【大分県】一度は行きたい由布市の観光情報！おすすめの温泉やスポットをご紹介

「懐かしき未来の創造」へ歩み続ける「ゆふいん」

湯布院がある由布市は、大分県のほぼ中央に位置しています。市の北部から南西部にかけては由布岳や黒岳など標高1,000ｍ級の山が連なるエリアで、日本名水百選に選ばれる「男池湧水群」や東洋のチロルと称される「由布川峡谷」など、雄大な自然が織り成す見どころが多いのも特徴。
上の動画にあるように由布市では、人々の生活が大きく変わる中で新しい旅の形を模索しつつ、今も「懐かしき未来の創造」へ向けて変わらず歩み続けています。穏やかな日常の中に旅情を感じられる、おとなしやかな「ゆふいん」は、今だからこそ行きたい観光地です。

由布岳に見守られる由布院温泉

「別府の奥座敷」とも呼ばれる由布院温泉は、大分県由布市の由布岳の麓に湧き出る温泉です。歓楽的な雰囲気のある別府とは対照的に、田園の中に穏やかな温泉郷が広がっており、町全体がゆったりとした雰囲気に包まれています。
名物の温泉は全国2位の豊富な湯量を誇り、2019年には由布市内の塚原温泉、庄内温泉、挾間温泉の3か所とともに国民保養温泉地「湯布院温泉郷」として指定されています。泉質の良さはもちろん、周辺に広がるのどかな自然も魅力的です。由布岳を臨む露天風呂もあり、贅沢な旅のひと時を満喫できますよ。
温泉以外の楽しみも充実しており、まち歩きやグルメを楽しむことも可能です。

おすすめの立ち寄りスポット1：山椒郎

まち歩きに疲れたら、雰囲気の良いお店で昼食がてら一息つきましょう。「山椒郎」は、のどかな田園の中に佇む人気の日本料理店です。テラス席では雄大な由布岳を前にした、由布院ならではのロケーションで食事を楽しめます。ミシュランにも掲載された人気店なのでディナーは予約必至。ランチは予約を受け付けておらず先着順です。
厳選した旬の食材を使った、目と舌で楽しめる料理が評判で、人気メニュー「合わせ箱」は見た目も華やかな一品。素材の味を最大限に引き出した、身体に優しい味わいも人気です。

おすすめの立ち寄りスポット2：天井棧敷の朝食

天井棧敷の朝食

由布岳の麓、金鱗湖のすぐそばに位置する茶房「天井桟敷」は、江戸時代の造り酒屋を移築して造った趣あるカフェです。店内は洋風のインテリアでまとめられたレトロな空間で、荘厳なグレゴリア聖歌をBGMに優雅なひと時を楽しめます。天然酵母を使ったパンで評判の「まきのや」のトーストが付いたモーニングセットは、ボリューム満点でおすすめ。
その他にも「モン ユフ」や「鴨サンド」など、ここでしか出会えないオリジナルの名物メニューもあるので、散策の合間にぜひ立ち寄ってみてください。

旅情あふれる石畳のまち、湯平温泉

湯平温泉の石畳

湯平温泉は花合野川沿いに広がる温泉地で、その歴史は800年前の鎌倉時代にまでさかのぼり、由布院温泉よりも古い歴史を持つとされています。江戸時代には胃腸病に効く湯治場として評判を集め、次第に多くの湯治客が訪れる観光地として発達していきました。温泉街の中心は江戸時代から続く石畳の道で、昔と変わらぬ風情ある雰囲気を味わいながら散策を楽しめます。通りの両側には共同浴場や飲食店、土産物屋などが集まっており、まち歩きしやすいのも魅力です。
市内に点在する他の温泉地に先駆けて、1959年には由布院温泉とともに国民保養温泉地として指定されており、湯治場としての高い効能も期待できます。

ダイナミックな火口で地球のパワーを感じる 塚原温泉

塚原火口乃泉

塚原温泉は由布院の北側に位置する伽藍岳（がらんだけ）中腹に湧き出る温泉です。平安時代に源為朝という豪傑が山で狩りをしていた時、傷ついた鹿が湯だまりに浸かって傷を癒していたことから発見された温泉だと言われています。
塚原温泉は日本三大薬湯のひとつに数えられており、鉄イオンを豊富に含んだ酸性度の強い泉質が特徴の、全国的にも珍しい温泉です。「塚原温泉　火口乃泉」には内湯と露天風呂、家族風呂が設けられており貴重なお湯を気兼ねなく楽しめます。周辺には大地から噴気が立ち上る「火口」があり、見学も可能です（有料）。地球のエネルギーがみなぎるパワースポットとしても知られているので、ぜひ足を延ばしてみてください。

