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■雲峴宮の見どころ
老楽堂(ノラッタン)
1864年の9月に完成した老楽堂は、雲峴宮の中心的な建物で、当時は家族の還暦祝いや祝宴などの大きな行事があるときに使用されていました。朝鮮王朝後期の文人である金炳学(キム・ビョンハク)は「老楽堂と空の間の距離は1尺5寸(約45cm)に過ぎない」と言い、その言葉から、この建物が当時はかなり豪華で大きなものだったことが推測できます。
老安堂(ノアンダン)
老安堂は、興宣大院君の執務室、政治的な議論を行う場所として使用されていました。その他に男性の居住空間として、またお客様を接待する場所、舎廊棟(サランチェ)としても使用されていました。建物の屋根は韓国の典型的な瓦屋根です。老安堂の名の由来は論語の「老者安之」から引用されたと伝えられており、お年寄りが安心して暮らせるようにという意味があります。
二老堂(イロダン)
雲峴宮の一番左側にあるのが二老堂(イロダン)です。二老堂は口の字形に作られており、人を寄せ付けない(外部の男性が入ってこれない)造りになっているといわれます。中央に庭があり、床が高く格式が感じられる空間で、老楽堂同様母屋としても使われていました。当時は男子禁制の、女性だけの空間となっていたそうです。
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遺物展示館
遺物展示館には雲峴宮や興宣大院君に関する資料が展示されています。雲峴宮の年表や模型、映像などを通して、韓国の歴史とその時代の雲峴宮の役割など、知識を深められる空間となっており、おすすめです。また当時の嘉礼の衣装などの遺品も展示されています。遺物展示館の隣には企画展示室もあるのでこちらもぜひ一緒に見学してみてください。
■見逃せないポイント
韓服体験
雲峴宮でおすすめなのは韓服体験です。韓国の伝統衣装である韓服を着て宮中を散歩できます。値段は3300ウォンです。レンタル時間は10分と決まっているので、先に雲峴宮の撮影ポイントを探してから申し込むとよいでしょう。女性用の韓服はもちろん、男性用や子供用の韓服も用意されているので、家族写真の撮影にもぴったりです。
高宗と明成皇后の結婚式「嘉礼」の再現行事
雲峴宮で1866年に行われた高宗と明成皇后の結婚式である嘉礼は、高宗が王に即位してから3年後に行われました。現在は毎年春と秋、4月と9月の2回、再現行事を行っています。見どころはやはり、華麗な衣装に身を包み雲峴宮から仁寺洞(インサドン)まで練り歩く行列と、衣装から作法まで細かく再現された雲峴宮の文化に触れられることができるところです。
■雲峴宮の営業情報
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雲峴宮の開館時間は、11月~3月は9時~18時、4月~10月は9時~19時となっています。入場は閉館の30分前までになっているので注意してください。入場は無料です。休業日は基本的に月曜日ですが、祝日等と重なった場合は開館します。代わりに火曜日が休館になるので注意が必要です。また毎年4月と9月には嘉礼の再現行事などが盛大に行われます。その他国楽公演などの伝統行事も行われています。
■雲峴宮へのアクセス情報
ソウル駅からは地下鉄1号線で鍾路3街駅まで行き、3号線に乗り換えて安国駅(アングクニョク)で下車、4番出口から徒歩1分で到着します。ソウル駅から安国駅までは約4.15kmで、所要時間は約18分です。料金はカード支払いで1250ウォン、現金で1350ウォンになります。
タクシー移動の場合はソウル駅からで約4700ウォン、10分ほどで到着します。
■雲峴宮の周辺観光スポット
宗廟(チョンミョ)
1995年12月にユネスコの世界遺産に登録されたは宗廟は、李氏朝鮮王朝の歴代王や王妃の位牌を祀っている場所です。総面積は56503坪で、自然に順応した独特な建築物が見事です。
景福宮(キョンボックン)
ソウルの中心部、ビルが立ち並ぶ一角にある景福宮は、朝鮮時代に王宮として王の政務を行っていた場所です。韓国を代表する古宮の一つで、建物が周りの景色と調和し、四季折々美しい姿を見せてくれます。
昌徳宮(チャンドックン)
朝鮮王朝の宮殿のなかでも特に美しい景観であると言われる昌徳宮は、1405年に建立され、270年間王宮として使用されました。保存状態がよく自然と調和した建築、配置などからユネスコ世界文化遺産に指定されています。
■まとめ
いかがでしたでしょうか。素晴らしい景色と建物、朝鮮王朝時代を見ることができる雲峴宮周辺のおすすめ観光スポットを紹介しました。韓服を着て歩けば素敵で美しい旅行の思い出写真を撮ることができるでしょう。ぜひ韓国旅行の参考になさってください。