【オーストリア】ウィーン美術史美術館｜世界屈指の芸術作品を所蔵するウィーンの美術館観光まとめ

見ごたえ抜群！数多くの優れた芸術作品を所蔵する美術史美術館

美術史美術館の展示品は、名門王家ハプスブルク家が長年収集した豪華な美術品ばかり。世界屈指の芸術作品が所蔵されています。中でも必見なのが16世紀の画家、ブリューゲルの「バベルの塔」。ほかにも巨匠たちの傑作が集められた贅沢な美術史美術館の概要と歴史についてご紹介いたします。

建物も美しい美術史美術館の概要

美術史美術館はウィーンの中心部、リング通りの南西エリア、自然史博物館やホーフブルク宮殿など、ウィーン観光に欠かせない観光地が集まるエリアにあります。
美術史美術館に展示されているのは、ハプスブルク家が収集した豪華な美術品。
美術館には3つの展示フロアがあります。最初の0.5階のフロアにあるのが、古代エジプト・オリエントコレクション、古代ギリシャ・ローマコレクション、金細工やブロンズ像などの美術工芸館です。そのフロアの上、主要階にある絵画ギャラリーには、ブリューゲルやフェルメール、ルーペンスなど、15世紀から18世紀までの著名な芸術家の名画を堪能することができます。さらに上階に展示されているのは、世界でも有数の規模のコレクションを誇るコイン。
美術館の建物は19世紀前期のヨーロッパで起こったネオ・ルネサンス様式で、展示品だけではなく建物自体も見どころがあります。

美術史美術館の歴史

美術史美術館は、ハプスブルク家の一族が収集した美術コレクションをもとに皇帝フランツ・ヨーゼフの命により建設が開始され、1891年に完工した美術館です。所蔵されているのは、古代エジプトから18世紀末までの豪華なコレクション。ルネサンス期、バロック時代の美術品が特に多くあります。
2013年3月に美術工芸館（クンストカンマー）が再オープンし、金細工など2,200点の素晴らしい芸術作品が公開されています。

美術史美術館の入場料やチケットの買い方・予約方法について

美術史美術館の入場料は、大人16ユーロ、19歳未満の青少年は無料。7つの美術館・博物館を見学できる共通年間チケットは44ユーロ。観光したい美術館や博物館が共通チケットの対象になっている場合は、共通チケットを購入した方がお得です。
チケット購入・予約は公式サイトからオンラインで申し込むことが可能。窓口でも購入できますが、時期や時間帯によっては並ぶため、あらかじめ申し込んでおいた方が確実です。
ツアーなら、公認ガイドがついて美術史美術館内を見た後に、館内のカフェでコーヒーや紅茶、ケーキが楽しめる半日ツアーがおすすめです。

美しい芸術作品が数多く所蔵される美術館の楽しみ方

美術史美術館の見どころは、世界でも所有数が多いといわれているブリューゲルの名画です。また、フェルメールやラファエロなど著名な芸術家の作品も揃っています。美術品のように美しいネオ・ルネサンス様式の建物やクリムトの珍しい壁画も見応えがあります。美術史美術館の楽しみ方についてご紹介いたします。

世界屈指の所有数を誇るブリューゲル作品

観光客に人気が高い所蔵品は、世界屈指の所有数を誇るピーテル・ブリューゲルの作品。誰もが一度は目にしたことがあると思われる、世界的に有名な絵画「バベルの塔」や「雪中の狩人」など、10作品以上が一つの部屋で展示されています。
部屋の中央にはソファーが設置されていて、ゆっくりブリューゲル作品を堪能できるのも嬉しいところ。立ったり座ったり、自分の好きな位置から好きなだけ名画が鑑賞できる贅沢な時間になることでしょう。

