おすすめ旅行を探すならトラベルブック(TravelBook)

ホテル・航空券の料金比較・予約サイト

【広島】平山郁夫美術館の魅力:平和を祈り続けた日本画家の名作が揃う

広島県の尾道にある、おすすめの美術館が「平山郁夫美術館」です。 文化勲章を受章した生口島生まれの日本画家・平山郁夫の作品を収蔵&展示している美術館で、平山郁夫の生い立ちや年代別の作品を鑑賞することができます。 平和を願う作品を描き続けた平山郁夫という画家について、より深く知ることができる美術館となっています。 ちなみに美術館内にあるティーラウンジでは、瀬戸内海でとれた柑橘類を取り入れたフレッシュな生ジュースが人気です。今回は尾道観光の際にぜひ寄ってほしい「平山郁夫美術館」について、詳しく紹介していきます。

続きを読む

https://ja.wikipedia.org

更新日: 2023年11月22日

広告

本ページではプロモーションが含まれます
当サイトでは施設やサービス(以下、サービス等)の掲載にあたり、ページタイトルに規定された条件に合致することを前提として、当社編集部の責任においてサービス等を選定しおすすめアイテムとして紹介しています。

なお当サイトではユーザーのみなさまに無料コンテンツを提供する目的で、オンライン旅行代理店やレストラン予約サイトが提供するアフィリエイト・プログラムに参加し、サービス等の紹介を通じた手数料の支払いを受けています。掲載の順番はサービス等の提供会社により支払われる報酬も考慮されている場合があります。

「平山郁夫美術館」の概要&魅力

平和を願う作品を描き続けた日本画家、平山郁夫の作品をコレクション・展示している平山郁夫美術館。尾道市名誉市民でもある平山郁夫は、1997年に自身が生まれ育った故郷・生口島にて美術館を開館しました。

この美術館では、平山郁夫の生い立ちを知ると共に年代別の作品を鑑賞できます。平山郁夫という画家の代表作はもちろん、画家になる前の貴重な作品も公開。
画家としてだけではない、平山郁夫という人間について詳しく知ることができる美術館となっています。

平山郁夫という人物

平山郁夫は1930年に広島県瀬戸田町で生まれ、瀬戸内の豊かな自然に囲まれて育ちました。しかし戦時中に広島市にて被ばく。その後遺症に苦しめられることとなりますが、このことをきっかけに平和を願う作品を多く描くようになりました。彼の代表作である「仏教伝来」もそのひとつです。

それから仏道に深く傾倒した平山郁夫は、仏教伝来の道を辿り世界を旅しました。シルクロードを歩き、道中に出会う寺や教会の壁画を訪問・取材し、それらに関わりの深い作品をいくつか残しています。「玄奘三蔵への道」や「アレクサンダーの道」などの作品がこれにあたります。

日本のみならず世界へ飛び出し、35万キロにもわたる仏教伝来の道を辿った平山郁夫。平和への願いを自らの根本に見出した彼は、日本画の重鎮として日本美術に貢献した一方で、世界の文化遺産保護活動にも取り組みました。
ユネスコ親善大使や世界遺産担当特別顧問、文化財保護・芸術研究助成財団の理事長などを歴任。彼の功績は非常に大きいものでした。

「平山郁夫美術館」の見どころ

「平和の祈り」を表現した建物

平山郁夫美術館の建築は、国技館や薬師寺玄奘三蔵院・日本美術院などの設計を務めた今里隆によって手がけられました。和風の平屋建てに日本瓦をのせた切妻の大屋根がのっています。ちなみにこの建物は、平山郁夫のテーマである「仏教」と「平和の祈り」を表現しているそうです。

美術館の内部はナラ材を使用してつくられており、木の温かみが感じられます。また、障子や線状の照明など和をイメージさせるインテリアも使用。落ち着きのある空間を演出しています。

「瀬戸内海」をテーマにした庭園も魅力的!

平山郁夫美術館に足を踏み入れると同時に見えてくるのがひょうたんの形が特徴的な庭園。こちらは、国内外あわせて約670の庭園を手がけたという造園家の中島健が施工しました。

平山郁夫の「瀬戸内海」をモチーフとしており、ひょうたんの形をした小山は生口島から見える瓢箪島をイメージしているそうです。庭園内では四季が移り変わるごとに色々な花が咲き、訪れる度に異なる印象を与えてくれます。

広告

平山郁夫コレクション

こちらの美術館では平山郁夫の作品を幼年期・初期作品・仏教伝来以降・しまなみ海道五十三次・下図という5つのカテゴリに分けて展示がされています。

平山郁夫と言えばシルクロードやブルーモスクといった絵画が有名ですよね。しかしここでは画家として有名になる前の時代のスケッチや体験談なども展示しています。平山郁夫の知られざる一面を見ることができるというのは、平山郁夫美術館の最大の特徴と言えるでしょう。

