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【バルセロナ】グエル公園:アントニオ・ガウディの夢が詰まった色彩の芸術

バルセロナといえば、スペインのみならずヨーロッパを代表する観光地として日々世界中から多くの観光客が足を運んでいる都市です。年間観光客数は何と約3200万人。バルセロナの人口は160万人なので、その20倍もの人間が押し寄せてきている計算となります。そんな観光客のお目当てで最大のものはやはりアントニオ・ガウディの作品群でしょう。今回はそのうちの一つにして、バルセロナで3番目の観光者数を誇る屈指の名所、グエル公園(Park Guell)の魅力を紹介していきます。

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更新日: 2023年11月21日

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ガウディが築き上げた夢の住宅地の跡

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グエル公園は1900年から1914年にアントニオ・ガウディによって分譲住宅地として建造されたのちにバルセロナ市に公園として寄付され、1984年に世界遺産に登録されました。

その名にあるグエルとは、アントニオ・ガウディのスポンサーとして40年にわたって支援を続けたエウゼビ・グエル伯爵に由来します。ガウディと同じ芸術センスを持ったグエル伯爵がともに愛したドイツの音楽家リヒャルト・ワーグナーの「楽劇」をイメージし、自然と芸術にあふれた住宅地を築き上げることを計画しました。道路、広場、市場、住宅といったインフラのすべてをガウディのイメージする世界を築き上げたまさに夢の事業だったといえるでしょう。

しかし、公共交通機関がないなど実用性に乏しく、また彼らのセンスはあまりにも先進的過ぎてバルセロナの市民からの理解を得ることができず、60軒ほどの住宅建設が計画されていたものの入居したのはわずかに2軒。それもガウディとグエル伯爵の本人たちであるという結果に終わっています。

1918年に現在のグエル公園の邸宅でグエル伯爵が死去すると工事は中断され、公園として整備されることとなりました。ガウディも亡くなる前年までグエル公園内の家に住んでいます。ガウディが多くの時間を過ごし、情熱を注いだ場所、それがグエル公園だといえるでしょう。

彩り鮮やかなガウディの公園

グエル公園は大きく分けて2つのゾーンに分かれています。モニュメンタルゾーンと呼ばれるところはグエル公園の見どころが多く含まれており、入場料の支払いが必要となります。無料ゾーンにも眺望の良い丘や樹木をモチーフとした石橋など、ガウディの特長の一つである色彩豊かな破砕タイル(トレンカディス)を多用した建造物が多くあり、歩いてみて回るだけでも不思議な世界に迷い込んだような心地になれることでしょう。

大階段

008046 - Barcelona

グエル公園の正面に位置する大階段。モニュメンタルゾーンはここから始まります。壮大なステージを思わせるこの大階段はまるで異世界への入り口のような風情。ギリシャ神話をモチーフとしています。

ここにある全長2.4メートルのオオトカゲの像は公園の泉を守るものとされ、その姿はとても地元の人々から人気があり、バルセロナのシンボルとして親しまれています。また、青い円の中から首を出している蛇は旧約聖書でモーゼが神から人々を守るために創り上げた「青銅の蛇」ネフシュタン。その奥には古代ギリシャ世界において「世界のへそ」と呼ばれた聖地デルポイを象徴した石が姿を見せます。

市場と貯水槽

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古代ギリシャ様式を模した石柱が立ち並ぶ市場。大広場の下に位置し、この市場の下には大広場に降った雨水を貯めることができる貯水槽が設置されています。ギリシャの神殿を思わせるこの市場の天井には4つの太陽、そしてその周辺を回る月があります。生鮮食品が多く売られる市場に生命のシンボルである太陽を示し、生命のサイクルを表現しようとしたとされています。

大広場

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大広場は古代ギリシャ劇場のような半円状となっています。円の先は波打つ形と鮮やかな色彩が特徴的なベンチとなっており、そこからバルセロナの街並みを一望できます。住民が集まる公共スペースとしてガウディが設計したこの場所は、今では世界中の人々が集い、建築の美しさやバルセロナの街並みに歓声を上げる場所となりました。

洗濯女の柱廊

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大広場の先にあるのは洗濯女の柱廊。自然の姿をイメージしてごつごつとした岩を積み重ねたような姿をしている子の柱廊はとても迫力のあるものです。柱の一つには選択をする女性の石像が付けられており、それがこの名前の由来となっています。

お菓子の家

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カタルーニャを代表するもう一人の偉人、サルバドール・ダリが「砂糖をまぶしたタルト菓子のようだ」と評したといわれるお菓子の家。エントランスの両脇にあるこの2つの建築はもともと管理人室と守衛室として建てられたものです。グリム童話のヘンゼルとグレーテルをモチーフにしており、とてもファンシーでかわいい建物となっています。

