おすすめ旅行を探すならトラベルブック(TravelBook)

ホテル・航空券の料金比較・予約サイト

【世界遺産】サンタ・クルーズ・デ・モンポスの歴史地区:コロンビア内陸部との中継港として繁栄

コロンビア北部のボリーバル県の内陸にある町が、サンタ・クルス・デ・モンポス(Santa Cruz de Mompox)です。カリブ海に注ぐ全長1540kmのマグダレーナ川(Rio Magdalena)の岸に、洪水対策の盛り土をして、16世紀に築かれました。本国へ金銀などを積み込むカルタヘナと、内陸部をつなぐ水運の中継港として、たいへん栄えました。しかし、19世紀始めに川の流れが変わると、しだいに寂れてしまいました。教会の装飾には、先住民の文化に影響された色使いや模様が施されています。キリスト教やスペイン風のコロニアル様式の建物が見られる歴史地区は、1995年に文化遺産に登録されました。

続きを読む

更新日: 2023年11月22日

広告

本ページではプロモーションが含まれます
当サイトでは施設やサービス(以下、サービス等)の掲載にあたり、ページタイトルに規定された条件に合致することを前提として、当社編集部の責任においてサービス等を選定しおすすめアイテムとして紹介しています。

なお当サイトではユーザーのみなさまに無料コンテンツを提供する目的で、オンライン旅行代理店やレストラン予約サイトが提供するアフィリエイト・プログラムに参加し、サービス等の紹介を通じた手数料の支払いを受けています。掲載の順番はサービス等の提供会社により支払われる報酬も考慮されている場合があります。

■記念碑は「1537年5月3日」説

モンボスの町は、1540年にアロンソ・デ・エレディア(Don Alonso de Heredia)が建築したといわれています。カルタヘナ総督フアン・デ・サンタ・クルス(Juan de Santa Cruz)の命令でした。本国からガレネオスとよばれる商船隊が定期的に寄港したカルタヘナと、内陸のポトシ銀山の銀や、タバコ、カカオなどの産物を運ぶ中継地にするためでした。カルタヘナからは250kmくらい離れています。

旧マーケット(Mercado antiguo)前の記念碑には「創立1537年5月3日」とありますが、建設を始めた日とも思われます。モンポスの「モンポ」とは、先住民の首長の名前で、モンポが支配する土地を意味しています。両方の名前を合わせている点が、先住民の文化とスペイン文化を融け合わせた、この町らしいところです。

©UNESCO/The World Heritage Collection/Rogerio Reis

広告

■コロニアル・イエローの教会

モンボスでは、カラフルなコロニアル様式の家並みが、スペイン植民地の特徴を伝えています。レンガ造りの白壁の家には、扉や手すり、格子に鉄の飾りが見られます。町がいちばん栄えた18世紀には、600棟の建物がある大きな町でした。1550年に建てられたサン・フアン・デ・ディオス病院は、南アメリカでもっとも古いものですが、いまも現役です。

©UNESCO/The World Heritage Collection/Rogerio Reis

モンボスには教会が6つもあります。なかでも人気なのは、1613年に建てられたサンタ・バルバラ聖堂(Iglesia de Santa Bárbara)です。八角形の鐘楼は、漆喰を盛り上げた鏝細工が窓まわりを飾っています。コロニアル・イエローという黄色が印象的で、ヤシや紋章が描かれています。川からの攻撃を撃退するために備えられた大砲まであります。

■インディオの金細工

©UNESCO/The World Heritage Collection/Rogerio Reis

サンタ・バルバラ聖堂にある3つの聖餐台は豪華で立派な金細工です。モンボスにはスペイン王室の造幣所があって、金貨や銀貨を造っていました。聖堂の金細工も、貨幣造りの技術を駆使したものだと思われます。その細工技術がインディオたちに伝えられて、ピアスや指輪、ネックレスやブレスレットなどのフィリグラーナという銀細工に活かされています。

■モンボスへの行き方

難易度:★★★☆☆(ボートか車のチャーターが必要です)

