おすすめ旅行を探すならトラベルブック(TravelBook)

ホテル・航空券の料金比較・予約サイト

ワインツーリズムで楽しむスペインワインの魅力!産地別ワインの特徴も紹介

ワインが造られた土地を訪れ、その土地の自然や文化、人々をまるごと味わう「ワインツーリズム」。多様な風土によって生まれる個性豊かなワインの産地・スペインでもワインツーリズムが盛んに行われています。ワインに対する造詣が深くないからといって、ワインツーリズムに興味を持たないのはもったいないことです。ワインツーリズムではワイナリーの多彩な建築を見たり、地元の食材や文化を堪能したりと、深いワイン愛好家でなくても気軽に楽しむことができます。世界トップクラスのワイン生産国であるスペインで、ワインツーリズムを体験してみませんか。

続きを読む

更新日: 2023年11月23日

本ページではプロモーションが含まれます
当サイトでは施設やサービス(以下、サービス等)の掲載にあたり、ページタイトルに規定された条件に合致することを前提として、当社編集部の責任においてサービス等を選定しおすすめアイテムとして紹介しています。

なお当サイトではユーザーのみなさまに無料コンテンツを提供する目的で、オンライン旅行代理店やレストラン予約サイトが提供するアフィリエイト・プログラムに参加し、サービス等の紹介を通じた手数料の支払いを受けています。掲載の順番はサービス等の提供会社により支払われる報酬も考慮されている場合があります。

新しいスタイルで楽しむワインの旅

ワインツーリズムとは?

ワインツーリズムとはブドウ畑やワイナリーを訪れ、ワインの作り手やその地域の人々との交流を楽しむ今注目の旅のスタイルです。単にワインや料理を味わったり、ワインの知識を得るだけではなく、その土地の文化や風土、人々、歴史、景観など、ワインの産地ならではの魅力をまるごと楽しむことができます。特別なワイン愛好家でなくても気軽に楽しめることから、徐々に人気が高まってきています。また、スペインにおいてはワイナリー建築も大きな見どころ。斬新で革新的なデザインの建物は、どれも一見の価値があります。

多彩な味わいが魅力のスペインワインを紹介

スペインワインについて

スペインワインの歴史

スペインワインの始まりは紀元前1100年から紀元前500年ごろ。当時、南のカディスから北東端にかけてスペイン東海岸を支配していた、古代ギリシャ人やフェニキア人がブドウの樹とワイン造りの技術を持ち込んだことでワインの醸造が始まり、紀元前100年ごろにはワインの生産が地域産業として根付いたのです。その後、スペインワインはベニスやジェノバの商人によりローマ帝国全土に広まっていきました。

D.O. について

D.O.(デノミナシオン・デ・オリヘン)は直訳すると「原産地呼称制度」となり、スペインで地元ワインの品種を守るために制定された特別な法令です。スペインワインにおけるD.O.は、ある特定の村落で生産される個性的で高品質な高級ワイン「ビノ・デ・パゴ」から一般消費用のテーブルワインにあたる「ビノ・デ・メサ」まで、7つのカテゴリーに分けられ、ワインを選ぶ際の参考になります。

産地別、スペインワインの特徴

スペインワイン最高峰の産地・エブロ川流域のラ・リオハ州は赤ワインが全体の7割以上を占めており、特に長期熟成の赤ワインが多いのが特徴です。カタルーニャ州のペネデスは発泡性ワイン・カバの産地として有名。南部アンダルシア地方は、酒精強化ワインの代表格であるシェリー発祥の地として知られています。他にもバスク州は爽やかでアルコール度数が低めのチャコリが有名、カスティージャ・イ・レオン州は赤・白とも深い味わいのワインが多く造られています。

【産地別】スペインワインツーリズムの楽しみ方

【ラ・リオハ州】赤ワインが有名で多彩なワイナリーの建築も楽しめる

スペイン北部のラ・リオハ州は赤ワインの産地として有名。テンプラニージョと呼ばれる黒ぶどうを使った、長期熟成向きの赤ワインが多く造られています。中世時代に造られたものから現代の有名建築家によるデザインのものまで、多彩なワイナリーの建築も必見。聖ペテロの日である毎年6月29日には、水鉄砲やバケツで赤ワインを豪快に掛け合う伝統の祭り「アロのワインバトル」が開催されます。

ワイナリーホテル「マルケス・デ・リスカル」

1858年、リスカル侯爵がエルシエゴ村に設立したリオハ最古のワイナリー「マルケス・デ・リスカル」。名実ともにリオハ州を代表するワイナリーであり、エレガントで重厚感のあるワインは国内のみならず海外でも愛されています。展示会での受賞歴など実績も豊富。スペイン王家が主催する晩餐会でマルケス・デ・リスカルのワインが供される程スペイン王室からの信頼も篤く、ワインセラーには常に時の国王が自ら選んだ国王専用のワインが保管されています。写真の奇抜な建物は、建築家・フランク・ゲーリーが設計した有名な5つ星ホテル。この敷地内にワイナリーが存在しています。屋根の一部にブドウをイメージさせる紫色が使われているのも特徴です。

