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ジャネー洞とは
ジャネー洞とは沖縄本島のうるま市内に位置する離島、薮地島にある鍾乳洞です。1985年に開通した与勝半島と薮地島を結ぶ藪地大橋を渡った一本道を進んだ先に位置する洞で、祖先発祥の地として信仰を集め、拝所となっています。つまり、現地の聖地であり、入り口に近づくとひんやりと冷たい空気を感じられます。中に入ることも可能なので、いつもと違う観光をするなら訪れてみてはいかがでしょうか。
別名、藪地(やぶち)洞窟遺跡とも呼ばれています
ジャネー洞は一見、普通の鍾乳洞のようですが、実は遺跡の1つでもあります。古代の住居跡で、6500年前の縄文時代の土器のかけらが出土していることから考古学的に「薮地洞窟遺跡」とも呼ばれています。1959年に嵩元政秀、外間清徳、平敷正一、宮城幸徳の4氏に発見され、住居跡の大きさは幅19メートル、奥行きは4.3メートルで、その奥に真っ暗な洞窟が続いています。
6500年前、縄文時代の土器が発掘されたことも
発見された土器は約6,500年前の沖縄縄文時代草創期のもので、沖縄最古の土器でした。沖縄で初めて発見された形であったことから、地名をとった名前が付けられました。さらに土器と一緒に発見された貝の鏃は中国南部の文化と共通するとも考えられています。ジャネー洞を訪れても実際の土器は見られませんが、歴史がある場所を体感してみるのもいいのではないでしょうか。
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地元では祖先発祥の地として崇められています
沖縄の離島には洞窟が数多くありますが、ジャネー洞は約6500年前の土器などが発見されたことから地元の人たちに祖先発祥の地として崇められています。入り口の前には遺跡や聖地でもあることが記載された看板があり、ジャネー洞についての歴史がわからない方でもどんな場所なのかがわかるようになっています。そのため、訪れた際は現地の人の大切な場所であることを考えて行動してください。
発見されたのは1959年。意外に新しい観光スポット
歴史が古いと言っても、ジャネー洞の遺跡が発見されたのは1959年と、20世紀に入ってからです。つまり、沖縄の観光スポットとしては比較的新しく、しかも薮地島は無人島なので穴場的スポットでもあります。大抵、有名な鍾乳洞と言われる観光スポットは中に入るのに有料のことが多くありますが、ジャネー洞は無料なので気軽に体験気分を味わってみてはいかがでしょうか。
入り口までの道のりは簡単ではない!?
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ただ、ジャネー洞までの道のりは簡単ではありません。というのも、ジャネー洞が位置する薮地島は無人島のため道が舗装されておらず、わかりやすい案内板も特にありません。薮地大橋を渡り、入り口までの一本道は車が1台通れる程度の幅で、車から降りた後も木々や岩などに囲まれた森の中を進んでいくような道なので、歩きやすい靴を履いていくことをおすすめします。
沖縄では初めて発見されたヤブチ式土器
ジャネー洞では縄文時代の土器が見つかっていますが、それは沖縄で初めて見られる形の土器でした。そのため、遺跡の調査をした国分直一氏らによって現地の名前を取り、「ヤブチ式土器」と名前が付けられました。ヤブチ式土器は九州から南西諸島に広く分布していることから、共通する文化圏だったのではと考えられています。このようにジャネー洞で見つかった土器は当時の文化圏を知る手がかりなのです。
洞窟の中は真っ暗なので要注意!
では、ジャネー洞の歴史がわかったところで気になるのはその内部です。無料で中に入れるので興味がある人は入れるのですが注意しなければいけないことがあります。それは中が真っ暗だということです。舗装された見学用の鍾乳洞の場合はライトなどが設置されていますが、ジャネー洞は手つかずの状態です。正面の入り口も狭く、中に入ると真っ暗になるのでもし入る場合は懐中電灯などを持っていくといいでしょう。
洞窟内は、鍾乳石がいっぱいです
ジャネー洞は入り口に風化した鍾乳石がたくさんありますが、洞窟内部にもたくさんの鍾乳石があります。あまりにも大きく成長した鍾乳石が多いため、入り口からすでに狭く、少し中に入るだけで太陽光が遮られて真っ暗になります。足元はもちろん、頭上も鍾乳石に当たらないように注意が必要なので、中に入る場合は懐中電灯やスマホなど灯りを携帯して行ってください。