【タンザニア】セレンゲティ国立公園で大草原のサファリ体験！行き方や周辺スポットをご紹介

セレンゲティ国立公園は世界遺産に登録されている自然の宝庫！

セレンゲティ国立公園は、アフリカのタンザニア北部に位置する総面積14763㎢の巨大な国立公園です。野生動物の宝庫で、1981年にユネスコの世界遺産に登録されました。セレンゲティ国立公園の大部分は広大な大草原であり、コピエと呼ばれる岩丘が散在しているのが特徴。アフリカの野生動物を紹介するテレビ番組にもよく登場するので、どこかで見たことがあると思う方がいるかもしれません。近年では、野生動物を観察するサファリツアーによって人気が高まっています。サファリの中でも特に人気なのは、ウシ科の仲間であるヌーが、新たな草地を求めて群れ単位で移動する「ヌーの大移動」です。さらにラッキーなら、「ビックファイブ」と呼ばれているライオン、象、バッファロー、ヒョウ、サイなどの野生動物に出会えるかもしれません。セレンゲティ国立公園の周辺も、野生動物の生息地として有名な国立公園や自然保護区が隣接しています。そのため、各地で行われるサファリを掛け持ちしながらセレンゲティ国立公園を訪れる旅行上級者もいるほどです。

セレンゲティ国立公園の入場料について

セレンゲティ国立公園に行くためにはサファリツアーへの参加が必須です。公園入り口（ナービ・ヒル・ゲート）で入場料を支払うことになりますが、多くの場合、サファリツアーの費用に含まれています。ナービ・ヒル・ゲートにはビジターズ・センターやビュー・ポイント、水洗のお手洗い、休息所が併設されています。ちょっとした休憩場所として使用できますよ。

セレンゲティ国立公園の見どころ

セレンゲティ国立公園の見どころは、なんといって広大なアフリカの大自然！動物園にいる動物たちとはまた違った、ありのままの野生動物の姿をぜひ観察してみましょう。

野生動物の中でもビッグ・ファイブとの遭遇率が高い！

セレンゲティ国立公園では、サファリで出会える「ビッグ・ファイブ」と呼ばれる野生動物（ライオン、象、バッファロー、ヒョウ、サイ）の遭遇率が比較的高いといわれています。自然の状態のままで過ごすライオンやヒョウなどのビッグ・ファイブをひと目でも見てみたいならば、セレンゲティ国立公園が特におすすめです。サファリツアーの場合、運転手のほかにサファリのことをよく知っているサファリガイドが同行します。またガイド同士で野生動物の出没情報を交換しあっているため、ほかのガイドからの野生動物の目撃情報をもらうと、その場所へ案内してくれることもあります。運が良ければビッグ・ファイブのうち、何種類かの野生動物に出会えるかもしれません。

ヌーの大移動のスケールは圧巻！

セレンゲティ国立公園では、草を求めてヌーの群れが大移動する姿がときどき見られることでも有名です。群れになっていっせいにマラ川の川渡りする姿は圧巻です。ヌーの大移動は12～7月がベストシーズンといわれています。野生動物なので必ず見られるとは限りませんが、雑誌やテレビで見たような迫力満載のヌーの大群の移動を体感できるかもしれません。

セレンゲティで宿泊して普段見られない動物の姿を見てみよう

セレンゲティ国立公園内で営業しているロッジやホテルテント、キャンプに宿泊するのもおすすめです。サファリツアーへのアクセスがよいのはもちろん、普段見られない野生動物の夜間の姿を観察できる機会になるかもしれません。キャンプ間近までキリンやガゼルなどの野生動物が向こうから接近してくることもあります。ホテルテントやロッジによっては、ヌーの移動など野生動物の移動とともに場所を移動することもあるため、より野生動物を身近に感じられるでしょう。

セレンゲティ国立公園の所要時間

セレンゲティ国立公園のサファリツアーの場合、近郊のムアンザからの日帰りバスツアーから、国立公園内に宿泊する宿泊込みのサファリツアーなど、ツアーの種類が豊富にあります。ツアーの所要時間はツアーごとに異なります。動物の出没具合によっては所要時間が左右される場合もあります。