サンタ・クルーズ・デ・モンポスは、カルタヘナから約220kmあります。バスなどの公共交通機関はありません。首都のボゴタからカルタヘナまでは直行便がたくさん飛んでいますので、車か高速ボートで行くしかありません。

サンタ・クルーズ・デ・モンポスの歴史地区/ Historic Centre of Santa Cruz de Mompox

Mompós - Bolívar Department Colombia
※名称は、データ部分のみユネスコ日本サイトの表記に合わせています

広告

観光のおすすめ記事

詳しく

【世界遺産】ロス・カティオス国立公園で、多彩な生態系を見る

その他の都市 - 自然遺産

100万年前の間氷期に、地球上の氷河が溶けて海水面が上昇しました。水面が5mから100mも上がり、熱帯雨林の多くが水に浸かり、太古の動植物の多くは絶滅したのです。ただ、コロンビアのロス・カティオス国立公園と、隣国パナマのダリエン国立公園にまたがる熱帯雨林のジャングルは、水没からまぬがれることができました。一帯には、北アメリカから逃げてきたアライグマや南アメリカからきたカピバラなど、両大陸の動物が共生しています。その多様な動植物の生息地としての意義が認められ、ロス・カティオス国立公園は1994年に自然遺産に登録されました。公園の面積は720㎢ですが、隣国のダリエン国立公園と合わせると7000㎢にもなります。

詳しく

【世界遺産】カルタヘナの港は、奴隷貿易で栄えたコロンビアの植民都市

カルタヘナ - 文化遺産

カリブ海に面したカルタヘナ・デ・インディアス(Cartagena de Indias)は、コロンビア北部の県都で、ラグーンと砂州に囲まれた天然の良港です。1533年にスペイン人によって植民都市が建設されました。以降、南アメリカの金や銀、タバコ、カカオ、木材などを積み出す港として栄えます。1542年にアメリカ先住民を奴隷にすることが禁じられたのちもカルタヘナは、アフリカ西海岸から黒人奴隷を連れてくる中継港となってさらに繁栄を極めました。その富を狙う海賊などに幾度となく襲われたため、町に築かれた城塞。この当時建てられた要塞群や植民地時代の建造物群、港が、1984年に文化遺産として登録されました。世界で初めて登録された12件の世界遺産のうちのひとつです。

詳しく

【コロンビア】グアタペでおすすめの観光スポット!コロンビアを満喫!

グアタペ - 山・渓谷,滝・河川・湖,寺院・教会

コロンビアは、南米の北西部に位置している国です。5か国と隣接する世界でも珍しい国になっており、様々な国の影響を受けているほか、スペインの植民地であったことから今でもスペインの文化を色濃く残しているのも特徴です。ダイナミックな自然とカラフルな街並み、フレンドリーな人々などの魅力がいっぱい!ここでは、コロンビアの観光スポットやグルメなどはもちろん、気になる治安や物価など、コロンビア旅行に役立つ情報をご紹介。コロンビア旅行を考えている人も、コロンビアについてあまり知らないという人も、この記事をご覧になれば、コロンビア旅行のイメージが湧くこと間違いなしです。

詳しく

【コロンビア】アルメニアにあるおすすめ観光スポット4選!情報はこちらから

アルメニア - 広場・公園

アルメニアはコロンビア中部・キンディオ県の州都です。首都・ボゴタから西に255kmの位置にあります。年平均気温は25℃と穏やかで豊かな自然に囲まれた、人口約30万人の地方都市です。アルメニアはコーヒーの産地として名高く、世界遺産「コロンビアのコーヒー産地の文化的景観」の中心都市にもなっています。市内には「コロンビア国立コーヒー公園」などコーヒーを楽しめるスポットも。コーヒー以外にも楽しめるのがアルメニア。近年では開発が進み、自然を気軽に楽しめるスポットが多くできつつあります。今回はそんなアルメニアでオススメの観光スポットをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

広告

広告

のおすすめホテル

コロンビアへの旅行も
航空券とホテルをセットでお安く予約!

コロンビアの 航空券+ホテルを探す

トラベルブックの今週のおすすめ

広告

運営会社