デザインワイナリー「ボデガス・イシオス」

有機的な波打つ曲線の建物が印象深い、前衛的なワイナリー「ボデガス・イシオス」。日差しを浴びてキラキラ輝くアルミの屋根が遠目にも美しく、空から見るとワイングラスの形をしているのも特徴です。ワインの生産量は年間9万本程度と多くはないので海外市場にはあまり出回りませんが、ワイナリーではそんな希少なワインを味わうことも可能。ワインの世界をテーマに子どもの創造力を育む様々な遊びも用意されており、ファミリーでも楽しめます。

デザインワイナリー「ボデガス・バイゴリ」

カンタブリア州のブドウ畑に埋もれるように建つ、自然の摂理にかなったワイン造りがモットーの前衛的ワイナリー「ボデガス・バイゴリ」。地下7階まであるワイナリーでは、重量を上手く利用したエコな垂直方法でワインを造っています。上階から下階に向かって、ワイン造りの工程に沿って坂を下っての見学が可能。最後のフロアにはレストランがあり、ワイナリーで造られた4種類のワインとワインによく合う料理を堪能できます。

【カタルーニャ州】カバの主要生産地

スペイン北東部、地中海地方に位置するカタルーニャ州は、伝統的な白ブドウ品種から造られる白ワインと、高級赤ワインの産地として知られています。また、スペインを代表する瓶内二次発酵スパークリングワイン「カバ」の主要な生産地としても有名。カタルーニャで国内の約95%ものカバが生産されています。名門ワイナリーのフレシネやトーレスは日本でも知られています。

ワイナリーホテル「マスティネル」

小さなワイナリーでありながら、名実ともにスペイン最高のカバの造り手と名高い「マスティネル」。1997年にはブラインドテイスティングでロイヤルウェディングの乾杯用ワインに選ばれたことから、ワイン界のシンデレラストーリーを持つワイナリーとして一躍注目の的となりました。カバ以外では、熟成ヴィンテージの赤ワインも美味。ワイナリー併設の5つ星ホテルは、ワインボトルを寝かせたようなユニークな外観。リラクゼーションスペースで極上のカバを楽しむことができます。

【アンダルシア州ヘレス】酒精強化ワインのシェリーが有名

イベリア半島の南部に位置するアンダルシア州にある町へレスはシェリー酒の名産として世界的に有名です。シェリーは発酵途中に蒸留酒を加える製法で作られる酒精強化ワイン。アルコール度数も高めなので、会話を楽しみながらゆっくり飲むのにぴったり。へレスの街では至る所にシェリーを造る酒蔵(ボデガ)があり、「ティオペペ」で有名な「ゴンサレス・ピアス」や「サンデマン」といったボデガでは蔵の中の見学と試飲ができます。

ワイナリー「ボデガス・トラディシオン」

最も古いシェリーのブランド「J.M.リベイロ」を起源とする「ボデガス・トラディシオン」。熟成から瓶詰めの工程すべてを手作業で行うヘレスの伝統的な方法を維持する希少なワイナリーです。ヘレスの古いワイナリーから質の高いシェリーを買い集め、自社で熟成させた20年、30年以上の長期熟成シェリー「熟成期間認定シェリー」のみを扱っているのが特徴。製造本数はそれぞれ数千本と数が少なく、シリアル番号も手書きという最高峰のシェリーが揃います。また併設する美術館では、美術愛好家のオーナーが収集した15世紀から19世紀のスペイン絵画が鑑賞できます。

【バスク州】人気が高まりつつあるチャコリの産地

スペイン北部に位置するバスク州は、アルコール度数が低めで微発泡の辛口、さわやかな酸味が特徴の「チャコリ」の産地として知られています。有名なのは17世紀からブドウの栽培をはじめ、1930年にワイナリーを創業したチャコリのパイオニア「チョミン・エチャニス」。家族経営のアットホームなワイナリーですが、チャコリ界のリーダーとして現在も君臨しています。

ワイナリー「ボデガス・ビルヘン・デ・ロレア」

17世紀からの歴史がある老舗ワイナリー「ボデガス・ビルヘン・デ・ロレア」。チャコリを製造する単一のブドウ畑としてはバスク州最大規模を誇る畑を所有しており、伝統的な方法でブドウを育てています。このワイナリーで有名なワイン「アレチャガ」は微発泡ではないタイプの珍しいチャコリで、フレッシュかつフルーティな香りと力強い酸味、ほのかに感じる塩味が特徴。バスクの三つ星レストランでもオンリストされています。

