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国宝&世界遺産「元離宮二条城」の観光ガイド!歴史・見所・アクセス総まとめ

多くの文化財があり、さまざまな歴史的事件の舞台としても有名な日本の古都、京都。多くの観光スポットがありますが、皇室の離宮としても利用された二条城は、連日たくさんの観光客で賑わう定番の観光地となっています。城内は史跡として登録され、一部は国宝、重要文化財、特別名勝地に指定され、さらには世界遺産の仲間入りも果たしました。 徳川幕府創設者である徳川家康時代に築城された城ですが、徳川幕府と武家政権の終わりを告げる大政奉還が行われたのも、この二条城。歴史好きにとっては一度は訪れたいスポットです。歴史に詳しくない方でも、「知ってる!」と思うような事件や出来事に関わっている城なので、きっと楽しめるでしょう。 京都駅や市街地である四条河原町からのアクセスもいいので、京都へ観光に行ったら、ぜひ一度足を運んでみましょう。

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更新日: 2023年11月22日

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二条城ってどんなお城?

多くの観光客が訪れる二条城

かつて平安京の大内裏があった場所と禁園(天皇の庭園)があった場所にまたがる場所に作られた、二条城。東西は約500メートルほど、南北は約400メートルほどの大きさです。

城の形式を表す縄張は、本丸を中心として二の丸、三の丸がまわりを囲う「輪郭式」とよばれるものです。名古屋城や松本上、大阪城など、多くの城で採用されています。ですが徳川家康が指示した創建時は、本丸だけの城である「単郭式」というかたちでした。「それでは攻めやすいのでは?」と思うかもしれませんが、将軍のおひざもとであるため援軍が来やすいこと、堅牢な城では一度奪われたら取り返しづらいという理由から、その方式が採られたといわれています。

創建時は二の丸に立派な五重天守閣があったようですが、3代目家光時代に淀城に移築されました。その代わりとして伏見城の天守が移築されたのですが、1750年に落雷で焼失してしまい、以降は再建されず現在は天守台のみが残っています。

ちなみに、二条城では結婚式を挙げることができます。世界遺産のお城でウェディングなんて、とてもロマンチックですね。もしかしたら、観光中に新郎新婦を見かけるかもしれません。

二条城の歴史

徳川家康の生地、岡崎にある徳川家康像

二条城へ観光に行く前に、歴史ある二条城の歩みを予習しておきましょう。二条城の歴史の始まりは、1601年に関ヶ原の戦いで勝利した徳川家康が、築城を決めたところにさかのぼります。翌年の1602年に御殿と天守の造営がはじまり、さらにその翌年の1603年には落城、徳川家康が入城しました。征夷大将軍に任命された家康は家臣や公家とともにそれを祝いましたが、その開場も、二条城でした。

1614年、徳川率いる江戸幕府と豊臣家の勢力争いである大阪冬の陣が勃発。その際、家康は二条城から出陣しています。

1624年の大改築の後、1634年に将軍徳川家光が、30万人といわれる大軍を率いて二条城に上洛しました。ですがこの入城を機に、その後230年間ものあいだ、将軍が二条城に入城することはありませんでした。二条城がふたたび歴史の舞台として使用されたのは、幕末になってからです。

歴史ある二条城は国宝に指定されている

1863年、徳川家茂が入城したことにより、ふたたび二条城は将軍を迎えました。ですが長州征伐のためにすぐに大阪城へ移り、家茂は病死しました。その後、徳川慶喜が二条城にて第15代目の将軍を継ぐことになり、1667年、大政奉還により将軍職を返上しました。当時二条城には多くの兵がいましたが、薩摩藩との衝突を避けるために、徳川慶喜は兵を率いて大阪城へと向かいました。

明治時代のはじまりの年である1868年、二条城の城内に現在の内閣にあたる太政官代が置かれ、1871年にはのちに一時的に陸軍省になる府庁が設置されました。その後二条城は宮内省の所管となり、二条離宮と名を改めることになります。

1940年から一般公開が始まり、二の丸御殿の6棟が国宝になり、22棟の建物が重要文化財に指定され、さらにはユネスコの世界遺産にも登録されました。ちなみに、2015年に行われた棋士とコンピュータ将棋の対局である将棋電脳戦は、二条城の台所の間で開催されました。

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二条城の見所と観光コース

二の丸御殿の内部は観覧可!

華美な装飾がされている二の丸御殿の唐門

城は外を眺めるだけが観光ではありません。残念ながら耐震性の問題で本丸を観覧することはできませんが、二の丸御殿の内部を観覧することはできます。写真撮影は禁止なので、撮影は遠慮しましょう。

二の丸御殿は築地塀で囲まれていて、唐門が正門にあたります。唐門をくぐると、玄関である「車寄」が目に入ります。豪華に装飾され、欄間は表と裏ではちがうデザインになっています。車寄から、御殿の中へ入っていきましょう。

遠侍
最初に見られる、二の丸御殿のなかで最大の床面積を誇る「遠侍」は、城へ参上してきた大名のための控えの間です。一の間、二の間、三の間、若松の間などがあり、遠侍二の間はふすまに虎と豹の絵が描かれているため、「虎の間」とも呼ばれていました。「勅使の間」は、朝廷の使者が将軍にお目見えする際に利用されていたようです。

式台の間
領地を治めていた大名が参上したときには、将軍直属の政務官である老中にあいさつを交わしていました。その際に使われたのが「式台の間」という部屋で、将軍への献上品もこの式台の間で取り次ぎがされました。