展望スポットから絶景を臨む 狭霧台

「東の軽井沢、西の湯布院」とも言われるほど、爽やかな緑に包まれている湯布院には、その豊かな自然と触れ合える見どころも豊富。ここからは、湯布院の自然を満喫できるおすすめスポットを紹介していきます。
狭霧台（さぎりだい）は別府市と由布市を結ぶ県道11号線沿いに位置する展望台で、標高680mの高地から由布院盆地を見渡せる気持ちの良い展望ポイントです。春には新緑、秋にはススキ、冬には雪化粧と四季折々に美しい自然を楽しむことができます。特におすすめなのは冬の早朝。朝霧に包まれる幻想的な景観は一見の価値ありです。展望台にはトイレや売店もあるので、ドライブの休憩スポットとしても利用できます。

自然豊かな金鱗湖で散策を楽しむ

湯布院の中心部に位置する金鱗湖（きんりんこ）は、周囲が400ｍほどの小さな湖ながら風光明媚な景勝地です。温泉が流れ込む影響で秋～冬の早朝には湖面に朝モヤのベールが掛かり、周辺一帯が幻想的な雰囲気に包まれます。金鱗湖にかかる朝モヤの風景は、湯布院の代表的な景観のひとつとなっており、ぜひ訪れたいスポットです。
湖畔には散策路が整備されているほか、湖の中にも鳥居を構える「天祖（てんそ）神社」や現代作家ギャラリーを併設する「CAFÉ LA RUCHE」など、見どころも点在。紅葉の名所でもあるため、シーズンには紅葉と朝モヤの美しい饗宴を楽しみながら散策するのもおすすめです。

ゆふいんのシンボル、由布岳と一緒に思い出を残そう

由布岳は阿蘇くじゅう国立公園に属する標高1,583mの山で、周辺には由布院温泉をはじめとする温泉群が点在している活火山です。2つの峰をもつ整った円錐形をしており、緑に覆われた美しい山容から「豊後富士（ぶんごふじ）」とも呼ばれています。古くから山岳信仰の対象としても親しまれており、登山スポットとしても人気です。
春にミヤマキリシマという花がピンクのじゅうたんを広げるのに始まり、夏には深緑、秋には紅葉、冬には霧氷と、四季折々の表情を見せてくれる由布岳。周辺の各所からその雄大な威容を眺めることができるので、ゆふいんを訪れたら由布岳を背景に記念写真を撮って、この土地ならではの思い出の1枚を残しましょう。

湯布院で自然に触れるなら、雄大な景色がひろがる塚原高原へ

由布岳の北側に位置する塚原高原は、由布岳、鶴見岳、伽藍岳といった連山の麓、標高600mのエリアに広がる丘陵地帯です。一面緑に覆われた広大な草原は開放感に満ち溢れ、ここでしか味わえない爽快な空気が訪れた人に精気を与えてくれます。
古くから畜産が盛んにおこなわれている地域で、大分における酪農発祥の地としても知られています。牧場で味わえる搾りたてのミルクで作ったアイスクリームは絶品。その他にも肥沃な大地で育った農産物や、豊後牛、地鶏といった名物グルメも楽しめます。
木工クラフトや手作りジュエリーなど、個性的で魅力あるショップも点在。五感を揺さぶるような、素敵な体験が待っています。

ゆふいんのアート巡りで感性も磨こう

由布院駅アートホール

ゆふいんは美術館やギャラリーが点在するアートの町でもあります。著名な作家の作品が数多く展示されているわけではありませんが、それぞれの施設ごとで展開される作品と空間のマッチングは、どこか懐かしく感じられ、心を和ませてくれます。
おしゃれなカフェやちいさな美術館が集まる鳥越エリアにも、ゆふいんの自然とアートが融合した雰囲気の良いアートスポットがあります。温泉で身体を癒した後は、ゆふいんならではのアートを巡って感性を磨き、心もリフレッシュしましょう。

お土産やギフトにも！手作りのあたたかみにふれる 箸屋一膳

箸屋一膳はJR由布院駅から車で5分の静かな環境にあります。由布院で育った木を中心としたこだわりの材木から削り出した、手作りの箸を販売しているお店です。様々な形や長さの箸はもちろん、子供用のスプーンやフォークまで多様な商品がそろっており、名入れも可能なのでギフトにも最適。自宅で過ごす時間が増えた人が多い今、日々の暮らしで使う箸にもちょっと良いものを選んでみませんか？自然木のぬくもりを感じる自分だけの一膳は、食事のひと時をより楽しく彩ってくれます。
店内では箸作り体験や、オーダーメイドの箸の受注なども行っており、旅の思い出作りにもおすすめです。

まとめ

旅情あふれる観光地、湯布院には、豊かな自然の織り成す見どころが満載です。故郷に帰ったかのようなぬくもりを感じるおもてなしに、心あたたまる思い出深い旅ができるでしょう。
一年を通して楽しめる湯布院ですが、由布院盆地に朝霧が発生しやすい秋から冬にかけてのシーズンが特におすすめです。紅く色づく山々や金色のススキに彩られる季節は何気ない風景も美しく、ちょっとしたサイクリングや散歩も忘れられない体験になりますよ。
湯布院で良質な温泉に浸かり、おいしい料理を食べ、まち歩きや自然体験で心をリフレッシュしませんか？今だからこそ湯布院を訪れて、ゆったりとした時の流れを楽しみましょう。

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