲独楽師の朱仙氏は、江戸太神楽十三代家元である鏡味小仙氏(現:丸一仙翁)に師事しつつ、独楽製作者の伊藤誠一氏から江戸曲独楽を学んだという実力派。テレビ出演や海外公演も数多く行っており、精力的に活動しています。
また東京都出身の女性曲独楽師三増巳也(みます みや)氏は、ハーモニカ漫談家の源氏太郎の長女で曲独楽宗家の三代目三増紋也(みます もんや)の弟子としてキャリアを開始したサラブレッド。文化庁による子どもの文化育成事業にも携わっており、子どもに向けた活動が目立っています。

これであなたも曲独楽マスター!注目の技をご紹介

曲独楽の魅力は、何といってもその華麗な技の数々です。心棒を親指と人指し指で持ち、振動を与えて回転させますが、この時紐は使いません。代表的な技をご紹介します。刀の刃の上を渡るように独楽を回しながら移動させる「刃渡り」や、糸の上を伝って独楽を回しながら移動させる「糸渡り」、扇子の上に独楽を乗せてバランスをとりながら回転させる「地紙止め」。羽織や着物の袖の上から襟を通過してもう片方の袖まで独楽を回しながら移動させる「衣紋流し(えもんながし)」や、棒の先で平らで大きい独楽を回して、直角にまで倒していく「風車(かざぐるま)」。板の上に小さな5つの独楽を乗せ、客が選んだ独楽だけを回す「五色の独楽」や独楽を平らな木の輪の中に通したり、輪の内側や外側に乗せたりする「輪抜け」などがあります。

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