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【沖縄】琉球王国の歴史に触れる「守礼門」で沖縄の昔に思いを馳せてみよう

琉球王国は、首里城があった沖縄本島を含む琉球諸島に、1429年から1879年まで約450年もの間存在した王国です。日本や中国、東南アジアとの交易があったことから、独自の琉球文化を築いており、その栄華の中心であり象徴となったのが首里城です。首里城の正門にあたる守礼門は、赤瓦の2重屋根と赤い4本の柱で構成されていて、首里城公園を代表する観光スポットの1つです。今回は、守礼門の歴史や名前に込められた意味、みどころはもちろん、首里城公園内の観光スポットやレストラン、ショップなどの情報も併せてご紹介します。琉球王国の歴史に触れられる貴重な地を、五感で味わってくださいね。

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更新日: 2023年11月22日

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首里城にある守礼門とは?

沖縄県那覇市首里に位置する首里城は、琉球王国の王城であり、守礼門は首里城の門外にある門の1つです。上の方にある美しい門ということで、「上の綾門(いいのあやじょう)」とも呼ばれていました。「琉球は礼儀を重んじる国である」という意味が込められた「守禮之邦」と書かれた扁額が掲げられていて、2000年に発行された2千円札のデザインに採用されたことでも有名です。

守礼門の歴史

守礼門は、第二尚氏4代目尚清王代(1527~1555)に創建されました。建てられた当時は瓦葺きでなく板葺きで、6代尚永王(1573~1588)の在位時に、中国皇帝の使いである冊封使が来たときのみ「守禮之邦」の扁額が掲げられました。17世紀半ばより常時この扁額が掲げられていて、約400年守り続けられてきた門は第二次世界大戦で焼失し、昭和33(1958)年に再建されました。

沖縄の歴史に触れよう!守礼門のみどころ

守礼門は、鮮やかな朱色に塗られた4本の柱で支えられていて、中国の三間牌楼形式の流れを汲んでいます。二重の琉球赤瓦の屋根は入母屋造りで、沖縄と日本、中国の文化が融合した外観は、琉球王国ならではです。首里城の玄関口にあたることもあり、初層約5.11m、二層約7mとどっしりとした高い門構えで、仰ぎ見る青空と琉球赤瓦とのコントラストが非常に美しいです。

守礼門へのアクセス

守礼門がある首里城公園へは、那覇空港から車で約40分、那覇市中心部からは車で約15分です。ゆいれーるを利用する場合は、那覇空港駅より首里駅(または儀保駅)まで約27分、駅より徒歩15分かかります。那覇市内中心部より首里城公園方面行の路線バスも運行していて、約30分で首里城公園入口バス停に着くなど、様々な方法で守礼門まで行くことができます。

守礼門は首里城公園の中にある

首里城公園には、琉球王国最大の木造建造物の国殿であった正殿や、琉球石灰石で作られた園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)など、琉球王国の歴史や栄華を今に伝える建造物が数多くあります。2000年に、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として首里城の遺跡がユネスコの世界遺産に認定されています。広い園内には、レストランやショップも充実しています。

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首里城公園の営業時間は?

首里城公園の営業時間は、無料区域と有料区域で異なります。無料区域の営業時間は、4月~11月まで8:00~19:30(7月~9月は20:30まで)、12月~3月は8:00~18:30です。有料区域の営業時間は、4月~11月まで8:30~19:00(7月~9月は20:00)、12月~3月は8:30~18:00で、有料区域の一部は、7月第一水曜日とその翌日が休みなので、行く前に確認しておきましょう。

無料区域と有料区域がある

首里城公園内は、無料区域と有料区域に分かれています。無料区域は守礼門から正殿に入口の手前までで、園比屋武御嶽石門や那覇港が見える西のアザナ(いりのあざな)などがあります。有料区域は奉神門から正殿へ入ったエリアで、首里城の正殿や御庭(うなー)をはじめ琉球王朝の歴史を感じられる建造物を見ることができ、世界遺産に認定された「首里城跡」も見られます。

正殿までの道のり:園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)

