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階段が障子みたいな理由とは?金沢の“忍者寺”のカラクリに大人もワクワク!

テーマパークの忍者屋敷では味わえない、本物の忍者屋敷が体験できる「忍者寺」。金沢の観光ガイドブックにも良く掲載されているお寺ですが、「忍者寺」と呼ばれるのは、実際に忍者が居たからではありません。さまざまな仕掛けが施されている事から「忍者寺」と呼ばれているのです。 そこで今回は、大人がワクワク楽しめる「忍者寺」とはいったいどんなところなのか、360年前に建てられた、奇抜なカラクリとはいったいどんなものなのかを紹介します。

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更新日: 2024年4月28日

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忍者寺とは

https://commons.wikimedia.org

忍者寺と呼ばれる、金沢市にあるの妙立寺は、日蓮宗、正久山・妙立寺が正式名称であり加賀三代藩主の前田利常公が西暦1643年金沢城近くから移築したものです。

利常は徳川幕府により改易されるのを避けるため、徳川家から嫁を迎えるとともに母親を人質に出し、馬鹿殿様を演じることで幕府を欺き安心させる一方で、現在の位置に多くの武士が起居できる寺院群を作り、その中心に監視所の役割として建てられました。

監視所と逃げ道

正久山 妙立寺 (忍者寺) / Myoryuji Temple (Ninjadera/Ninja Temple)

当時、幕命で3階建て以上の建物は禁止されていたことにより、外観は2階建てですが、内部は4階建て7層になっています。中2階、中々2階があって、部屋数は23、階段数は29もあります。

本堂の屋根の先端部分には、「物見台・望楼」があり、ギヤマン(現在はガラス)張りの見張り台です。加賀平野を遠望でき、敵の動きをいち早く察知できる仕掛けです。井戸は深さ約25mで茶水に利用され、水面上には横穴があり金沢城へ続く逃げ道になったとも言われます。

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明かり取り階段

正久山 妙立寺 (忍者寺) / Myoryuji Temple (Ninjadera/Ninja Temple)

正面の突き当たりにある階段で、蹴込(けこみ)の部分に障子を張って明かりを取り、外敵の足の影を見て槍などで倒すことができる仕掛けになっています。

階段をのぼって足を刺されてしまってはひとたまりもありません。シンプルながらよく考えられた仕掛けで、明かり取り階段の裏側から見ると、かなり明るいことがわかり、これなら敵の影もしっかりと見られます。

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仕掛け賽銭箱と落とし穴階段

本堂正面入り口に埋め込まれている仕掛け賽銭箱は、敵が侵入してきたときは落とし穴として利用されていました。

本堂の階段群は、全階段数が29か所あるうち、6か所がここに集中しています。特に、左端の階段は奥まったところにあって、手前の床板を外すと落とし穴にもなる、落とし穴階段となっています。この落とし穴は下男部屋に通じていて、落ちると階下で待ち伏せている下男によって攻撃される仕組みになっています。

本堂裏隠し階段

物置の戸を開けて床板をめくると、階段があり外へ逃げることができるようになっています。外から堂内に逃げ込む際には、床板に溝が刻まれているため、引き戸を閉めることで「自動ロック」がかかり、開かない仕組みになっています。

実際に見てみると本当にただの床にしか見えないのですが、床板をはがしてみれば奥に石造りの階段が続いている様子が分かります。

考え抜かれた仕掛けの部屋

引き戸を閉める事で「自動ロック」が掛かり、開かない仕組みになっている戸のある部屋は、敵が攻め入ってきたときに、最後に自害するために逃げ込むための部屋と言われています。

刀や槍が使えないように、天井を低くしてある茶室のほか、掛け軸の後ろに入り口がある部屋、どんでん返しになっている部屋、入ったら内側からは開かない部屋など、考え抜かれた仕掛けの部屋ばかりです。

いかがでしたか?今にも忍者があらわれそうなすごいカラクリ満載の「忍者寺」、おもしろいところですね!
拝観は要予約なので、電話にて予約をしましょう。幼児、未就学児は保護者同伴でも拝観不可なので注意してください。時間厳守ですので遅れないように行きましょう。

妙立寺

石川県金沢市野町1-2-12
076-241-0888(電話受付8:00~17:00)
9:00~16:30(冬期は16:00まで)、30分毎に説明案内(入場は予約時間の10分前開始)
1月1日及び法要日
拝観料大人(中学生以上)800円、小学生600円  アクセス:石川県金沢駅からバスで17分、駐車場無し(近隣に有料パーキング有り)
http://www.myouryuji.or.jp/

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