セレンゲティ国立公園の行き方

現在、日本からのタンザニア行きの直行便はないため、ヨーロッパ、ドバイなどで飛行機の乗り換えが必要です。セレンゲティ国立公園へ行く場合、タンザニアのキリマンジャロ国際空港が最寄りの国際空港になります。キリマンジャロ国際空港からセレンゲティ国立公園まで、小型飛行機が運行しています。セレンゲティ国立公園のサファリツアーの拠点となる街はアルーシャです。キリマンジャロ国際空港より車で30分ほどの距離にあり、アルーシャからセレンゲティまでは、小型飛行機で50分ほどです。車でアクセスする場合は約5時間かかります。セレンゲティ国立公園に一番近い近郊の町はムアンザです。ムアンザからセレンゲティ国立公園までは、車で約2時間30分になります。

セレンゲティ国立公園と合わせて行きたい場所

セレンゲティ国立公園周辺は大自然の宝庫です。近くにはほかの国立公園や自然保護区があるため、サファリツアーも盛んです。また、タンザニアのザンジバル諸島は、近年観光客が多く訪れるようになってきています。

ンゴロンゴロ自然保護区でマサイ族と出会う

ンゴロンゴロ自然保護区は、世界でも6番目に大きいといわれるカルデラで、セレンゲティ国立公園と隣接しています。
ンゴロンゴロ自然保護区には、遊牧民のマサイ族が住んでいることでも有名です。そのため国立公園としてではなく自然保護区として指定されている地域です。セレンゲティ国立公園と同じく、野生動物を見に行くサファリツアーが盛んですが、ツアー会社によってはマサイの村に訪れるツアー、マサイの村に宿泊するツアーなどを企画しているところもあります。また、ンゴロンゴロ自然保護区は、絶滅危惧種であるクロサイが観察できる貴重な場所です。現在のクロサイの生息数はわずか20頭といわれていますので、出会えたらとてもラッキーだといえるでしょう。

ザンジバルでミックスカルチャーを体験

タンザニアの東海岸に位置するザンジバル諸島は、15世紀にポルトガルの航海者であるバスコ・ダ・ガマが喜望峰を目指したときに上陸した地点のひとつです。その後オマーン帝国やイギリスの植民地として統治されたため、イスラム文化とヨーロッパ文化の両方の影響が色濃く残っています。その時代の建物が「ストーンタウン」として現存しており、2000年世界遺産に認められました。
またザンジバルは奴隷貿易の拠点として、アフリカ全土から集められた奴隷が売られて行った悲しい歴史があります。「旧奴隷市場」は過去のあやまちを繰り返さないよう、今でも静かに語りかけています。

現在のザンジバルはスパイス貿易が活発であり、スパイス農場を訪れる「スパイスツアー」が観光客に人気です。また、パジェ・ヌングイビーチにある海上に立つレストラン「The Rock」は、引き潮のときは徒歩で渡って行けますが、満潮のときはボートがないとたどり着けない珍しいレストラン。青い海の上にぽつんと立つその姿は、SNS映えするレストランとしても大人気です。

セレンゲティ国立公園へ行くにはツアーがおすすめ

セレンゲティ国立公園へツアーに参加せずに行こうとすると、さまざまな手配が難しい場合があります。
まず、サファリへ出かけるためには車のチャーター、ドライバーの手配だけでなく、セレンゲティ国立公園内の地理と、野生動物の習性をよく知っているサファリガイドを探すことが必須です。しかし個人の力ですべて手配するには限界があり、またもし手配できたとしても料金がかなり割高になる可能性があります。そのため、サファリツアーの参加が、確実かつ安全にセレンゲティ国立公園を楽しめる方法だといえるでしょう。

また、ツアーの場合、野生動物を観察できるツアーだけでなく、国立公園内で宿泊したり、気球に乗って空の散歩を楽しめたりなど、さまざまなオプションが準備されています。特にタンザニアの場合、交通手段が十分に発達していないため、移動手段の確保が難しい場合が考えられます。近郊の観光地もあわせて訪れたいならば、オプションが充実しているツアー参加がおすすめです。

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