【スペイン】お城や修道院に泊まれる「パラドール」を厳選！アルハンブラ宮殿も◎

【古城】憧れの古城に宿泊できるパラドール・デ・カルドナ

バルセロナから北西へ約100km。パラドール・デ・カルドナは、カルドナの町を見下ろす丘にそびえ立つ9世紀の古城を使ったパラドールです。重厚な石造りの佇まいは、まさに中世の城塞。今にも騎士が出てきそうな雰囲気ですが、内部はきれいに改装されていて快適に滞在できます。
広い館内には、中庭や回廊、教会などがあり、建築物としての見どころも豊富。6階のバルのテラスからは、昔、お姫様が幽閉されたという塔にアクセスできます。内装はアンティーク家具や絵画などが配されたクラシカルな雰囲気で、天蓋付きベッドを備えた客室もあり、非日常の気分を盛り上げてくれます。

【修道院】アルハンブラ宮殿内の好ロケーション！パラドール・デ・グラナダ

スペイン全土に90ヶ所以上あるパラドールの中でも、抜群の人気を誇るのがグラナダにあるパラドール・デ・グラナダ。なんと、あの アルハンブラ宮殿 の敷地内にあるのです。元々、15世紀に建てられたフランシスコ会の修道院がパラドールになっていて、美しい庭や静かな回廊、イスラム風の装飾が雰囲気たっぷり。客室はスタイリッシュにリノベーションされ、設備も整っています。
絶好のロケーションを活かして、宮殿内の散策中に一旦部屋に戻って休憩できることや、夜の宮殿を観光しやすいのも好ポイント！世界遺産のアルハンブラ宮殿に暮らしているような、特別な気分を味わうことができます。

【旧市庁舎】絶景の断崖絶壁に立つパラドール・デ・ロンダ

崖の上の街として知られる ロンダ のパラドールは、街のシンボル「ヌエボ橋」のすぐそばに立つ18世紀の旧市庁舎を改装したもの。館内は落ち着いたモダンな内装で、ゆっくり寛げる雰囲気になっています。
パラドール・デ・ロンダの特筆すべき点は、何といってもその眺望の良さ。断崖絶壁の上というユニークなロケーションにあるため、崖側の部屋からは渓谷の絶景を堪能できます。また、新・旧の市街地へのアクセスもよく、ロンダ観光の拠点に最適。館内のレストランもレベルが高いと評判です。

【古城】パラドール・デ・カルモナはエキゾチックなアラブの雰囲気が魅力

セビージャから北東へ約40kmのカルモナにあるパラドール・デ・カルモナは、小高い丘の上に建つ古城ホテルです。ここは、14世紀にカスティージャ王ペドロ1世（残酷王）がムーア人の要塞の1つを居城に改装したもので、アーチ回廊のあるパティオなど、随所に見られるアラブ風デザインがとてもエキゾチック。客室はクラシックな内装で広々しています。
見晴らしの良い丘に立つパラドールからは、周囲に広がる広大なアンダルシアの大地を一望でき、特に夕景の美しさは圧巻。毎年6月頃は周辺の畑いっぱいに咲くヒマワリの花も見ものです。

【修道院】森に佇むパラドール・デ・サント・エステボで静寂のひとときを

ガリシア州オウレンセの北東、シル川渓谷沿いの森に佇むパラドール・デ・サント・エステボ。6～7世紀に起源があると伝わるベネディクト会の修道院を改装したパラドールです。歴史ある修道院らしく建物には様々な建築様式が混在し、ロマネスク、ゴシック、ルネサンスとそれぞれにスタイルの異なる3つの回廊は、見学しながら静かなひとときを過ごすのにぴったりです。
2004年にオープンした同パラドールは、パラドールとしては比較的新しく、客室はモダンでアメニティも充実。滞在中に極上のリラクゼーションを求めるなら、サウナやジャグジー等の設備が整ったスパ利用もおすすめです。

【王立病院兼宿泊施設】5つ星ランクのラグジュアリーステイが叶うパラドール・デ・サンティアゴ・デ・コンポステーラ

キリスト教の三大聖地の1つ サンティアゴ・デ・コンポステーラ にあるパラドールは、数あるパラドールの中でもわずかしかない5つ星のパラドール。元々は、15世紀に建てられた王立病院兼宿泊所で、長い巡礼の旅を経てこの地に辿りついた巡礼者たちを受け入れてきた歴史ある施設です。
外観は荘厳な美しさに溢れ、サロンや客室はクラシックかつエレガントな内装。地下にあるレストランも雰囲気が良く、ガリシア料理などを堪能できます。加えて、 サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂 のすぐそばという好ロケーションも同パラドールの大きな魅力になっています。

