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【コロンビア】インカ帝国以前の文化がわかるティエラデントロの国立遺跡公園

13世紀初めから16世紀半ばまで栄えたインカ帝国は、ペルーのクスコを中心に、北はエクアドル、コロンビアから、南はアルゼンチン、チリまでのアンデス山脈に沿って、領土を広げました。けれども、インカ帝国以前にも、マヤ文明やナスカの地上絵で知られるナスカ文明など、進んだ文明がありました。コロンビア南西部のカウカ県にあるティエラデントロの国立遺跡公園(National Archaeological Park of Tierradentro)は、そうしたプレ・インカ文明の遺跡です。コロンビアの首都ボゴタ(Bogotá)の南西約440km、標高1750mの高地にあります。6世紀から10世紀にかけて住んでいたパエス族の埋葬施設が見られ、インカ帝国以前の文化を知ることができます。これらの遺跡は、1995年に世界文化遺産に登録されました。

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更新日: 2023年11月21日

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■ティエラデントロの国立遺跡公園にある砂岩を掘った円型墳墓

ティエラデントロの国立遺跡公園には、柔らかい砂岩を掘った洞窟のような、たくさんの円型の墓室があります。モンゴル族の「パオ」というテント式の家に似た形の墓で、深さは2.5mから、深いもので7mもあります。いちばん大きなものはセゴビアの円型墓地で、直径が12mもあります。

©UNESCO/inyucho

天井や壁の、何色もの顔料を使って描かれた模様もみどころでする格子の中に四角形が入れ子のようになっているものや、着物の矢絣(やがすり)のようなものなど、さまざまな幾何学模様が描かれています。神や人間をかたどったレリーフ(浮き彫り)も見られます。文字を持たなかった南アメリカの文明は、考古学的な発見などを手がかりに解明するしかないのですが、この遺跡公園もそうした研究に大きく役立つものです。

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■死者があの世で困らないように、一緒に土器を埋葬?

ティエラデントロの円型墓室からは、発達した農具や壺も見つかっています。口の広い丸い壺や、球形に近い土器など、それぞれの用途に応じた土器が発達していたことがうかがえます。これらの墓を造ったパエス族の人々は、あの世へ行っても生活に困らないように気遣ったのではないかといわれています。

ティエレラデントロから南へ約100km離れたところに、サン・アグスティン考古公園があります。神や人間、ヘビやトカゲなどをかたどった石像が400ほどあります。ティエクァデントロにも、似たような石像が見られます。ふたつの遺跡に関連性があるのか否かは、解明されていません。

■ティエレラデントロへの行き方

難易度:★★★☆☆(バスの長旅ですが、自力で行くことができます)

ティエレラデントロの国立遺跡公園に一番近い都市は、ポパヤン(Popayán)です。首都のボゴタ(Bogotá) からギジェルモ・レオン・バレンシア空港への直行便が1日に5便あります。飛行時間は1時間10分から1時間40分です。ポパヤンから1日1便のバスがあり、ティエレラデントロまでは5時間弱かかります。

ティエラデントロの国立遺跡公園/National Archeological Park of Tierradentro

National Archeological Park of Tierradentro Cauca Department Colombia
※名称は、データ部分のみユネスコ日本サイトの表記に合わせています

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