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シナイ山とはとはどんなところ?
先に述べた十戒は、イスラエル人がこの規律を守るのであれば、すばらしい土地と永遠の繁栄を与えると神が約束し、与えた規律です。
エジプトではもともとイスラエル人を非常に重用していましたが、紀元前13世紀ころにラムセス2世が王位につくと、それまでとは違い、奴隷的地位に押いやられてしまいました。
その後、イスラエル人たちをエジプト人による虐待から救ったモーゼは、シナイ山に登り40日間滞在し、神が石に刻んだ「十戒」を持ち山から下りてきたという話です。モーゼとイスラエル人が、神の奇跡で海が裂けたところを通って逃げたという聖書のお話は有名で、映画にもなっています。
シナイ山の入場料
シナイ山へ登るのには、特に入場料のようなものは発生しません。シナイ山への登山ルートは大きく分けると2つあります。3750段以上の険しい階段が続く「悔い改めの階段」と呼ばれている厳しい道と、「ラクダの道」と呼ばれている7合目までラクダに乗れるルートです。
この2つのルートは、最後の750段の所で合流しますが、観光でシナイ山を訪れるのであれば、おすすめは「ラクダの道」です。ゴツゴツした岩肌の山道、しかも朝日が昇る前の暗い道を昇るのは容易ではありません。最後の階段も整備されたものではなく、自然の石を積んだもので、上るには体力が必要です。体力に自信がない方や、ゆっくり景色を楽しみたい方は、ラクダに乗りながら流れ星が飛び交う満点の星空を楽しむことをおすすめします。
ガイド付きツアーがおすすめ
シナイ山への登山は、朝日を山頂から見学するために、暗い夜に険しい登山道を登っていくのが一般的です。7合目までラクダで登るオプション以外にも、ガイド付きツアーを利用するとよいでしょう。
登山以外にも、交通や宿の手配など、個人では手間の掛かる面倒な手配も全て行なってくれるので安心です。また、隣町のダハブからは、送迎のみのバスツアーも出ています。全てを自分で手配し宿泊もダハブの街などに取る場合などは、ぜひとも利用したいサービスです。
シナイ山のみどころ
ユダヤ教、イスラム教、キリスト教徒の聖地シナイ山を訪れるなら、ぜひとも楽しんでおきたいみどころがいっぱいです。シナイ山のみどころをいくつか紹介します。
ご来光
シナイ山の最大の見どころともいえるのが、壮観な景色を楽しめる山頂から拝む朝日です。日が出てくるにつれて色を変えていく空は、夜の暗闇の黒から濃紺、青、水色、オレンジへと徐々にその姿を変えていき、太陽が登る瞬間はとても感動する一瞬です。
宗教的な意味も含め、神聖なる場所で敬虔な雰囲気の中、朝日を拝むことができます。多くの人がまだ暗いうちから山頂を目指し、その一瞬を待っています。山頂にはリシア正教の三位一体の礼拝堂が建っているので、聖歌を歌う人がいるなど、とても神聖な雰囲気を感じることができます。
ラクダで登山
シナイ山の山頂へは2つのルートがあり、そのうちのひとつ「ラクダの道」を利用するなら、合わせて楽しみたいのがラクダライドです。ラクダに乗ることで、体力的に楽なのはもちろんですが、普段はなかなか体験できないラクダ乗りを楽しめます。
出発は朝が早く、夜中のうちに麓を出ることになります。早朝の山はとても冷え込むので、しっかりとした装備や服装を用意してください。体力に不安のある人でも、無理なくシナイ山登山を楽しめるラクダを使った登山は、年齢にかかわらず利用したいオプションです。
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観光にどれくらいの時間がかかる?
シナイ山への登山は、体力やどのルートを利用するかによって差がありますが、目安としては山頂まで登るのに2〜3時間ほどの行程になります。よって朝日を山頂で拝もうとする場合には、夜中に麓の街を出発する必要があります。
早朝は冷え込むことがあるので、しっかりとした寒さ対策をした服装がおすすめです。
道のりは決して楽ではないのですが、所々にお茶屋があり、砂糖がたっぷり入ったベドウイン・ティーを飲みながら、休憩をすることもできます。
全行程としては、山頂や途中での休憩を挟み、往復で6〜8時間ほどが、一応の目安になります。
シナイ山へのアクセス
シナイ山へのアクセスですが、もっとも簡単な方法は麓の町にある聖カテリーナ・ツーリスト・ビレッジ(ホテル)に宿泊をして、そこから約5分ほどの場所に移動し、さらに徒歩約10分ほどのところにある聖カテリーナ修道院の横にある道からシナイ山に入るというものです。
隣町のダハブからバスも出ていますから、宿泊は海のアクティビティも楽しめるダハブで、というプランもたてられます。
合わせておすすめの観光スポット
聖地シナイ山周辺には、合わせて訪れたいおすすめスポットがあります。シナイ山を訪れる際に行ってみたいスポットを紹介します。
アイン・ムーサ
アイン・ムーサは、モーゼ終焉の地と伝えられるネボ山東に位置する街です。この町を訪れたモーゼが、杖で岩を打つと水が湧き出たという伝説が残っています。
もともとこの周囲の水は苦味があり、飲むのに適さなかったのですが、モーゼが与えられた神の力により奇跡が起こり、飲める水に変わったという言い伝えがあります。残念ながら今では井戸は使われておりませんが、シナイ山共々、聖地として多くの人が訪れている神聖な場所です。
聖カトリーナ修道院
聖カトリーナ修道院は、「モーゼの十戒」ゆかりの地として有名な世界遺産です。現存している修道院の中では世界最古のものであり、歴史を感じさせるとても神聖な雰囲気を楽しめます。
「イコン」と呼ばれるイエスキリストや天使、重要人物を描いた絵画が、周囲の壁に飾られているほか、併設の図書館には、4世紀の聖書写本「シナイ文書」などのような、歴史的にもとても貴重な品があるので、ぜひとも見学しておきたいスポットです。
スエズ運河
地中海と紅海を結ぶ全長164kmのスエズ運河。運河の両側は砂漠という、ほかではなかなか見ることができない不思議な光景が広がっています。海上交通では重要な役割を果たし、特にアジアとヨーロッパの間を行き来する船舶にとっては、大幅に距離を縮めることができる貴重な運河です。また、料金が50万円以上と高めですが、余裕がある人にはスエズ運河を通るクルーズ旅行もおすすめです。
ワジ・フィラン
ワジ・フィランは別名「シナイの真珠」とも呼ばれるエジプトのオアシスのような場所で、なつめやしの林が群生しています。遊牧民ベドウィンが山羊や羊と一緒に暮らしているのどかな場所ですが、実はここもモーゼが奇跡を起こした場所のひとつだといわれています。キリスト教だけでなくユダヤ教、イスラム教に人たちが聖地と崇めている場所で、シナイ山観光と合わせて多くの人が訪れるおすすめスポットです。
紅海でのスキューバーダイビング
非常に高い透明度を誇る紅海は、世界各国からダイバーが集まる、屈指の海です。色とりどりのサンゴ礁や魚に囲まれながら、水中を泳いでいると自分が砂漠の中にいたことを忘れてしまいそうなほどです。
経験者はもちろんですが、初めての人でもインストラクターがついた体験ダイビングや講習もできるので、ぜひとも挑戦したいものです。日本からダイビングだけが目的で訪れる人もいるほどの海なので、シナイ山だけでなく海の中を探検してみるのもいいかもしれません。
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