フィンランド「ヘルシンキ大聖堂」白壁が美しい屈指の観光スポットの見どころを紹介

ヘルシンキ大聖堂の概要や歴史について

ヘルシンキ大聖堂は、ヘルシンキの中心地にある福音ルーテル派の総本山。白い外壁やグリーンの丸屋根（ドーム）が美しく、フィンランドの定番観光スポットとして人気があります。ヘルシンキ大聖堂の建築が始まったのは、フィンランドがロシアの支配下にあった1812年。ドイツの建築家カール･ルードヴィッヒ･エンゲル氏によって設計され、40年の歳月をかけて建設されました。完成当初は聖ニコラス教会と呼ばれていましたが、ロシアからの独立などを経て1959年にヘルシンキ大聖堂の名に改称されました。

現在は教会として使用されるほか、結婚式やコンサートなどのイベント会場としても利用されています。年間に訪れる観光客数は50万人に及ぶとのこと。1月にはライトアップイベント「Lux Helsinki」が開催され、大聖堂の外壁を彩るプロジェクションマッピングショーを楽しむことができます。

ヘルシンキ大聖堂の入場料や予約情報

ヘルシンキ大聖堂の入場料は無料となっています。事前予約も必要ありませんので、日程に合わせて訪れることができます。開館時間は9:00~18:00となっていますが、白夜の季節である6月から8月は、24時まで開館しているとのこと。
2018年からは、有料のレンタルヘッドセットを使用してのVR（バーチャル・リアリティ）ツアーが催されています。VRツアーでは大聖堂の歴史を学んだり、ドームから見た景色を眺めたりすることも可能となっていますのでぜひチェックしてみましょう。ヘッドセットのレンタル料金は4ユーロで、大聖堂内にあるインフォメーションコーナーやショップで借りることができます。

初めてヘルシンキ大聖堂を観光するという方には、大聖堂への入場が含まれた現地ツアーに参加するのがおすすめ。大聖堂見学だけでなく、マーケットやカフェ・海辺に足を運ぶなどショッピングやグルメ、フィンランドの自然が堪能できるツアーも開催されています。日本語ガイドが案内するプランもありますので、お好みのツアーを探してみてくださいね。

ヘルシンキ大聖堂の見どころ

ヘルシンキ大聖堂を訪れる際は、建築様式や内観・装飾などに注目するとより興味深く見学することができます。ここでは、特にフォーカスしたいヘルシンキ大聖堂の見どころを4点紹介します。

シンメトリーなデザインで建てられた大聖堂

ヘルシンキ大聖堂は、ネオクラシック（新古典）様式と呼ばれる建築様式で建設されています。真ん中の大きなドームを外側にある4つのドームが囲む形式で設計され、上空から見るとシンメトリーなギリシャ十字のデザインとなっているのが特徴的です。また、前後左右に施されたポーチの屋根には、世界屈指の大きさを誇る12使徒の彫刻がヘルシンキ市街を見守るように配置されています。彫像は各ポーチに3体ずつ設置されていますのでぜひチェックしてみてください。

シンプルながらも豪華な内観

ヘルシンキ大聖堂の内部は白を基調としたシンプルなカラーで統一されていますが、ところどころゴールドを用いた豪華な装飾が施されています。特に目を惹くのは天井を彩るシャンデリアとキリストの埋葬が描かれた祭壇の装飾で、控えめながらもゴージャスな内観となっているのが魅力です。自然光を取り込む天窓も注目ポイントのひとつ。天気によっては聖堂内に太陽光がそそがれ、明るく神秘的な雰囲気を味わっていただけるでしょう。

歴史を感じるパイプオルガン

ヘルシンキ大聖堂内に設置されたパイプオルガンも見どころです。5000本を超えるパイプを用いて作成された迫力あるパイプオルガンで、1963年に改装が行われています。ブルーとゴールドを基調とした装飾も印象的。荘厳でありながらもシンプルな内装と調和した美しさが感じられます。パイプオルガンは大聖堂の入り口上部に設置されていますので、入場してすぐ鑑賞することができます。

お土産選びにも最適なミニギフトショップ

ヘルシンキ大聖堂には、大聖堂関連のグッズが購入できるミニギフトショップが併設されています。販売されているのはキーホルダーやポストカードなど。また、1ユーロ程度で日本語版のパンフレットを購入することも可能となっています。旅の思い出やお土産選びにも最適です。大聖堂見学の後にぜひ立ち寄ってみてくださいね。

ヘルシンキ大聖堂の所要時間

ヘルシンキ大聖堂観光の所要時間は2時間ほどとなっています。普段は教会としても使用されているため、近くに礼拝者がいる場合はカメラの取り扱いに注意するなどマナーに配慮して見学しましょう。なお、特別礼拝などが実施される間は入場できない場合があります。