一の間
二の丸御殿で最も格式が高く、徳川慶喜が重臣たちを前にして大政奉還を発表した部屋が、大広間の「一の間」です。政治を取り仕切る役目を武士から天皇に返上した、歴史的、政治的大事件です。

白書院
また、将軍の居間兼寝室だった「白書院」には、狩野興以または長信が描いた水墨山水画が装飾されています。

紹介した部屋のうち、遠侍、車寄、式台、大広間、白書院は国宝に指定されており、唐門は重要文化財に登録されています。ぜひ自分の目でしっかりと見てみてくださいね。

見ごたえたっぷりの3つの庭園

昭和時代に作られた和洋折衷の清流園

二条城には、3つの庭園があります。江戸時代に作られた二の丸庭園と、明治時代に作られた本丸庭園、昭和時代に作られた清流園の3つです。

二の丸庭園 は、徳川家康時代に城の造営に合わせて作られたとされている歴史ある庭園です。神仙蓬莱の世界を表した庭園とされていることから、「八陣の庭」とも呼ばれています。桃山様式の池泉回遊式庭園であり、大きな池を中心に園内を回遊して鑑賞できるように設計されています。金沢の兼六園や鹿苑寺(金閣)の庭園、岡山の後楽園などと同じ様式です。特別名勝地に指定されています。

本丸庭園 は明治天皇の指示によって作られたとされており、二の丸庭園とはちがい洋風にしつらえてあります。
清流園 は二の丸にある北大手門の近くにある、和洋折衷の庭園となっています。

庭園は、四季折々の姿を見せてくれます。 公式ページ では月々で見ごろの花木が紹介されています。庭園に行く前にチェックしておくといいでしょう。

二条城は御朱印がもらえる数少ない城

寺や神社をめぐるのが好きな人のなかには、御朱印を集めている人もいるのでは? 御朱印をもらうことができる城は全国でも少ないのですが、その数少ないスポットのひとつがこの二条城です。「世界文化遺産」と書かれている貴重な御朱印なので、御朱印集めをしている人は忘れずにもらっておきましょう。

御朱印があるということで、二条城にちなんだ御朱印帳を買うことができます。新しく購入を考えている人は、レア度が高い二条城の御朱印帳はおすすめですよ。

ベストな観光時期はライトアップされる桜

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桜の時期の二条城は観光客から大人気

二条城といえば、やはり桜です。3月下旬から4月中旬あたりにかけての見頃の時期に、桜のライトアップが行われています。桜の時期の京都は多くの人で賑わいますが、桜の名所として特に名高いのが、この二条城です。山桜や里桜、枝垂桜などの50品種の桜が約300本咲き誇る様子は、圧巻の一言。普賢象、鬱金、関山など、ほかではなかなか見ることができない桜を見ることもできます。

2017年の桜のライトアップの際には、初めてプロジェクションマッピングに挑戦。能で描かれる「桜の妖精」をプロジェクションマッピングで表現し、多くの人を魅了しました。会場内には屋台や名産展なども用意され、お花見を楽しむことができるようになっています。

二条城へのアクセス

多くの市バスが利用できる京都のバスターミナル

二条城は、バスや電車でアクセスしやすい観光地です。京都駅からは、地下鉄烏丸線で京都の繁華街である烏丸御池まで出て、地下鉄東西線に乗り換えて「二条城前」で下りてすぐです。阪急の大宮駅から行く場合、タクシーで5分ほどで到着します。

市バスを利用する際は、9、12、50、67、101系統に乗り、「二条城前」で下りてすぐです。「堀川御池」「堀川丸太町」というバス停からも歩いて行けるので、多くのバスを利用できます。

二条城には、東側に乗用車120台収容の第1駐車場と、南側に乗用車20台を収容できる第3駐車場があります。ですが、車通りが多い地域では混雑が予想されること、満車になりやすいことなどを踏まえ、乗用車での観光はあまりおすすめしません。アクセスがいいので、できる限り公共交通機関を利用する方がいいでしょう。

二条城周辺のおすすめ観光スポット

二条城からほど近い観光名所・京都御所

二条城は京都駅や市街地とも近く、周辺には多くの観光スポットが点在しています。

まずチェックしておきたいのは、 京都御所 です。歴代天皇が公務を執り行った格式高い御所で、広大な面積を誇ります。以前は一般公開している限られた日を除き、宮内庁に見学申し込みをしなくてはいけなかったのですが、2016年7月26日から申し込み手続き不要の通年公開が始まりました。京都御所からさらに鴨川をわたって東へ進むと、 平安神宮 にも行けます。

地下鉄東西線で1つ先の駅、京都市役所前駅のすぐそばには商店街である寺町どおりがあるので、ショッピングに最適です。さらにその通りの入り口には 本能寺 があり、織田信長終わりの地を見学することができるので、ぜひ足を運んでみましょう。近くには、 京都文化博物館 もあります。

南に下ると、新撰組が屯所としていた 壬生寺 があります。新撰組ファンには外せませんね。

駅の方へ戻れば 西本願寺東本願寺 、二条城から北に向かうのであれば 北野天満宮 を合わせて観光できます。二条城はどの方面に行く時も通りやすい場所にあるので、うまく旅行プランに組み込みましょう。

元離宮二条城を観光しよう!

京都の人気観光地である二条城

いかがでしたか? 国宝であり世界遺産でもある二条城は、歴史的価値があることももちろんですが、観光スポットとしてもとても魅力的な城です。

そばに観光名所が散らばっていること、京都駅や市街地からのアクセスがいいことも踏まえ、京都に行ったらぜひ立ち寄りたい場所です。その際は、二の丸御殿と庭園を心行くまで味わいつくしてくださいね。

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