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【京都】妙心寺の見どころ徹底ガイド:アクセスや周辺観光地、御朱印情報も

日本で8番目に人口を有する大都会、京都市。京都は日本の古都として世界的に有名で、連日世界各国から観光客が訪れます。日本人にも人気の観光地なので、京都はいつも多くの人で賑わっています。京都には寺院が多いので、「あっちにもこっちにも行きたい」と迷ってしまう方も多いでしょう。そんな方に、今回は妙心寺(みょうしんじ)というお寺をおすすめします。 妙心寺は臨済宗妙心寺派の大本山で、多くの塔頭があり広大な敷地を誇っています。見どころが多く、すぐそばに龍安寺や仁和寺という人気観光地もあるため、観光で立ち寄るにはぴったりです。御朱印を集めている方も満足するはずです。京都観光で行き先に迷っている方は、ぜひ妙心寺へ立ち寄ってみてくださいね。

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更新日: 2024年4月27日

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臨済宗妙心寺派の大本山・妙心寺

格式高い妙心寺

京都市にある妙心寺は臨済宗妙心寺派の大本山で、3400もの寺院を束ねている格式高いお寺です。日本には臨済宗の寺院が約6000ほどあるので、その半分以上を占めているということになります。妙心寺の境内には多くの塔頭があり、「ひとつのお寺」というよりは「寺院の集合体」のようなかたちをしています。そのため、散策する際はたっぷりと時間をとっておきましょう。

臨済宗はインドの達磨大師、中国の臨済禅師を経て日本に広がった禅を基本とする仏教の一派です。臨済宗は武家政権に支持されたこともあり、日本の政治や文化に多大な影響をもたらしました。禅宗は知識を得て世の中を良くするという宗旨ではなく、あくまで禅を通じて仏心に気づき悟りを目指すという考えです。そのせいか、妙心寺の庭園は静かで心が安らぐ造りになっています。

妙心寺の歴史

Myōshin-ji (妙心寺) is a temple complex in Kyoto, Japan

現在の京都市右京区は昔、四季折々の美しい花が咲き誇る花畑があり、「花園」と呼ばれていました。そこには花園御所と呼ばれる離宮があり、花園上皇の御所としての役割を担っていました。花園上皇が法皇となったのち、世の平和を願い離宮を禅寺へと改めました。それが1337年のことで、妙心寺はこの年を開創の年としています。妙心寺の山号は正法山といい、開山は関山慧玄、開基は花園法皇です。関山慧玄は「質素で厳格な生活を送った人である」と言われています。

1399年の応永の乱の際、住持であった拙堂宗朴が足利義満に反旗を翻しため妙心寺は没収され、拙堂宗朴自身も幽閉の身になりました。この出来事によって妙心寺の歴史は一時途切れてしまいましたが、1432年になり、日峰宗舜の手で復興されました。京都市内を焼け野原にした1467年の応仁の乱では、妙心寺は伽藍の大半を失いました。約10年後に再興され、1509年には利貞尼による寄進で境内が拡張されました。

その後江戸幕府の寺院法度に抗議をして僧が処罰されたり、廃仏毀釈の影響を受けたりもしましたが、臨済宗の重要な寺院として大きな役割を担ってきました。

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広大な境内にある多くの見どころ

Eaves Trough

妙心寺の境内はとても広いので、すべて見てまわろうとすると1日がかりになってしまいます。そのため、 公式ページ には、1時間コース、2時間コース、半日コースと3つのモデルコースが用意されています。どうまわろうか迷っている場合は参考にしてみてください。

また、南総門と北総門どちらから入るかによって、コースが大きく変わります。行きたい場所をいくつかピックアップして、効率よく見て行きましょう。

重要文化財・仏殿

南総門から入り三門を過ぎた先に、重要文化財として指定されている仏殿があります。妙心寺の建物の中では比較的新しく、1827年に建立されました。内部には釈迦如来坐像と阿難・迦葉両尊者の像を安置しています。仏殿の正面には「祈祷」と書かれており、入母屋造になっています。

※2017年8月現在は拝観できないので、行く前に拝観情報をチェックしておきましょう。

日本最古の鐘楼がある法堂

八方にらみの龍で有名な法堂

仏殿の北側にはある法堂は1657年に建立された重要文化建造物で、大切な法要や儀式が行われる場所です。法堂の天井には、有名な「雲龍図」があります。狩野探幽が描いたもので、どこから見ても龍がにらんでいるように見えるという不思議な魅力から、「八方にらみ」と呼ばれています。常時拝観できますので、ぜひいろいろな角度から見てみてください。

また法堂内には、日本最古の鐘と呼ばれている698年の鐘楼があります。吉田兼好が記した『徒然草』にも出てくる由緒ある鐘楼です。

御本尊が安置されている大方丈

法堂から少し進むと、一部拝観が可能な大方丈があります。1654年に建立され、重要文化財にも指定されている建造物です。大方丈のなかには、禅僧の控え室や食事室として使われていた広間や、狩野洞雲が描いた障壁画、狩野探幽が描いた障壁画などがあるほか、阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩が安置されています。大方丈の庭はシンプルなので、庭園を楽しみたい方は以下で紹介する塔頭へ行くといいでしょう。

美しい日本庭園に心奪われる退蔵院

Japanese Tea Room

南総門から入り三門から左手へ向かうと、通年公開されている退蔵院があります。退蔵院は国宝の水墨画である「瓢鮎図」を所蔵していることでも有名ですが、とても美しい庭があるため多くの人が訪れる人気スポットになっています。「元信の庭」という庭園は、狩野元信によると言われている枯山水式の優美な庭園で、名勝地・史跡に数えられています。「余香苑」という1963年に造られた比較的新しい庭は、三段落ちの滝や水琴窟と呼ばれる手水鉢を使った仕掛けを楽しめます。庭自体も広く、写真を撮りたい方にはぴったりです。