【城塞】パラドール・デ・オンダリビアは外壁に砲弾の跡が残る強固な城塞

バスク州の オンダリビア は、フランスとの国境に位置する小さな港町です。オンダリビア旧市街に立つパラドール・デ・オンダリビアは、10世紀に建てられた要塞を起源とする16世紀の古城をリノベーションしたホテル。砲弾の跡が残る外壁に加え、どっしりと重厚な内部の石壁、武具などの調度品が城塞の雰囲気を醸し出し、中世のお城に迷い込んだような気分にさせてくれます。
落ち着いたインテリアで寛げる客室のほか、館内には石塀に囲まれたパティオや対岸にフランスを望むテラスなどフォトジェニックなスポットも！レストランは併設されていませんが、スタッフがおすすめのお店を教えてくれます。

【邸宅】パラドール・デ・トレドで世界遺産都市の絶景を堪能！

中世の街並みがそのまま残る世界遺産都市トレドで1泊するなら、おすすめは旧市街からタホ川を挟んだ対岸の高台に建つパラドール・デ・トレド。レンガの壁や内部の梁が美しい邸宅風パラドールで、吹き抜けのロビーにはトレド縁の画家エル・グレコの絵画（レプリカ）が並びます。
パラドール・デ・トレドでは、可能ならシティビューの客室を予約しましょう。自室のバルコニーから望む息を飲むようなトレドの絶景を独り占めにできます。特に、夕陽に染まる 大聖堂 や アルカサル 、明かりが灯った街の夜景は感動的な美しさです。

【邸宅】貴族気分を満喫するなら、ここ！パラドール・デ・オロペサ

パラドール・デ・オロペサは、マドリードの南西約150kmのオロペサにある元伯爵家の邸宅を使ったホテル。歴史的建造物を使った初めてのパラドールとして1930年にオープンしました。建物は14世紀の古城が元になっていて、外観はまさしく中世のお城。
18世紀までオロペサ伯爵邸として使用されていた館内には、往時の雰囲気を感じられる調度品が飾られ、風格ある空間を作り出しています。丘の上に立つパラドールは見晴らしも良く、レストランのテラスからは遠くグレドス山脈まで眺められます。

【宮殿】中世の城壁内に佇む宮殿、パラドール・デ・アビラ

旧市街をぐるりと囲む 城壁 で有名な世界遺産都市アビラ。パラドール・デ・アビラは、城壁内に建つ16世紀の貴族の宮殿、旧ピエドラス・アルバス邸を改装したホテルです。上品なインテリアでまとめられた館内には貴族のお屋敷の面影が残り、円柱が並ぶ中庭も情緒たっぷり。
旧市街の観光に便利な立地も好ポイントで、パラドール近くのカルメン門からは城壁の上に登ることができます。美しい庭と城壁の景色が楽しめるレストランでは、ご当地名物アビラ牛のステーキやエル・バルコ産白インゲンを使った郷土料理をぜひ。

【病院兼修道院】パラドール・デ・レオンは最大かつ最も華麗なパラドール

各地のパラドールの中でも最も大きく華麗なパラドールと称されるのが、カスティージャ・イ・レオン州の レオン にあるパラドール・デ・レオンです。見事な建物は、元はサンティアゴ巡礼者のための病院兼修道院であったもので、16世紀から200年をかけて建設されました。
繊細なプラテレスコ様式のファサードやアーチが美しい回廊、付属礼拝堂は荘厳な趣きに溢れ、美術品で装飾されたロビーやサロン、客室は優美な雰囲気に包まれています。さらに、ライトアップされた夜のパラドールも幻想的な美しさで、ロマンチックで贅沢な滞在が叶います。
※2017年12月より改装工事中、2020年末にリニューアルオープン予定

【修道院】白亜の修道院ホテルは街の観光拠点に最適！パラドール・デ・メリダ

ローマ時代の遺跡が多く、小ローマと呼ばれるエクストレマドゥーラ州のメリダ。パラドール・デ・メリダは、ローマ時代の寺院跡に18世紀に建てられた修道院を使ったホテルです。煌びやかな雰囲気ではありませんが、白亜の外観や古い円柱が並ぶパティオ、礼拝堂が残されたサロンなど、元修道院らしい落ち着いた佇まいがパラドールの魅力になっています。
旧市街の中心部に建つパラドールからはローマ劇場や円形劇場などの主要観光スポットも徒歩圏内。メリダ観光の拠点としてぴったりの宿です。

まとめ

スペイン全土にあるパラドールの中でも、特に人気の高い施設をご紹介してきましたが、いかがでしたか？いずれのパラドールも、昔の趣を残した歴史を感じる佇まいが印象的でしたね。貴重な歴史的建造物に泊まるというユニークな体験ができるのがパラドールの醍醐味。加えて、同等クラスの通常のホテルに比べると割安な施設もあり、うまく利用すれば、お得に、しかも思い出に残るホテルステイが可能です。
スペイン旅行では一泊だけでもそんなパラドールに宿泊し、その素晴らしさをぜひ体感してみてください。

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