おすすめ旅行を探すならトラベルブック(TravelBook)

ホテル・航空券の料金比較・予約サイト

【伝統芸能】舞楽入門!日本文化のひとつを知ろう

更新日: 2023年11月22日

広告

世界最古の音楽芸術とも称される舞楽(ぶがく)。中国や中央アジア、南アジア方面に主な起源を持つ「左方の舞(さほうのまい)」と、朝鮮や満州方面に主な起源がある「右方の舞(うほうのまい)」など、由来によって大きく分かれています。さらには、使用する楽器や音楽の特徴、衣装なども異なる特徴を持ちます。
今回はそんな舞楽について、基本的な情報から歴史、注目の演目や衣装の特徴、使用する楽器についてなど幅広い情報をまとめてみました。
舞楽について初心者の方も、もっともっと知りたいという方も見逃せない情報が満載です。

本ページではプロモーションが含まれます
当サイトでは施設やサービス(以下、サービス等)の掲載にあたり、ページタイトルに規定された条件に合致することを前提として、当社編集部の責任においてサービス等を選定しおすすめアイテムとして紹介しています。

なお当サイトではユーザーのみなさまに無料コンテンツを提供する目的で、オンライン旅行代理店やレストラン予約サイトが提供するアフィリエイト・プログラムに参加し、サービス等の紹介を通じた手数料の支払いを受けています。掲載の順番はサービス等の提供会社により支払われる報酬も考慮されている場合があります。

舞楽とは?意外に知らない基本情報を見てみよう!

舞楽とは雅楽の楽曲を伴奏に行われる舞のことを称し、日本古来の様式に基づくものと外国の様式に基づくものと2種類に大別されます。
中国や中央アジア、南アジア方面に主な起源を持つ舞楽は「左方の舞(左舞)」、朝鮮や満州方面に主な起源を持つ舞楽は「右方の舞(右舞)」と称され、由来によって大きく分かれています。
左方の舞は唐楽(とうがく)という音楽が使われ、3種の管楽器、3種の打楽器を用いるのが基本。右方の舞は高麗楽(こまがく)という音楽を用いて、同じく管楽器と打楽器を使いますが、唐楽とは楽器の種類がいくつか異なります。左方と右方では、基本となる楽器の編成のほか、舞の形や衣装もそれぞれ異なる特徴を持っています。

舞楽を広めた人って?気になる「3代目将軍 徳川家光」について

舞楽を含む雅楽は、応仁の乱後、戦乱が続くなかにおいて衰退の一途をたどりました。しかし徳川時代に入り、3代目将軍家光が江戸城内に紅葉山楽人(もみじやまがくにん)を設けます。紅葉山に建つ徳川家康の廟所で行う祭儀のために京都、大阪、奈良の三方楽人(さんぽうがくにん)から8人の楽人を召喚し、寛永19年(1642年)に結成。
紅葉山楽人の影響で雅楽を学ぶ武家、愛好する大名も増え、宮中では古曲の復曲が頻繁に行われるようになりました。明治時代に入ると紅葉山楽所の楽人は東京へ招集され、雅楽局(後の宮内省雅楽部)へと変遷していきます。

いつからあったの?舞楽の歴史をたどってみた!

舞楽は神楽歌(かぐらうた)・久米舞(くめまい)・倭舞(やまとまい)など、日本古来の様式に基づくものと、飛鳥時代から平安時代初頭にかけての400年の間に、中国大陸や朝鮮半島から伝来したものと2つに分けられます。平安時代に入り、宮廷社会のなかで楽舞(がくぶ)についての理論や技術への造詣が深まるにつれ、日本独自の形に再編されながら伝承されてきました。
左舞と右舞で武技を競いながら、その余興として器楽や舞を行う舞楽は、宮中行事と密接な関わりを持つようになります。陰陽道も取り込まれ、天文学や統計学、古代から伝わる哲学などが散りばめられており、世界最古の音楽芸術ともいわれています。

広告

いま有名な「東儀秀樹」さんてどんな人?

雅楽師として活躍している東儀秀義さん。楽家(がくけ)の家系で、東儀家は奈良時代から1300年にわたって雅楽を世襲してきました。高校卒業後に宮内庁学部に入り、主には篳篥(ひちりき)を担当、そのほかにも琵琶、太鼓類、歌、舞、チェロなども担当していました。
1996年に宮内庁を退職した後、さまざまな演奏のほか、映画やCMなどの楽曲提供も行う等、雅楽の普及に取り組んでいます。
さらにはピアノやシンセサイザーなど、他楽器とのコラボレーションを行うなど、古典芸能としての枠にとどまらない、現代音楽としての雅楽のあり方を模索。コンサートなども精力的に行っており、雅楽の認知向上の功績を受けて2004年に、文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞しています。

これであなたも舞楽マスター!注目の『青海波』をご紹介

広告

『青海波(せいがいは)』は舞楽の左方の舞の演目のひとつで、「源氏物語」のなかで紫式部も『青海波』を舞うシーンを描いていることで有名です。
『青海波』はとくに装束の美しさで知られており、紫式部も「紅葉賀(もみじのが)」の段で秋の夕暮れに光源氏が頭中将(とうのちゅうじょう)と2人で『青海波』を舞うシーンを描いています。「色々に散り交(か)ふ木の葉のなかより、青海波のかかやき出(い)でたるさま、いと恐ろしきまで見ゆ」と、恐ろしいまでに美しく見えたとの描写がされており、印象的な場面として描かれています。

舞楽で使われる楽器はどんなものがある?