ちなみに展示室内の作品は、1年間に4回ほど展示替えが行われています。また訪れた時には、新たな作品が見ることができるというのはうれしいですね。

幼少期と初期作品(1930~1985)

平山郁夫は、子どもの頃から絵を描くことが好きな少年だったといいます。戦時中、空腹を忘れるほど夢中になれたというほど。そんな平山郁夫の姿を見て、彼の母が絵日記を書くように勧めたのも画家になるきっかけのひとつだったそう。

展示室では、貴重な少年時代の絵画を鑑賞できます。幼い頃は子どもらしい絵ですが、13歳の頃から絵のスキルが格段に上がっており、本当に少年が描いたものなのか?と目を疑うほどのクオリティの高さにきっとあなたも驚くことでしょう。

それから月日が経ち、平山郁夫は故郷の風俗を取材した作品を主に発表していました。この時期は寒色系を用いた落ち着いたトーンの作品が多い印象。この時期を経て、「仏教伝来」という超大作に繋がっていきます。

「仏教伝来」以降(1960~)

原爆症による死の恐怖と対峙しながら描いた「仏教伝来」。死ぬまでに1作でも平和に祈るものを、という思いを込められてつくられたこの絵画は、平山郁夫の作品の中で初めて院展評に取り上げられることに。

ここから平山郁夫は日本画家としての転機を迎えます。展示室では「仏教伝来」の原寸大陶板画を展示。必ず見ておきたい作品です。

しまなみ海道五十三次について

平山郁夫は、自分の原点は瀬戸内の風土にあると述べています。瀬戸内の海や緑といった多くの自然に囲まれて育った少年時代。ここで平山郁夫独自の感性が育ったと言えるでしょう。

瀬戸内の風土と共に育った平山郁夫は、広島県と愛媛県を結ぶ「瀬戸内しまなみ海道」が開通された時、記念に「しまなみ海道五十三次」と題した60点の水彩素描画を描き下ろしました。

この連作を鑑賞した後は、実際にスケッチされたポイントへ足を運んでみるのもおすすめ。平山郁夫の絵を陶板に焼き付けたオブジェが見つかるかもしれません。

下図について

文化勲章を受章した平山郁夫は、優れた日本画家として知られています。日本画は水とゼラチンを主成分とするニカワで岩絵具を溶いてから着彩します。ただしこの絵の具はなかなか扱いづらいもので、一度塗ると修正が難しいのです。

そこで平山郁夫は、本制作に入る前にまず下図で構想を整えました。下図は完成度や大きさによって種類が分類されます。それぞれの下図は一体何が異なっているのか、また完成作品は全く同じようにつくられているのか。
それは実際に来館して自分の目で確かめてみてください。

音声ガイドを利用しよう!

平山郁夫美術館の展示室では、音声ガイドを無料で利用できますよ。実は、この音声ガイドには平山郁夫自身による解説が10作品ほど含まれています。

画家本人による自らの生い立ちや体験について聞くことができる貴重なチャンス。ガイドを聞いてから作品を鑑賞すると、違う視点に気づくことができるかもしれません。

平山郁夫について知る「ハイビジョン室」

展示室の手前にあるハイビジョン室では、110インチの大スクリーンで平山郁夫の生い立ちや作品について紹介しているビデオが上映されます。

番組は1本約10分程度と短めなので、気軽に入室して鑑賞できますよ。平山郁夫についてあまり知らないという人も充分に楽しめる内容となっています。

「平山郁夫美術館」は柑橘類のドリンクがおすすめ!ティーラウンジ

広告

美術館内にある「オアシス」は、席数30のティーラウンジ。砂漠を歩くラクダのキャラバンの様子を描いた平山郁夫の絵画が壁一面にあり、作品を眺めながらゆっくりとティータイムを楽しめます。

店内では、ドリンク系のメニューを中心に提供されています。瀬戸内海でとれた柑橘類を絞ったフレッシュな生ジュースや、しまなみ海道にちなんだホットレモン、シルクロードをイメージしたチャイなどが人気です。

もちろん、飲み物以外のレモンケーキや抹茶ケーキといったサイドメニューも絶品。美術鑑賞後のブレイクタイムに利用してみてはいかがでしょうか。ティーラウンジ「オアシス」の営業時間は、9:00~17:00(ラストオーダーは16:30)までとなっています。

「平山郁夫美術館」はオリジナルグッズが豊富!ミュージアムショップ

館内の中央付近にあるミュージアムショップでは、平山郁夫のレプリカやオリジナルグッズなどを販売しています。取り扱っているアイテムは所蔵作品をまとめた図録や絵はがき、そしてシルクロードをイメージさせるスカーフやアクセサリーまで多種多様。

