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■記念碑は「1537年5月3日」説
モンボスの町は、1540年にアロンソ・デ・エレディア(Don Alonso de Heredia)が建築したといわれています。カルタヘナ総督フアン・デ・サンタ・クルス(Juan de Santa Cruz)の命令でした。本国からガレネオスとよばれる商船隊が定期的に寄港したカルタヘナと、内陸のポトシ銀山の銀や、タバコ、カカオなどの産物を運ぶ中継地にするためでした。カルタヘナからは250kmくらい離れています。
旧マーケット(Mercado antiguo)前の記念碑には「創立1537年5月3日」とありますが、建設を始めた日とも思われます。モンポスの「モンポ」とは、先住民の首長の名前で、モンポが支配する土地を意味しています。両方の名前を合わせている点が、先住民の文化とスペイン文化を融け合わせた、この町らしいところです。
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■コロニアル・イエローの教会
モンボスでは、カラフルなコロニアル様式の家並みが、スペイン植民地の特徴を伝えています。レンガ造りの白壁の家には、扉や手すり、格子に鉄の飾りが見られます。町がいちばん栄えた18世紀には、600棟の建物がある大きな町でした。1550年に建てられたサン・フアン・デ・ディオス病院は、南アメリカでもっとも古いものですが、いまも現役です。
モンボスには教会が6つもあります。なかでも人気なのは、1613年に建てられたサンタ・バルバラ聖堂(Iglesia de Santa Bárbara)です。八角形の鐘楼は、漆喰を盛り上げた鏝細工が窓まわりを飾っています。コロニアル・イエローという黄色が印象的で、ヤシや紋章が描かれています。川からの攻撃を撃退するために備えられた大砲まであります。
■インディオの金細工
サンタ・バルバラ聖堂にある3つの聖餐台は豪華で立派な金細工です。モンボスにはスペイン王室の造幣所があって、金貨や銀貨を造っていました。聖堂の金細工も、貨幣造りの技術を駆使したものだと思われます。その細工技術がインディオたちに伝えられて、ピアスや指輪、ネックレスやブレスレットなどのフィリグラーナという銀細工に活かされています。
■モンボスへの行き方
難易度:★★★☆☆(ボートか車のチャーターが必要です)
サンタ・クルーズ・デ・モンポスは、カルタヘナから約220kmあります。バスなどの公共交通機関はありません。首都のボゴタからカルタヘナまでは直行便がたくさん飛んでいますので、車か高速ボートで行くしかありません。
サンタ・クルーズ・デ・モンポスの歴史地区/ Historic Centre of Santa Cruz de Mompox
- Mompós - Bolívar Department Colombia
- ※名称は、データ部分のみユネスコ日本サイトの表記に合わせています
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