舞楽は絃楽器は使わず、管楽器と打楽器のみで編成されます。もともと野外で行われることが多かったことから、伴奏としての音量が求められたため、琵琶や箏(そう)などの絃楽器を使用せず、現在の編成になったといわれています。
舞楽は舞いやすいように拍(リズム)を重視したリズミカルでアップテンポの楽曲が多い特徴があります。力強くダイナミックな舞楽の演奏法は、舞楽吹(ぶがくぶき)と呼ばれています。
左舞の音楽には笙(しょう)が用いられ、笙の和音が他の楽器を包み込むように響き渡るのが特徴です、右舞では、笙は用いず篳篥(ひちりき)や高麗笛(こまぶえ)の主旋律の音色が目立つように響きます。左舞よりも右舞の方が、音色の明快さとリズミカルな音楽が多いのが特徴です。

雅楽・舞楽の世界

東京楽所(CD)

舞楽の鑑賞のポイントは?どこに注目すると面白い?

舞楽を初めて鑑賞する場合、どんなところに注目すればよいのでしょうか。
まず基本として、舞楽は左方の舞(左舞)と右方の舞(右舞)にわかれた形式であることを意識しましょう。左舞は唐楽という音楽を使用し、舞手が舞台正面に向かって左側から登場します。
いっぽうの右舞は高麗楽という音楽を使用し、舞台正面に向かって右側から登場。ほとんどの演目において左舞は赤系統の装束、右舞は緑系統の装束を身に着けます。
可能であれば、上演される演目について予習しておくと、より演目そのものを楽しむことができます。

美しき雅楽装束の世界(大型本)

遠藤徹 青木信二

まとめ

中国や中央アジア、南アジア方面に主な起源を持つ舞楽「左方の舞」と、朝鮮や満州方面に主な起源がある「右方の舞」など、由来によって大きく分かれている舞楽。陰陽道も取り込まれ、天文学や統計学、古代の哲学が散りばめられた世界最古の音楽芸術とも称されています。
今回はそんな舞楽について、基本的な情報から歴史、注目の演目や使用する楽器についてなど幅広い情報を紹介してきました。
舞楽について興味を抱いた方は、一度鑑賞に足を運んでみてはいかがでしょうか。

日本の伝統芸能でおすすめの記事

詳しく

【伝統芸能】都々逸入門!日本文化のひとつを知ろう

日本 - 劇場・音楽鑑賞,伝統芸能

都々逸(どどいつ)という響きを聞いたことがある方は多いかと思いますが、都々逸はどのようなものなのかしっかりと説明できる人は少ないのではないでしょうか。 都々逸はもともとは三味線を伴奏に歌う七・七・七・五から成るとても短い歌のことです。俳句や短歌のようですが、江戸時代に庶民の間で流行したこともあり、その内容は現代の私たちにも通ずるものも多いです。そして都々逸は私たちの身の回りにも溢れています。知らず知らずのうちに接している都々逸。都々逸とは何であるのか、その歴史、都々逸の楽しみ方、現在も受け継がれている名作など都々逸について分かりやすくまとめてみました。

詳しく

【伝統芸能】雅楽入門!基礎知識を知ってさっそく鑑賞に行こう

日本 - 劇場・音楽鑑賞,伝統芸能

雅楽(ががく)は千数百年以上の歴史を持つ日本の古典芸能です。「謡物(うたいもの)」「管絃(かんげん)」「舞楽(ぶがく)」という3つのジャンルから成り立っており、これらをまとめて雅楽と称しています。5世紀に中国大陸や朝鮮半島から渡来した音楽や舞が日本古来の歌舞(うたまい)と融合し、日本人好みの形へと発展し、平安時代に大成されました。雅楽は平安時代の貴族文化と共に発展しましたが、その装束の美しさからもそれはうかがい知ることができます。 雅楽はただその音色を楽しむ以外にも、舞や舞台構成、装束など楽しみ方も人それぞれです。雅楽鑑賞が初めての方にも分かりやすくまとめましたので、雅楽鑑賞に足を運ぶ際の参考にしてみてください。