琉球石灰石で作られている園比屋武御嶽石門は、ユネスコの世界遺産に認定されています。門の形をしていますが、国王が外出する際に道中の安全を祈願した礼拝所で、1519年に第二尚氏3代尚真王の在位時に建てられました。1933年に国宝に指定されましたが、第二次世界大戦によって一部破壊され、昭和32(1957)年に復元され、現在は国の重要文化財に指定されています。

正殿までの道のり:歓会門(かんかいもん)

1477~1500年頃に建てられた、首里城の城郭へ入る第一の正門で、歓迎するという意味がある「歓会」という名がつけられています。琉球の言葉で「喜ばしい」という意味がある古語「あまえ」を使った、「あまえ御門(あまえうじょう)」とも呼ばれています。石のアーチ状の城門に木造の櫓が乗せてあり、門の前には魔除けのためのシーサーが置かれています。

正殿までの道のり:龍樋(りゅうひ)

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歓会門から瑞泉門に向かう階段の途中にある湧水が出ている泉で、龍の口から水がわき出しているため龍樋と呼ばれています。この水は王宮の飲料水として使われていた由緒あるもので、中国からの冊封使に飲料水にも使われていました。水が出ている石彫刻の龍頭は1523年に中国よりもたらされたものであり、首里城に現存する石彫刻の中で唯一現存している貴重なものです。

正殿までの道のり:冊封七碑(さっぽうしちひ)

湧水が出ている龍樋の近く、瑞専門へ続く階段の両側に設置されている7つの石碑です。中国からの冊封使たちが、龍樋から湧き出る水の清らかさを讃え、漢詩に詠んだり題字に残したものを石碑にしました。1945年の沖縄線で石碑は破壊されましたが、拓本を参考に7つとも復元されています。刻まれた詩は18世紀初頭から19世紀半ばのものまであり、長く龍樋が愛されていたことがわかります。

正殿までの道のり:瑞泉門(ずいせんもん)

首里城の城郭の第二の門で、内門に当たります。瑞泉門の右脇にある湧水「龍樋」にちなみ、「めでたい、立派な泉」という意味が込められた名前が付けられていて、「ひかわ御門(うじょう)」とも呼ばれています。双璧の門の上に直接櫓が乗った、日本本土でも見られる門構えです。創建は1470年ですが、大戦で破壊され、平成4(1992)年に復元されました。

首里城公園内の施設

首里城公園の無料区域にある「首里杜館(すいむいかん)」には、情報展示室や総合案内、無料休憩所などがあり、地下には障害者用スペースが完備された駐車場があります。情報展示室ではパネルや映像などで琉球王朝や首里城の歴史に触れることができます。館内にはレストランやお土産屋さんもあるので、首里城公園見学前後のランチや休憩にも利用できます。

首里城公園内のレストラン

首里杜館には、ジーマミー豆腐など琉球料理が食べられる「首里杜御膳」やタコライスといった沖縄の味が食べられるレストラン「レストラン首里杜」や、シークァーサージュースなどのトロピカルドリンクや軽食を提供する「カフェ龍樋」があります。有料区域の北殿には軽食やドリンクが揃う「ミュージアムカフェ球陽」があり、散策の合間に休憩できます。

首里城公園内にあるショップ

首里杜館1階にある「ショップ紅型(びんがた)」では、首里公園オリジナル商品や民芸品、沖縄特産のフルーツなどを使ったお土産などが揃っています。地下1階にある「ショップ紅型 B1」では、限定Tシャツやタオルなどの雑貨、とリンクなどを購入できます。北殿にある「ミュージアムショップ球陽」では、様々なオリジナルグッズや伝統工芸品が揃っています。

まとめ

いかがでしたか?
小高い丘の上にあり、那覇の街や海が一望できる首里城公園内にある守礼門は、琉球王国が築いてきた映画や歴史の重みを今に伝えてくれる存在であり、首里城の玄関口という大切な役割を担っています。守礼門以外にも、ユネスコの世界遺産や国の重要文化時に指定されている貴重な建造物も数多くあります。那覇市内からもアクセスも良いので、沖縄観光の際に足を運んでみませんか?

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