観光客に人気の芸術作品

ハプスブルク王家の栄華がわかるような、一流の名画が数多く展示されている美術史美術館。ブリューゲルの作品以外にも観光客に人気がある美術品がたくさんあります。代表的な作品は、ヨハネス・フェルメールの「絵画美術」や、ラファエロ・サンティの「草原の聖母」など。そのほかにもルネサンス期のドイツの画家ルーカス・クラナッハ、ルネサンス期のネーデルラントの画家ヒエロニムス・ボスなど、数多くの巨匠の傑作が集められています。時間を忘れるほど見ごたえたっぷりの美術館です。

空間を華やかにするクリムトの壁画

美術史美術館の入り口近く、階段ホールの上部の壁画は、「接吻」などで有名なグスタフ・クリムトが描いています。当時、クリムトは28歳。美術館の壁画中13点を描いています。官能的な作風のイメージがあるクリムトですが、壁画の中にも裸婦が題材になったものもあります。
壁画ということもあり遠くて暗く見えにくいかもしれませんが、貴重な美術品を見るチャンスなので、忘れずに見てみてください。

美術品のように美しく見ごたえがある建物

19世紀前期のヨーロッパで起こったネオ・ルネサンス様式の建物は、建物自体が美術品のように美しい建築物。ドイツの建築家でネオ・ルネサンス様式の代表者といわれているゴットフリート・ゼンパーや、オーストリアの建築家カール・ハーゼナウアが設計しています。自然史博物館もゼンパー達の設計です。
華やかな外観や華麗な吹き抜けがある大階段、大理石の床や柱、ゴージャスな内装など美しい建物は見ごたえがあります。館内を一周した後は、時間があれば内装が美しいカフェもオススメです。

優雅な気分になれるカフェ

美術史美術館を訪れたら、ぜひ立ち寄ってほしいのが美術館内にある素敵なカフェ。ウィーンのカフェ文化は、1685年にイスタンブール生まれの人物が初めてカフェを開業したところから始まったといわれており、ウィーンのカフェの歴史は330年以上の歴史があります。
美術史美術館の入館者しか利用できないカフェは、内装の素晴らしさから、世界の中でも美しいカフェの一つにあげられることがあります。一流の美術品を鑑賞した後に、ゆっくりと余韻にひたれるおすすめスポットです。

美術史美術館の観光に必要な所要時間

美術館を回るだけなら、3時間あれば素晴らしい芸術品を堪能できます。カフェでゆっくりしたい方は、それにカフェの時間もプラスして予定を立てるといいでしょう。カフェは人気があるため、時間帯によっては混雑していて待たなくてはいけないこともあります。観光の予定がつまっていて短時間しか美術館にいられない場合は、有名な絵画にしぼれば、2時間以内で館内を回ることもできます。その場合、人気の芸術作品を見逃すことがないように、効率よく観光できるツアーを利用する方がいいかもしれません。

ウィーン国際空港から美術史美術館までの行き方

ウィーン国際空港は、ウィーンの中心部から約20kmの東南方面にあり、鉄道やリムジンバス、タクシーでウィーン市内にアクセスすることができます。
鉄道なら急行列車のシティー・エアポート・トレインが空港の地下2階、シュベヒャート空港駅から出ています。ウィーン中心部のインネレシュタット東側にあるウィーンミッテ駅までは約16分。30分間隔で運行しています。
リムジンバスは、空港から地下鉄シェヴェーデンプラッツ駅・ウィーン南駅経由ウィーン西駅・国連都市へ、3路線が運行されています。乗車券は空港内のサービスカウンターや乗り場の券売機などで購入できます。
タクシーは空港からウィーン市内まで約30分前後です。

美術史美術館と合わせて行きたい！オススメ5選

美術史美術館があるインネレシュタットには、歴代ハプスブルク皇帝の王宮として使用されていたホーフブルク宮殿をはじめとして、観光スポットがたくさん集まっています。今回は、おすすめ観光地やおいしいオーストリア料理が食べられるレストランなどをご紹介いたします。