【カスティージャ・イ・レオン州】寒暖差が育む野性的な高級ワインの産地

内陸部に位置するスペイン最大の自治州カスティージャ・イ・レオン州。夏と冬の寒暖差が激しい地域であり、この大きな気温差がブドウに豊富な酸と凝縮感を与えるのことで、赤白ともに深みのあるおいしいワインを生み出しています。主なワインの産地はドゥエロ川沿岸に点在しており、中でも「リベラ・デル・ドゥエロ」は秀逸な赤ワインを生み出す産地として世界的にも有名です。最高級ワイン「ウニコ」を生産するスペインのトップワイナリー「ベガ・シシリア」があるのもこの地域です。ワインミュージアムのある「ペニャフィエル城」は、観光スポットとしてもおすすめです。

ワイナリー「プロトス」

1927年、11のブドウ生産者により設立された協同組合を始まりとする「プロトス」。ギリシャ語で「No.1」を意味する名前を持つ前衛的なワイナリーです。伝統的な建築を新たに解釈したモダンな設備が特徴で、省エネかつ環境に配慮した設計になっています。建物の外観は、リチャード・ロジャースによる目を引くデザインの屋根が印象的。ペニャフィエル城の地下に深く入り込むように造られた、洞窟迷路のようなワインセラーも見どころのひとつです。

まとめ

ワインツーリズムやスペインワインの魅力、スペインで有名なワインの産地やワイナリーについて紹介しました。スペインワインは産地やワイナリーごとにそれぞれ違いはありますが、深い知識などは必要なく、楽しく味わうのが一番!ワインにかかわる人々と交流したり、興味深いワイナリーの建築をじっくり見たり、地元の料理とワインを味わったりと、ワインツーリズムには様々な楽しみがあります。あなたもぜひ、ワインツーリズムの楽しみ方を見つけてくださいね!

スペインの建築や散歩・街歩きや自然・景勝地でおすすめの記事

詳しく

バルセロナが誇る世界遺産を見るガウディ建築5選

バルセロナ - 世界遺産 ,建築

スペインが生んだ鬼才、アントニ・ガウディの代表作と言えば、なんといってもサグラダ・ファミリア。建設が始まっ た1882年当時、彼はまだ無名の建築家でした。そんな彼が活躍したのは世紀末芸術が花開きアールヌーボーがヨーロッパ中で大流行していた時代。パトロンであった大富豪エウゼビ・グエルの絶大な支援を受け、バルセロナのみならずスペインを代表する建物を数多く手掛けることとなりました。 ガウディの作品は建築物だけでなく室内のインテリア、家具、街灯、公園の噴水など様々。あふれる才能をおしみなく製作に注ぎ込んだ彼の作風は一見奇抜でありながら、実は機能性にあふれています。ここでは彼が手掛けたなかでも特に代表的な、世界遺産に登録された素晴らしい建築物をご紹介します。

詳しく

【バルセロナ】並木道を散策しよう!「ランブラス通り」のおすすめ観光地5選

ランブラス通り周辺 - 旧市街・古い町並み

ランブラス通りは、「バルセロナのヘソ」として知られるカタルーニャ広場からコロンブスの塔まで続いている通りで、バルセロナを代表するメインストリートです。 バルセロナ屈指の繁華街で、夜遅くまで開いているバルなどが多いのも特徴。リセウ大劇場をはじめ、市場に広場、数々のショップにレストランなど見どころが満載!目的がなくてもぶらぶらとして楽しめる通りになっています。 スペイン郷土料理やタパス、ワインなどのほかにも、スペインの郷土菓子であるチュロスの名店などもあり、食べ歩きにもピッタリ!老若男女問わず、たくさんの人で賑わいを見せています。

詳しく

歴史的な建物を見たい!ガウディ作品で巡るバルセロナ建築の旅

バルセロナ - 世界遺産 ,歴史スポット,建築,散歩・街歩き ,観光名所

スペインの建築家と言えば、アントニオ・ガウディが思い出されるのではないでしょうか?彼の残した建築物はとても壮大で個性的、単なる建物ではなく芸術とも言えるでしょう。そんな世界的に有名なカウディの数々の建築物は、ここバルセルナに残されています。さっそくガウディの建築物を探してみましょう!1882年に建築が始まりいまだにかんせいしてない建築物「サグラダ・ファミリア」は壮大な教会。54歳の時に建てられた集合住宅は、とてもモダンで目につく建築物になっています。直線をいやがったガウディならではの作品をじっくりと見学して見て下さい。その他にも実業家に建てた邸宅や、未完成で公園となり残っている建築物など、ガウディの作品は、バルセルナ市街のあちらこちらで見かける作品となっています。