さらに美術館に関連したアイテム以外にも、生口島の名産品や地元工芸作家の作品も販売しているので、生口島観光のお土産を購入する場所としてもおすすめです。こちらのミュージアムショップの営業時間は9:00~17:00まで。最終入館時間帯に訪れた場合は、ショップを見る時間も確保して作品鑑賞することをおすすめします。

「平山郁夫美術館」の基本情報

平山郁夫美術館の開館時間は、9:00~17:00 (最終入館は16:30)までとなっています。原則無休で開館しているので、いつでも気軽に訪れることができますよ。

入館料は一般900円、高校生400円、小・中学生200円です。

「平山郁夫美術館」へのアクセスについて

平山郁夫美術館は、瀬戸田港から徒歩10分程度で到着します。まずは瀬戸田港を目指しましょう。

三原港から1日12便のフェリーが出ています。片道30分ほどの運航時間がかかりますが、ちょっとした船旅だと思うと楽しめますね。

港を利用しない場合は、生口島から路線バスを利用すると20分程度で目的地に到着できますよ。

駐車場情報

車で訪れる場合はしまなみ海道「生口島北インターチェンジ」で降りると、12分程で到着します。
平山郁夫美術館内に専用駐車場あり。収容台数は40台、無料で利用できます。

ちなみに、自転車で訪れたいという方のためにも自転車用ラックが設置されていますので、サイクリングの休憩スポットとして立ち寄るのもおすすめです。

「平山郁夫美術館」のまとめ

平山郁夫美術館では、平山郁夫の生涯を追いながら優れた名作を鑑賞できます。人生の起点となった出来事を経て、誰よりも平和の祈りを願うようになった平山郁夫。

彼について知っている方はもちろん、あまり詳しくないという方でも、この美術館に訪れることで充分にその人柄・作風をできますよ。生口島へ旅行に行く際は、是非観光スケジュールに取り入れてもらいたいスポットとなっています。

観光のおすすめ記事

詳しく

【広島】鞆の浦・仙酔島:情緒あふれる港町で温泉・自然に癒される!

福山・尾道・しまなみ海道 - 森林・ジャングル,旧市街・古い町並み

「鞆の浦・仙酔島(とものうら・せんすいとう)」は、広島県の瀬戸内海国立公園内にあります。目の前に海が広がる穏やかな環境の港町「鞆の浦」は、アニメ映画のモデルになったともいわれています。「仙酔島」は、字の通り仙人も酔いしれるほどの自然が織りなす美しい景色を眺められるといわれている島です。 「鞆の浦」は、平安時代にさかのぼるほど昔から、多くの武人や文人が訪れた場所としても知られ、現在も日本らしい情緒あふれる街並みが広がっています。「仙酔島」は、自然豊かなパワースポット、体を癒す温泉地としての魅力も兼ね備えています。 瀬戸内海の自然を肌で感じ、ゆったりと日頃の疲れを癒せる「鞆の浦・仙酔島」観光の魅力をグッと掘り下げて紹介していきます。

詳しく

【鞆の浦】郷愁を誘う「潮待ちの港」を満喫する旅

福山・尾道・しまなみ海道 - 海岸・海,旧市街・古い町並み

鞆(とも)の浦は、広島県福山市の南端、沼隈(ぬまくま)半島の先端にある港町とその周辺の島々の総称です。瀬戸内海の海流は満潮時にちょうど鞆の浦の沖でぶつかります。鞆の浦を境にして潮の流れが変わることから「潮待ちの港」と古くから栄えてきた町です。万葉集には大伴旅人(おおとものたびと)らが鞆の浦を詠った和歌がいくつか残されています。 風光明媚な鞆の浦一帯は1934年に日本初の国立公園として瀬戸内海国立公園に指定されています。また坂本龍馬ゆかりの地や保命酒(ほうめいしゅ)の発祥地としても知られています。宮崎駿監督が映画「崖の上のポニョ」の構想を練ったといわれ、またドラマ「流星ワゴン」のロケ地となった鞆の浦。江戸時代の町家や蔵がそのまま残り、どこか懐かしさを感じる素敵な町です。 瀬戸内海の多島美や古い町並み、名刹を楽しめ、幕末の歴史の重要な舞台となった鞆の浦の魅力をご紹介します。

詳しく

【瀬戸内】絶景が広がるしまなみ海道。サイクリング観光のおすすめスポットはこれ!