ヘルシンキ大聖堂の行き方

ヘルシンキ大聖堂はヘルシンキ市内の中心部に位置しており、徒歩やトラムなどを利用してアクセスすることができます。
徒歩で訪れる場合はヘルシンキ中央駅から向かうのがおすすめです。ヘルシンキ大学や街並みなどを眺めながら歩くことができ、10分程度で大聖堂に到着します。また、野菜や魚介類などが販売されているマーケット広場からもアクセス可能。広場からの所要時間は徒歩10分程度です。トラムで訪れる場合は2、4、5、7番トラムに乗車してSenaatintori（セナーティントリ）駅で下車しましょう。Senaatintori駅からは徒歩2分程度で到着します。

ヘルシンキ大聖堂と合わせて行きたいおすすめスポット4選

ヘルシンキ大聖堂の周辺には、フィンランドの歴史や文化を学べる観光名所のほか、買い物やリラクゼーションを満喫できるスポットがあります。ここでは、その中でも特に訪れたい4か所の観光スポットについて紹介します。

ヘルシンキ市民の憩いの場「元老院広場」

元老院広場はヘルシンキ大聖堂の目の前にある広場です。フィンランドで最も大きな市民広場であり、国家行事やイベント、12月31日のカウントダウンなどが実施されることでも有名です。広場の中央にある銅像は、ロシア統治下時代の皇帝のひとりであるアレクサンドル2世の記念碑。フィンランド民に寛大であったことを称えて造られた記念碑で、フィンランドの歴史の一部が垣間見えるスポットとなっています。また、広場から大聖堂へ続く階段は市民の憩いの場となっており、沢山の人がくつろぐ和やかな光景を楽しむことができるでしょう。

華麗な装飾が魅力の「ウスペンスキー大聖堂」

ウスペンスキー大聖堂は、ヘルシンキ大聖堂から徒歩15分程度の場所にあるロシア正教の境界です。レンガで建てられた赤色の外壁とゴールドに輝くクーポラが印象的で、遠くからでもよく見える名所として知られています。寺院内部はロシア正教特有のゴージャスかつ重厚な装飾がほどこされ、ヘルシンキ大聖堂のシンプルな内装とは違った魅力が感じられる空間となっています。ドーム形式の天井や、金をふんだんに使った祭壇なども見どころです。また、寺院があるカタヤノッカ半島にはヘルシンキ大聖堂を眺めることができる丘がありますので、ぜひ足を運んでみてくださいね。

ショッピングを楽しみたいなら「エスプラナディ通り」

エスプラナディ通りは、ヘルシンキ中央駅から歩いて5分程度のところにある「北エスプラナディ通り」と「南エスプラナディ通り」の総称のこと。デパートや高級ホテル・ショップなどが立ち並ぶショッピング通りとして知られ、日本でも人気のある北欧ブランド「イッタラ」も本店を構えています。緑や花も多く、公園のように仕立てられたエリアもあり歩くだけでも楽しい時間を過ごせるでしょう。歩き疲れたらカフェやベンチで一休みするのもおすすめ。買い物やお土産探しだけでなく、街散策をしたい人にもぴったりのスポットです。

旅の疲れも癒せる注目スポット！公共サウナ「ロウリュ」

フィンランドといえばサウナも有名です。ロウリュは、サウナをたくさんの人に楽しんでもらいたいという目的で2016年に新しくオープンした公共サウナ。水着やタオルの使用が可能で、「キング・オブ・サウナ」とも呼ばれるスモークサウナを体験することもできます。解放感のあるウッドデッキでくつろいだり、展望台でヘルシンキ市街を眺めたりできるのも魅力的。汗をかいたら、目の前にある海に入って身体の熱を冷ましましょう。レストランも併設されていますので食事も楽しめます。旅行中のリラックスやリフレッシュにぜひ訪れてみてくださいね。

ヘルシンキ大聖堂観光をさらに楽しむならツアーがおすすめ

ヘルシンキ大聖堂観光をより楽しみたい場合は、ヘルシンキ大聖堂見学とヘルシンキの主要観光スポット散策がセットになったオプショナルツアーに参加するのがおすすめです。ツアーの中にはトラムなど公共交通機関の1日乗車券を使用してヘルシンキ巡りをするなど、ヘルシンキをより身近に感じたい人に最適なプランも開催されています。また、ツアーによっては行き先をオーダーメイドできたり、専用車に乗ってゆったり観光できたりするなどのプライベートプランが利用できる場合もあります。ぜひチェックして、大聖堂とヘルシンキ観光を満喫してくださいね。

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