詳しく

【伝統芸能】白拍子入門!独特の世界をのぞいてみよう

日本 - 伝統芸能

平安時代から鎌倉時代にかけて流行した白拍子(しらびょうし)は、男装した遊女が今様(いまよう)や朗詠(ろうえい)を歌いながら舞を披露する歌舞(うたまい)の一種。貴族や寺院社会に至るまで幅広く愛好され、歴史に名を刻む名白拍子も多く輩出されました。 今回はそんな白拍子について基本的な情報から歴史、注目の舞手やおすすめの参考書籍についてなど幅広い情報をまとめました。白拍子について初心者の方も、もっと白拍子のことを詳しく知りたいという方にも役立つ情報をお届けします。

詳しく

【伝統芸能】書道入門!知って楽しい日本の伝統文化

日本 - 伝統芸能

日本人なら、小学校の授業で必ず「習字」を習います。「習字」と「書道」は少し違いますが、ほぼ同じ意味として取られ、書道も習字も身近で親しみのあるものです。身近な存在で、あまり意識したことがないかもしれませんが、外国の人にとっては、日本を代表する大変魅力ある伝統文化なのです。 大人になるとなかなか書道に触れる機会も減ってしまいますが、改めて書道を始めてみたい、もう一度筆や墨に触れてみたい、という人も少なくないのではないでしょうか。 そんな書道について、意外に知らない基礎知識や歴史などを、わかりやすく紹介していきます。書道の持つ魅力や楽しさ、奥深さなど、もう一度見直してみませんか。

詳しく

【伝統芸能】花火入門!知識を身につけて外国人を案内しよう

日本 - 伝統芸能

日本の夏の風物詩・花火。夏の夜空にドカンと打ち上がる彩り豊かな花火を見に行ったことのある人は多いでしょう。日本人なら誰もが一度は花火を見たり、自分たちで楽しんだりしたことがあるはず。花火は日本人にとってとても親しみのある娯楽です。 実はその花火が伝統芸能としての側面を持っていることをご存知でしたか?花火は長い伝統とその中で育まれた緻密な技術が合わさった日本独特の文化なのです。 身近とは言いつつまだまだ花火には意外にも知らないことがたくさん。この記事ではそんな花火の基礎の基礎から花火大会のチケットの取り方まで花火に関する情報をたっぷりまとめていきます。これを知れば花火がより楽しくなる情報が満載です。

詳しく

【伝統芸能】連歌・俳諧・連句入門!それぞれの違いは?

日本 - 伝統芸能

日本の伝統芸能の中でも、連歌、俳諧、連句は古い歴史を持ち、独特の文化が受け継がれているといったイメージがあります。現代の日常生活において連歌、俳諧、連句に触れる機会はほとんどありませんが、連歌、俳諧、連句を学校の授業で勉強したという方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。 今回は、身近でいてちょっと敷居の高い連歌、俳諧、連句について、基本的な情報から歴史、鑑賞のポイントなどを初心者にも分かりやすく解説していきます。戦勝祈願のための連歌会で詠まれた明智光秀による「愛宕百韻」や、連歌、俳諧、連句を現代的に楽しむ楽しみ方についてもご紹介しますので、もっと深く連歌、俳諧、連句について知りたいといった方にとってもご満足いただける内容となっています!

詳しく

【伝統芸能】俳句入門!歴史や現在を徹底解説します

日本 - アクティビティ・体験,ファミリー,伝統芸能

わずか17音の芸術として世界的にも注目を集めている俳句。非常に限られた語彙数で一つの物語をつづる俳句は、日本語だからこそ可能な芸能であるといえます。しかし昨今では、外国語で俳句が詠まれることもあります。この場合、日本語のように「五七五」で詠むことは難しいため、韻律とは関係なく3行詩であれば俳句と呼ばれるそうです。 時を越え、現代の私たちにとっても身近に楽しむことのできる芸能、俳句。たった17音で人々を惹きつける魅力とは、いったい何なのでしょうか。今回は、そんなインターナショナルな日本の伝統芸能である俳句について、基本的な情報から歴史、現在活躍している俳人や初心者におすすめの参考書籍などを総合的にご紹介したいと思います。

詳しく

【伝統芸能】民謡入門!知って楽しい日本の伝統文化

日本 - 劇場・音楽鑑賞,伝統芸能

民謡という言葉を今まで一度は耳にしたことがあるかと思います。でもいったい民謡とはどのようなものを指すのでしょうか。三味線と一緒に歌うもの、のど自慢などで歌うもの、みなさんの中にある民謡のイメージはそれぞれかと思います。民謡とはそもそもどういう歌を指すのでしょうか。いつからあったものなのでしょうか。民謡を鑑賞するにはどうしたらいいのでしょうか。 民謡の基本知識から、その歴史、そして鑑賞のポイントやどこで鑑賞できるのかなどを民謡に興味のある方やこれから民謡を始めてみたい方などにもわかりやすいようにまとめてみました。ぜひ参考にしてみてくださいね。

広告

広告

のおすすめホテル

トラベルブックの今週のおすすめ

広告

運営会社