詳しく

【スペイン】10の建築物からなる世界遺産「アラゴンのムデハル様式の建築物」

スペイン - 世界遺産 ,歴史スポット,建築

スペインの北東部にあるアラゴン州には、イスラム様式を取り入れた、とても素敵な建築物が点在しています。その作りはどれも個性的で繊細な建築物、また幾何学模様を取り入れたものが多くあるのも特徴の一つとなっています。1986年には「アラゴンのムデハル様式の建築物」として世界遺産にも登録され、2001年には拡張されました。そんなイスラム様式を取り入れた中世のスペイン建築、「アラゴンのムデハル様式の建築物」をご紹介します。10の建築物からなる世界遺産をどうぞご覧下さい。

詳しく

【スペイン】ロンダでおすすめの観光スポット8選!スペインを満喫!

ロンダ - 史跡・遺跡,旧市街・古い町並み

ロンダは、スペイン南部のアンダルシアにある「白い村」。神秘的な自然美を見ることができる断崖絶壁の村として知られており、小さな村の中には、高さ98mの「ヌエボ橋」をはじめ、フォトジェニックスポットがたくさんそろっており、人気の観光地になっています。また、レストランやバルなどの飲食店は、新・旧市街のどちらにもたくさんあり、絶景を眺めながら食事を楽しめるところも多くなっています。人気のパラドールのレストランでは、地元食材で作る料理が楽しめると評判!日本人にも人気です。 今回は、そんなロンダでおすすめの観光スポットを紹介します。

詳しく

【バルセロナ】グエル公園:アントニオ・ガウディの夢が詰まった色彩の芸術

グエル公園周辺 - 文化遺産,モニュメント・記念碑,寺院・教会,史跡・遺跡,モダン建築,市場・夜市,広場・公園,旧市街・古い町並み

バルセロナといえば、スペインのみならずヨーロッパを代表する観光地として日々世界中から多くの観光客が足を運んでいる都市です。年間観光客数は何と約3200万人。バルセロナの人口は160万人なので、その20倍もの人間が押し寄せてきている計算となります。そんな観光客のお目当てで最大のものはやはりアントニオ・ガウディの作品群でしょう。今回はそのうちの一つにして、バルセロナで3番目の観光者数を誇る屈指の名所、グエル公園(Park Guell)の魅力を紹介していきます。

詳しく

【スペイン】ジローナにあるおすすめ観光スポット6選!情報はこちらから

ジローナ - 寺院・教会,史跡・遺跡

スペインのカルターニャ州にあるジローナは、バルセロナから普通列車を利用しても約1時間半でアクセスすることができる2000年以上もの歴史を持つ街です。大聖堂や公衆浴場の跡など歴史を感じられるさまざまなスポットに博物館など見どころが満載!また、スペイントップリーグで戦っている「ジローナFC」の本拠地としても有名で、サッカーファンにも人気です。地中海とピレネー山脈に面しているため、海の幸と山の幸の両方がそろうのもこの地方の特徴で、カタルーニャ料理にタパス、イタリア料理などのレストランがたくさん立ち並んでおり、ミシュラン3つ星のお店もそろうなどグルメを楽しむのにも最適! 今回は、そんなジローナでおすすめの観光スポットを紹介します。

詳しく

スペインのリゾートアイランド総まとめ!イビサ島やマヨルカ島、カナリア諸島も紹介

スペイン - ビーチ・砂浜,海岸・海,山・渓谷,自然遺産,文化遺産,複合遺産,モニュメント・記念碑,史跡・遺跡,旧市街・古い町並み,洞穴・鍾乳洞,砂漠・荒野,城・宮殿,寺院・教会,モダン建築,広場・公園

地中海に浮かぶバレアレス諸島は、1年のほとんどが晴天という楽園のような島。透き通るブルーの海で泳いだり、遺跡をめぐったり、有名なクラブで一晩中パーティーに興じたりと、思い思いの時間を満喫できます。一方、スペイン本土から遠く離れた大西洋のカナリア諸島では、コロニアル調の町並みを散策して大航海時代にタイムトリップ。常春と言われる温暖な気候の中、国立公園で固有の植物や火山地形を眺めながらハイキングするのも楽しみです。 今回ご紹介するのは、多くの魅力的な地域を有するスペインの中でも、とびきりのバケーションにぴったりのリゾートアイランド!太陽と海・山の自然、歴史香る風景が旅人の心を満たしてくれる美しい離島についてお届けいたします。

のおすすめホテル

スペインへの旅行も
航空券とホテルをセットでお安く予約!

スペインの 航空券+ホテルを探す

トラベルブックの今週のおすすめ

運営会社