また、退蔵院の庭の入り口には枝垂桜があり、日本庭園を背景に美しく咲き誇る枝垂桜を眺めることができます。桜の時期はぜひ退蔵院へ足を運んでみましょう。

沙羅双樹で有名な東林院

仏殿から東の方へすすんでいくと、東林院があります。東林院は樹齢300年の沙羅双樹の花で有名で、沙羅双樹の寺とも呼ばれています。通年公開ではありませんが、「沙羅の花を愛でる会」が開催される時期など季節の特別公開あるので、そのタイミングを狙って行きましょう。

宿坊としても利用できるので、妙心寺の境内に宿泊できます。また、2017年8月現在の住職である西川玄房さんは精進料理の研究家としても有名な方で、精進料理の料理教室を開いています。どちらも要問合せなので、気になる方はチェックしておきましょう。禅寺で精進料理のランチを味わえるところはなかなかないので、おすすめです。

3つの庭園がある桂春院

https://commons.wikimedia.org

桂春院は美濃の石河壱岐守貞政が創建した塔頭で、本堂である方丈は京都府の指定有形文化財です。1631年に建立され、襖絵は狩野山雪によって描かれました。茶室である既白庵は藤村庸軒ゆかりの地で、長浜城から移築されたものです。妙心寺では茶道は禁じられていたのですが、こっそりと茶道を楽しんでいたようです。桂春院には3つの庭園がありので、それぞれの良さを味わい、比較してみてください。

方丈の北側にある清浄の庭は壷庭になっていて、紀州の枯滝が見どころです。書院から既白庵へ行く間にある侘の庭は、苔の美しさが魅力。そして真如の庭は方丈の南側にあり、サツキやツツジなどの花が織り成す美しい風景を味わえます。好みの庭園でのんびりと休憩しましょう。

桂春院は北総門の近くにありますので、桂春院に立ち寄りたい場合は南総門から入って仏殿や法堂、方丈を見てさらに北総門の方へ抜けるか、北総門から入り桂春院と主要観光スポットをさっと見て再び北総門へ戻るかのどちらかになります。いずれにせよ桂春院は法堂や仏殿から少し距離がありますので、立ち寄る場合は妙心寺での時間をしっかりとっておきましょう。

集め甲斐がある妙心寺の御朱印

妙心寺で購入できる御朱印帳は、狩野探幽による「雲龍図」が描かれており、迫力満点です。御朱印帳の購入をお考えの方には、妙心寺はぴったりです。妙心寺の御朱印は、法堂の拝観受付でいただくことができます。人が多い場合は待たなくてはいけないので、その際は散策してから後ほど取りに行きましょう。

また、退蔵院や桂春院、大心院といった通年公開している塔頭でも御朱印をいただくことができます。ですがそれぞれの塔頭は地図で見ると左下、右上、真ん中右にあるので、妙心寺を半分以上の敷地を歩くことになります。すべての御朱印を集めたい方は、相当歩くことを覚悟しないといけません。休憩を入れつつ、ゆっくり散策しましょう。

ほかにも、衡梅院や三門、長興院や大雄院など、特別拝観時に御朱印を受け付ける場合があります。

妙心寺へのアクセス

四条大宮

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京都駅から電車で妙心寺へ行く場合、JRの嵯峨野線で花園駅まで行き、そこから徒歩約7分です。タクシーなら約30分で、市バスを利用するなら、26番の「御室仁和寺・山越え」行きに乗り、妙心寺北門前で下車しましょう。

バスだと30分以上かかってしまうので、京都駅から向かうのであれば、電車を利用する方がいいでしょう。

繁華街である四条駅から向かう場合は、市バスの91番「大覚寺」行きに20分ほど乗り、妙心寺前で下車して徒歩3分ほどです。

周辺のおすすめ観光地

仁和寺 (Ninna-ji)

北総門から出ると、さらに北側に龍安寺、そしてその近くに仁和寺があります。龍安寺は石庭が有名で、しっぽりとリラックスしたいときにおすすめです。また、仁和寺は目線の高さで桜を楽しめる御室桜と、桜越しの五重塔が見れることで有名です。妙心寺、仁和寺、龍安寺に立ち寄れば、丸1日楽しめます。

Arashiyama Bamboo Grove

妙心寺は京都駅を基準に左上にあるので、実は嵐山にも近い場所に位置しています。妙心寺から嵐山へ向かう場合は、妙心寺駅で嵐電北野線に乗り、帷子ノ辻まで行きましょう。所要時間は約7分。そこから嵐電嵐山線に乗ると、約8分で嵐山駅に着きます。

京都駅から電車で妙心寺に向かい、歩いて仁和寺、龍安寺をまわり、嵐山へ向かって嵐山泊、というのもいいですね。ただ、妙心寺・仁和寺・龍安寺間は歩ける範囲とはいえ坂が多いこと、また妙心寺、仁和寺自体が広くかなり歩かなくてはいけないため、場合によってはタクシーを利用してもいいでしょう。妙心寺から嵐山までは、タクシーで約20分です。

見どころ満載の妙心寺で京都観光

Taizo-in, Yoko-en (Garden) -2 (November 2011)

臨済宗妙心寺派の大本山であり、臨済宗の寺社としても格式高い妙心寺。多くの見どころがあるので、何度行っても楽しめるおすすめ観光スポットです。美しい庭園がある塔頭もあるので、着物を着ての散策や写真撮影にもぴったりです。

電車でのアクセスが良く、まわりにも人気観光地があるため、立ち寄りやすい場所というのも魅力のひとつです。京都観光へ行く予定の方は、ぜひ妙心寺へ行ってみてください。

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