宮廷の豪華なコレクションが見ごたえ抜群！観光客に人気のホーフブルク宮殿

1918年の王朝の終焉まで歴代ハプスブルク皇帝の居城として、また政権を行う中枢として使用されていたホーフブルク宮殿。世界でも大きな宮殿複合体の一つで、現在はシシィ博物館やアルベルティーナ美術館など、観光地として一般公開されている部分もあります。
建物の古い部分は13世紀に建てられ、ロココ様式の内装や宮廷の豪華なボヘミアガラスのシャンデリアなど、見ごたえ抜群のホーフブルク宮殿。銀器の豪華なコレクションは必見です。

約3000万点の収蔵品が見ごたえたっぷり！ウィーン自然史博物館

約3000万点の膨大な展示品を所蔵しているウィーン自然史博物館。恐竜の復元モデルや昆虫・魚類、貴石や鉱石など、絶滅種や絶滅危惧種を含む数多くの展示品があります。
コレクションの中で有名なのは、1908年にオーストリアで発見された、約25,000年前の旧石器時代の彫像の傑作「ヴィレンドルフのヴィーナス」。「ヴィーナス・キャビネット」と呼ばれるエリアにあります。
貴重な隕石コレクションも人気です。巨大な隕石が地球に衝突する様子を3D映像で見ることもできます。
チケットはオンラインで事前に購入可能。美術史美術館からマリア・テレジア広場をはさんで徒歩3分の場所にあります。

100万点に及ぶグラフィックアートコレクション！アルベルティーナ

100万点に及ぶグラフィックアートコレクションがある、貴重な美術館アルベルティーナ 。ミケランジェロやレンブラント、クリムトなど著名な芸術家の逸品を含め、1400年から現代に至るまでの数多くの作品が所蔵されています。
所蔵する美術品は光に敏感なため、常設展示されている作品は多くはありません。しかし美術館が企画する特別展や、もともとホーフブルク家の住居としても使用されていた豪華で美しい建物など、見ごたえがあり観光客にも好評です。各部屋には当時の高価な家具が設置されるなど修復されて公開されています。また、お土産が買えるショップもおすすめです。

モーツァルト像が有名なブルクガルテン（王宮庭園）

美術館から通りをはさんで向かい側にある、英国様式の王宮庭園ブルクガルテン。「音楽の都」として有名なウィーンは、公園に著名な音楽家の記念碑や像が設置されています。王宮庭園にある記念像は、天才的な音楽の才能で有名なヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。像の前にはト音記号の花壇があり、花が咲く季節には綺麗な花のト音記号になります。ウィーン観光の思い出に残る1枚が撮影できるおすすめスポットです。
王宮庭園でのんびり過ごしたい方にオススメなのが、公園内の美しいパルメンハウス（温室）内にあるエレガントな雰囲気のカフェ・レストラン。お洒落なカフェ・レストランは観光客にも人気です。

オーストリア料理はSixta Restaurantがオススメ

ウィーンでオーストリア料理を食べるなら、Sixta Restaurantがおすすめ。美術史美術館からは南方面に車で7分、徒歩で20分程のシェーンブルナー通り沿いにあります。料理がおいしく、スタッフの接客サービスも好評で日本人観光客にも人気があるレストラン。メニューはドイツ語と英語で書かれています。
ウィーン料理の真髄が集められた数々のおいしい料理は、ウィーン観光の思い出になることでしょう。人気があるレストランなので席が空いていないこともあり、予約してから行った方が確実です。

ウィーン市内観光がセットになったツアーがオススメ

美術史美術館を観光するなら、ウィーン市内の世界遺産や寺院、王宮なども観光できる現地のオプショナル1日観光ツアーがおすすめです。有名な観光地を回るだけではなく、おいしいランチやカフェも楽しめる贅沢なツアー。日本語でガイドしてもらえるので、説明がわかりやすく質問もできて安心です。現地の情報も教えてもらえます。また、自分たちで観光するには移動時間も大変ですが、ツアーなら時間も節約できて効率よく楽しめます。

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