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【コロンビア】アンデス山中に残る謎の石像群 サン・アグスティン遺跡

コロンビアの南西部、首都ボゴタから約350km離れたウイラ県(Department of Huila) にあるサン・アグスティン遺跡公園(San Agustín Archaeological Park)にある、謎の石像群。大きな丸い眼をした頭が特徴的な400体以上もの石像があります。宗教的な目的で作られた神聖な場所らしく、日本の古墳のように土を盛り上げ、石棺を納めた施設も残されています。アンデス山地の北部、マグダレーナ川(Rio Magdalena)の上流域には、紀元前6世紀から8世紀ころまで栄えた北アンデス文化がありました。1995年に世界遺産(文化遺産)に登録されています。

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更新日: 2023年11月22日

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■500㎢もの広範囲に、30以上の遺跡が点在

サン・アグスティン遺跡公園は、標高1200mから2000mの山岳地帯にあります。全体の広さは約500㎢で、サン・アグスティンとサン・ホセ・デ・イスノス(San José de Isnos) に点々と遺跡が散らばっています。主な遺跡だけでも30か所くらいあります。紀元前6世紀から紀元前5世紀の竪穴式の墓が、初期の遺跡です。

やがて、5世紀から8世紀にかけて、直径30mもある墳墓が作られました。土を盛り上げて、石でつくった空間「石室」に石の棺を納めたもので、人間や神を彫った石像が置かれるようになります。4~5mもある大きな彫刻もあり、日本の飛鳥にある石舞台古墳のように、平たい石を上に載せた「ドルメン」のような小神殿も建てられました。

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■ほっこりする石像は、5世紀ごろに作られた

この遺跡でいちばん目立つのは、火山岩で彫った不思議な石像群です。2.5頭身くらいの彫像で、大きな頭に大きな目、ていねいに彫った手が印象的です。武器や筆記具のようなものを持った像や、小さな子どもを抱いているような像もあります。顔も手も足も浮き彫りで、平たい印象ですが、下半身はざっくりとした作りになっています。

石器しかない時代に、4mを超える石像を彫るのは、大変なことだったと想像できます。にらみつけ、鋭い歯をむき出した像もあります。当時は歯をとがらせる風習があったのでしょうか。ヘビ、トカゲ、カエル、サンショウウオ、ワニ、コンドルのような猛禽類など、テーマはさまざまです。空想上の生物らしい彫刻もあります。

■2つのエリアに分かれる遺跡

遺跡全体の広さは約116haあります。メインはサン・アグスティンの町から3.5km離れた国立遺跡公園です。ここは、墳墓や小神殿がたくさんあるメシータ(Las Mesita)地区のA、B、Cの遺跡と、川床に遺物があるアルト・デ・ラヴァパタス(Alto de Lavapatas)とフエンテ・デ・ラヴァパタス(Fuente de Lavapatas)、ラ・エスタシオン(La Estación)に分かれています。遺産全体の石像は600体を数えますが、その1/3のものと、40の墳墓が見られます。

サン・アグスティンから少し離れたサン・ホセ・デ・イスノスは、特に聖地だったようで、巨大な石像などが残っています。マグダレーナ川右岸のアルト・デ・ロス・イドロス(Alto de los Ídolos) と北部にあるアルト・デ・ラス・ピエドラス(Alto de Las Piedras)に分かれています。どのような目的があったのか、今も多くの謎が残されているのです。

■サン・アグスティンへの行き方

難易度:★★★★☆(100km以上の車移動が必要です)

サン・アグスティン遺跡公園へは、ポパヤン(Popayán)がいちばん近い町です。首都のボゴタ(Bogotá) からギジェルモ・レオン・バレンシア空港への直行便が、1日に3便あります。飛行時間は1時間10分から1時間40分です。
ポパヤン(Popayán)からサン・アグスティン遺跡公園へは、車で約140kmです。タクシーのチャーターや、レンタカーなどは現地での確認が必要です。

サン・アグスティン遺跡公園/San Agustín Archaeological Park

san agustin archaeological park Colombia
※名称は、データ部分のみユネスコ日本サイトの表記に合わせています

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