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■ゴールドラッシュで発達したミナス・バロック様式
金で栄えたオウロ・プレトの人口は、18世紀から19世紀にかけて10万人を超えました。曲がりくねる坂道に沿って、40を超える豪華な教会が立ち、国内で最も古い市立劇場（Teatro Municipal de Ouro Preto）、総督官邸（Palacio dos Governantes）、窓飾りが特徴的な旧砂金秤量所など、ミナス・バロック様式の建物が石畳の広場を囲んでいます。
ポルトガル統治時代のコロニアル建築でいえば、1766年建築のサン・フランシスコ・ジ・アシス教会(The São Francisco de Assis Church)や、ノッサ・セニョーラ・ド・ホザリオ教会（Igreja Nossa Senhora do Rosario）、サン・フランシスコ教会（Igreja Sáo Francisco de Assis）などがあります。
©UNESCO/Vincent Ko Hon Chiu
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■「ブラジルのミケランジェロ」アレイジャジーニョ
サン・フランシスコ・ジ・アシス教会(Igreja Sao Francisco de Assis)は、「ミナスの宝石」とほめたたえられる建築です。緑色の扉と窓、2基ならんだ鐘楼の尖った先端、総主教の印である十字架を載せた正面、金の祭壇、華麗な内装などがあります。町の代表的な教会は、ノッサ・セニョーラ・ド・ピラール教会(Igreja Matriz Nossa Senhora do Pilar) には、祭壇や内装に400kgもの金が使われ、豪華な造りです。
©UNESCO/The World Heritage Collection/Geoff Steven
これらは、1738年生まれの建築家・彫刻家で、「ブラジルのミケランジェロ」とよばれるアレイジャジーニョ(Aleijadinho)が手がけました。アレイジャジーニョは、ポルトガル移民の建築家と奴隷の母の間に生まれ、独学でロココ調装飾を修得しました。40代でハンセン氏病にかかり、手足の指を失いました。コンゴーニャスのボン・ヘスズ聖域(The Sanctuary of Bom Jesus de Matosinhos in Congonhas)には、晩年の代表作、十字架を背負ったキリスト像があります。彼は、1814年に亡くなり、この教会に埋葬されました。
©UNESCO/Vincent Ko Hon Chiu
■博物館で知るオウロ・プレト
©UNESCO/Glauco Umbelino
オウロ・プレトの歴史を知るには、18世紀の建物にあるさまざまな博物館が適しています。刑務所として使われた旧市会議事堂は反乱記念博物館（Museu da Inconfidencia）になっています。ピラール教会（Igreja Matriz Nossa Senhora do Pilar）には貴重な宗教美術が展示されています。鉱山学校科学技術博物館（Museu de Ciencia e Tecnica da Escola de Minas）、総督官邸などもあります。
©UNESCO/Vincent Ko Hon Chiu
厳しいポルトガルの支配を伝えるのが、広場にある高さ 5mくらいの円い柱、ペロウリーニョ(Pelourinho)です。広場は奴隷市場になっていて、ときに罪人がこの柱に縛られたり、処刑されたりしました。旧総督官邸前の広場(Placa Tirandentes)には、1789年にブラジル最初の独立運動を指導したチラデンテスの記念碑があります。
■オウロ・プレトへの行き方
難易度：★★★☆☆（町まで行けば何とかなります）
リオデジャネイロからベロ・オリゾンテのタンクレド・ネヴェス(CNF)へのフライトは、1日に5本ほどの便があり、1時間から1時間20分で着きます。サンパウロ(GRU)からベロ・オリゾンテへも、1時間から1時間20分100kmくらいで、長距離バスで2時間くらいかかります。
オウロ・プレトの情報をGET!
オウロ・プレトの情報は下記でチェックしましょう。
Portal Carnaval Ouro Preto
- R dos Paulistas 224 – Centro Ouro Preto Brazil
古都オウロ・プレト／Historic Town of Ouro Preto
- Ouro Preto State of Minas Gerais Brazil
- ※名称は、データ部分のみユネスコ日本サイトの表記に合わせています
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