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【世界遺産】クエバ・デ・ラス・マノスはアルゼンチンに残されたグレートジャーニーの手形

ざっと6万年前、人類はアフリカから移動を開始しました。探検家の関野吉春さんが、チリからタンザニアを逆行して歩いた「グレートジャーニー」は、テレビで紹介されました。氷河期で海の水が少なくなっていた時代は、アジア大陸と北米大陸の間にあるベーリング海峡も歩けたといいます。 人類の移動は、とうとう南アメリカの先端である、アルゼンチン南部のサンタ・クルスまでたどりつき、そこの洞窟に手形を残しました。 約9000年前のことといわれ、ピントゥラス川(Río Pinturas)流域の谷にあるクエバ・デ・ラス・マノス(Cueva de las Manos)遺跡になっています。1999年に世界文化遺産に指定されました。

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更新日: 2023年11月21日

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■赤や黒の手、手、手

2万8000年前のエル・カスティージョ(スペイン)や2万5000年前のペシュメルル洞窟(フランス)、インドネシアのスラウェシ島など、手形のある遺跡は世界中にあります。アルゼンチン南部のパタゴニア地方、ピントゥラス川沿いの渓谷にあるのが、クエバ・デ・ラス・マノスで、「手の洞窟」を意味しています。

崩れかけた洞窟の手形は、手を岩に押し付けて、骨のパイプで周りに赤や黒の顔料を吹きつけたものです。この骨から、製作された年代が推測できました。手形や、ラクダ科のグアナコ、ダチョウに似たニャンドゥ、狩りの様子などが800も描かれています。古くは1万2000年前のものと思われ、南米最古の人類文化の有様を示しています。

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■なぜか、6本指の手形も

クエバ・デ・ラス・マノスには6本指の手形も残っています。いたずらなのか、その真偽はわかっていません。なにしろ紀元前180年頃のものと思われます。狩りの絵は9000年くらい前、手形の周りに絵具を吹き付けたのはおよそ紀元前550年、手に顔料を塗りつけて手形を押したのは、紀元前180年以降のことと思われています。

石を革ひもに結んだポーラという道具で狩りをしたテウェルチェ族の人たちは、この道具で洞窟の高い天井に赤い点々の印をつけています。ほとんどの手形は、いまの13歳くらいの少年に近い大きさといわれ、小柄な古代人の姿が浮かび上がってきます。

■クエバ・デ・ラス・マノスへのアクセス

難易度:★★★★☆(行くならツアーがおすすめ)

空路:2時間25分

ブエノスアイレス(Buenos Aires)の国内線のホルヘ・ニューベリー(AEP)からコモドーロ・リバダビア空港(CRD)へは、1日に7便くらいの直行便があります。

リオ・ピントゥラスのクエバ・デ・ラス・マノスの情報をGET!

リオ・ピントゥラスのクエバ・デ・ラス・マノスの情報は下記でチェックしましょう。

サンタ・クルス州観光局/Santa. Cruz Province Tourism Bureau

Suipacha 1120 Capital Federal Buenos Aires Argentina
4325-3098
土、日曜・祝日
9:00~18:00

リオ・ピントゥラスのクエバ・デ・ラス・マノス/Cueva de las Manos Río Pinturas

Cueva de las Manos Argentin
※名称は、データ部分のみユネスコ日本サイトの表記に合わせています

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