福山・尾道・しまなみ海道 - 海岸・海

広島県尾道から愛媛県今張治までの瀬戸内海に浮かぶ島々を、7つの橋で結ぶ「瀬戸内しまなみ海道」は、緑豊かな島々と美しい橋、青い海のコントラストが見事でサイクリストの聖地として知られ、多くの旅行者が訪れる人気の観光スポットとなっています。旅行者も、レンタサイクルを利用すれば、潮風に吹かれながらサイクリングを楽しめます。サイクリングロードの道中には、公園や展望台、温泉、村上水軍ゆかりの地などがあり、楽しみながらゴールに向かうことができます。2019年3月31日までは通行料無料なので、絶景を眺めながらのサイクリングを楽しんでみませんか?

詳しく

【広島】尾道の注目スポット ONOMICHI U2の魅力!自転車のメンテナンスも可能

福山・尾道・しまなみ海道 - 観光名所

尾道の新名所と言われるONOMICHI U2には、ホテルからレストラン、カフェ、ベーカリー、雑貨店などのショップが入った複合店になります。尾道の駅からも近く注目スポットになっています。ホテルは自転車も一緒に泊まれるホテルで自転車のメンテナンスをしてくれるロードバイクショップもあります。海に面した側には、フリースペースのテラス席があり、自由に使う事ができます。ONOMICHI U2内で購入したパンやドリンクを食べる事もできテラス席からは尾道水道や向島などの瀬戸内の景色を眺める事もできます。雑貨屋には備後絣を使用したグッズやベーカリーには瀬戸内の生産者が作った特産品が並んでいます。尾道の注目スポットのONOMICHI U2の魅力をご紹介します。

詳しく

広島で身の毛もよだつおすすめ心霊スポット9選

広島 - 散歩・街歩き ,観光名所

夏といえばホラー。身の毛もよだつ怪談話や遊園地のお化け屋敷は、夏には暑さ対策としても最適です。今回はホラー好きの方、最強の非日常体験をしたい方必見です。広島でおすすめの心霊スポットをピックアップしました。 原爆が落とされた場所として世界的に知られている広島。多くの犠牲が出たこの地には、戦争の名残りを感じるスポットが点在しています。地元でしか知られていない廃墟や賑わう定番の観光名所も実は心霊スポットの一つかもしれません。戦争に対する思いも深めながら、恐怖体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。もちろん広島グルメや観光も合わせて満喫してください。

詳しく

【2024年版】広島でおすすめの紅葉スポット:見頃の時期を紹介

広島 - 自然・景勝地 ,散歩・街歩き

広島県は中国地方に分類され、瀬戸内海に面しています。県土には中国山地に連なる山々と、そこから瀬戸内海に流れ込む河川が多いため、帝釈峡や三段峡などの美しい渓谷が形作られるなど自然が豊かな土地柄でもあります。その自然をそのまま生かした瀬戸内海国立公園をはじめとした複数の公園が存在します。瀬戸内海には宮島はもちろんのこと約140もの島々が浮かび、その各島にも特徴があり島めぐりも人気です。 そして忘れてはいけないのが、宮島にある世界遺産の一つである厳島神社をはじめとした県内各所にある神社仏閣です。その自然豊かな広島の観光スポットのなかから今回は、美しい紅葉が見られるおすすめの場所と時期や見頃を合わせて紹介します。

詳しく

【2024年版】広島のおすすめ初詣スポット:人気の神社・お寺一覧

広島 - 観光名所

正月の恒例行事として非常に多くの人が寺社に参拝する初詣。それぞれのお寺や神社で様々な初詣行事が行われます。一年の幸運を祈ることはもちろん、境内などに露店が出されるなど、楽しむことができるようになっています。そのため、デートにもおすすめのスポットがたくさん存在します。今回紹介する広島県は、古くから様々な寺社が創建されており、古くは飛鳥時代創建など、非常に長い歴史を有するスポットが多数存在します。日本有数の絶景を楽しめる厳島神社を代表とし、様々な初詣スポットが人気を集めています。その中から、特におすすめの初詣スポットを紹介していきます。 ※年末年始の参拝時間は例年の時間を記載しています。今年の情報については、各寺社のホームページをご確認ください。

詳しく

広島のおすすめ美術館15施設!瀬戸内でアートに触れる

広島 - 美術館

世界遺産の宮島の厳島神社や、原爆ドーム、ロケ地としても知られている鞆の浦などの見どころが多く、国内はもちろん、海外からの観光客もたくさん訪れている広島。瀬戸内の島々をはじめ、アートなスポットも多数あり、人気を呼んでいます。 そんな広島には、郷土の芸術家などの作品をはじめ様々な芸術作品に触れることができる美術館がたくさんあります。地元の人も観光客も楽しむことができる魅力的なところばかりです。今回は、広島のおすすめの美術館を15施設紹介しますので、美術館巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

広告

のおすすめホテル

トラベルブックの今週のおすすめ

広告

運営会社