【イギリス】スコットランド・エディンバラ城 はじめてでも楽しめる観光ガイド

エディンバラ城の歴史はイングランドとの攻防の物語

エディンバラ城は、11世紀に建てられた城です。そのずっと昔にケルト人が、岩の要塞に砦をつくったところに、スコットランド王が城を建てたのです。イングランドとの境界に近く、王国の軍事拠点としても機能していました。何度も攻防が繰り返された舞台であり、破壊されては再建されるという歴史を経てきた城です。
一番古い部分も残っており、のちに立て替えられた建造物とのコントラストも楽しめるスポットになっています。長きにわたって、スコットランド王の住居として使われて、スコットランド文化の中心として栄えた歴史もあります。この城には、多くの人が処刑されたという黒歴史も残っており、幽霊がでるといううわさでも有名なスポットです。

エディンバラ城の入場料はオンラインでの事前予約がお得

エディンバラ城の入場料は、大人が18.5ポンド、子どもは11.50ポンドです。お得に購入できるのは事前予約で、大人が17ポンド、子どもが10.20ポンドまでディスカウントしてくれます。家族や大勢の友だちたちと訪れるなら、予定が決まったときに事前予約で購入するようにすると、断然お得ですね。事前予約の場合は、当日の朝早くに購入してすぐに入場するということはできないようなので、注意が必要です。

エクスプローラーパスでスコットランド全域を観光

スコットランドを巡る旅を計画しているなら、エディンバラ城の入場チケットではなく、エクスプローラーパスを購入することがおすすめ。エクスプローラーパスがあれは、スコットランド全国にある70以上の観光スポットを訪れることができます。
エクスプローラーパスは旅行の日数に応じて、2種類を使い分けましょう。3日間の周遊パスは、大人が31ポンドで子どもが18.6ポンドで購入できます。7日間使える周遊パスは、大人が42ポンドで子どもが25.2ポンドです。旅行の予定に合わせて、どのパスが最適かを検討してみてください。

日本語で聴けるオーディオガイド

エディンバラ城では、入場チケットの受付のところで、オーディオガイドを借りることができるようになっています。なんと日本語のオーディオガイドもあり、城内のいろいろなスポットの見どころや歴史的な重要性などを解説してくれます。ところどころたどたどしい日本語になっていることも含めて、エディンバラ城の魅力のひとつとして楽しめることでしょう。

エディンバラ城の大きな見どころを紹介

クラウン・ジュエルの輝きは一生に一度は見るべき

エディンバラ城の大きな見どころのひとつは、ロイヤル・パレスの中のクラウン・ルームにある、スコットランド王のオーナーズ・オブ・スコットランドです。スコットランド王家が代々大切にしてきた、王冠とダガーと王笏（おうしゃく）の3つが、3種の神器として展示されています。とくに、王冠は、10のダイヤモンドとたくさんの宝石を使ったとても豪華なもの。一生に一度は見に行くべきでしょう。
さらに、このスペースには、運命の石と呼ばれる伝説的な石も展示されています。とくに特徴のない長方形の石ですが、伝説によると、聖書の登場人物であるヤコブが枕として使っていた石を、スコットランド王が持ち込んできたといわれています。200キロ以上ある重みのある石は、聖書の歴史とスコットランドの歴史を感じさせます。
クラウン・ルームは撮影禁止になっているので、じっくり見学して、心の思い出として納めるようにしましょう。城内では比較的混雑しやすいスポットですから、入場したら先にこちらを訪れる計画にするとスムーズです。

エディンバラ城最古のセント・マーガレット礼拝堂

エディンバラ城の中でも一番古くからある建造物が、セント・マーガレット礼拝堂です。王家の私的な礼拝用の施設として実際に使われていた建物で、現在でも洗礼式や結婚式にも使われることがあります。とても小さな建物でそんなに多くの人は入れません。当時の建築様式であるノルマン様式の建物と、礼拝堂のアーチが石造りになっているところや、繊細な模様が施されているところから、当時の雰囲気をうかがい知れるようになっています。

戦いの歴史を教えてくれる戦没者記念堂

エディンバラ城の中には、戦没者を記念した建物、スコットランド国立戦争記念館があります。もともと、教会として使われていたスペースが、時代のニーズに合わせて倉庫になったり兵舎になったりしてきた建物です。戦争で亡くなったスコットランド兵を記念するスペースとなっていて、第一次世界大戦以降の戦死者の名簿があります。また、捕虜収容所として使われていたスペースが、捕虜の生活を再現した展示になっているところも見どころ。当時の衣類や寝床などが再現されています。

毎日見れる迫力あるワンオクロックガン

日曜日やいくつかの祝日以外の毎日、午後1時になると、空砲が放たれます。これは、ワンオクロックガンというイベントで、観光客がいる目の前で、大きな空砲が撃たれるのが、とても迫力があって人気となっています。午後1時には、大砲のイベントの場所にいるように計画するとよいでしょう。
また、大砲モンス・メグと呼ばれる、150キロの砲丸を打つ超巨大な大砲も展示されています。総重量が6トンにもなる大砲から、3キロ以上の射程距離の砲撃をしていたものです。エディンバラ城の儀式で、現在でも使われることがあります。

半日で満喫できるエディンバラ城

ディンバラ城の見学は、クラウン・ルーム以外のスポットは割とスムーズに見学できます。クラウン・ルームで待ち時間が発生することがありますが、半日あれば、ストレスなくじっくり見学を楽しめるでしょう。

エディンバラ城へは電車かバスで

エディンバラ城へのアクセスは、ロンドンから鉄道・バス・航空機で行けます。鉄道の場合は、ロンドンのターミナル駅であるキングス・クロス駅から出発します。5時間ほどの乗り換えなしの旅で、エディンバラ城の最寄り駅に到着です。バスで移動する場合なら、ロンドンの長距離バスのターミナルから、10時間ほどのバスの旅となります。夜行でも運航されているので、滞在が短い場合でも効率よく旅ができます。航空機での移動は、ロンドンのヒースロー空港からエディンバラ空港まで、2時間弱のフライト。空港から市内まで約30分で移動できます。

ハリーポッターファン向けのエディンバラ観光

エディンバラといえば、ハリーポッター。エディンバラ城が映画の舞台となるお城のモデルですし、小説の原作者のJ・K・ローリングにゆかりの深いさまざまなスポットが市内に多数あります。作者が執筆をしたといわれている、エディンバラ城を窓から眺められるカフェや、ハリーポッターの物語が書き終えられたとされるホテルの部屋など、いくつかのスポットを巡るとよいでしょう。

日帰りで行けるイギリス観光ついでのエディンバラ

ロンドンから鉄道の旅をしながら、日帰りや1泊のエディンバラ旅行が楽しめるプランがあります。乗り降り自由のバスで、エディンバラ市内を観光し、エディンバラの大通りロイヤル・マイル、スコットランドの忠犬グレーフライアーズ・ボビーの像、イギリス王室の別荘になっているホリールード宮殿などを巡ることができます。

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