ガウディ記念館

Gaudi House Museum

1906年から1925年に渡り、ガウディ本人が家族とともに住んでいた家が今はガウディ記念館として公開されています。ガウディがデザインした椅子なども置かれており、世界に冠する巨匠の息吹を感じることができるでしょう。

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世界遺産、アントニオ・ガウディの作品群

グエル公園は1984年に「バルセロナのパルケ・グエル、パラシオ・グエル、カサ・ミラ」の一部として世界遺産に登録されました。2005年にはサグラダ・ファミリア等を追加し、名称が「アントニオ・ガウディの作品群」と変更されています。

サグラダ・ファミリア

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言わずと知れた世界最高クラスの人気観光地であるサグラダ・ファミリア。1882年に着工され、今なお工事が完了していない未完の大事業です。ガウディが存命時に完成していた生誕のファサードや地下聖堂が世界遺産に登録されています。

当初は完成まで300年ほどかかるといわれていましたが、観光収入の大幅増加などによって予定は大幅に短縮。ガウディ死後100周年となる2026年の完成予定となっています。

カサ・ミラ

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バルセロナの実業家ペレ・ミラのために1906年から1910年にかけて建造されたカサ・ミラ。直線部分を一切持たず、曲線のみで構成されている邸宅です。現在はガウディの建築を紹介する博物館となっており、内部や屋上も見学できます。

カサ・ビセンス

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カサ・ビセンスはガウディの初期の作風を感じることができる建築物です。1883年から1885年にかけて建設されました。長らく一般非公開の私邸でしたが、世界遺産登録後の2007年から2700万ユーロ(約35億円)で売りに出され、2014年にモラバンクという銀行が買収。一般公開をする予定となっています。

グエル別邸

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ガウディの大スポンサーとして長年サポートしたエウゼビ・グエルのために建造した邸宅がグエル別邸です。ガウディ建築の特徴ともいえるトレンカディスを初めて使用した建築ともいわれています。正面玄関にある迫力満点の竜の門は必見です。

カサ・バトリョ

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カサ・バトリョは1877年に建造され、1904年から1906年にかけてガウディによって改築されたものです。その姿はカタルーニャの守護聖人にしてドラゴン退治の逸話で知られる聖ジョルディになぞらえているといわれています。

バルセロナでの注意点

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詐欺や窃盗に注意

世界的な観光地であるバルセロナでは、多くの詐欺師や窃盗が頻出します。グエル公園でも突然話しかけてきては金を要求して着たり、荷物をひったくろうとしたりする輩がしばしばいます。貴重品の管理は厳重にしたうえで、フレンドリーに話しかけてきたりする人間には十分な注意をもって接するようにしましょう。ツアーに参加している場合は、なるべくガイドから離れないようにするとなおよしです。

デモ・政治的行為に注意

バルセロナを含むカタルーニャ州はスペインからの独立意識が強く、カタラン人としてのプライドを高く持っています。2017年10月には独立投票を強行し、スペイン政府との対立を強めるなど、政治的にとても難しい状況にあります。独立賛成派と反対派は半々となっており、両者の対立も起こっています。デモや抗議行動もしばしば行われていますが、参加者たちは非常に興奮した状態にあることが多く、暴力に訴えることもありがちなので見かけても決して近寄らないようにしましょう。また、地元の人たちと会話をする際にも決して政治的な内容を話さないようにした方がよいでしょう。

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テロに注意

2017年8月17日に、バルセロナのメインストリートであるランブラス通りに乗用車が突如侵入し、観光客らを次々と500メートルにわたって轢くという事件が起こりました。これにより13人が死亡、100人以上がけがを負うという大惨事となっています。イスラム国のテロとされていますが、この際にテロリストたちはサグラダ・ファミリアの爆破も計画していたとメディアが伝えました。バルセロナは世界的な注目を集めやすい大都市であることから、テロのターゲットともなりやすい場所です。道路を歩く際には車道から離れる、不審な人物や荷物に気を付けるなど、常に危険へのアンテナを高くして行動するようにしましょう。

豊富なアクセス手段

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グエル公園は静かな環境にあり、街の郊外に位置していますが距離自体は近く、タクシー等を使えばすぐ到着できます。例えば、サグラダ・ファミリアからだと約10分の距離です。

地下鉄の場合はVallcarca駅、Lesseps駅のどちらかで下車し、徒歩で20分ほどの距離です。グエル公園は高台に位置しているので坂道が多少厳しいですが、エスカレーター等も設置されているので街並みを眺めながら楽しく歩くことができるでしょう。案内板も多く出ているので迷うこともないはずです。Lesseps駅やJoanic駅からはグエル公園行きのバスも出ています。

「グエル公園」のまとめ

Guell.

常識を打ち破り、前衛的かつ鮮烈な彩りで世界中を魅了するガウディの芸術が360度展開され、あたかも不思議の国のアリスの世界に迷い込んだような興奮をグエル公園で味わうことができるでしょう。難しい状況にあるバルセロナですが、その魅力は不変のもの。日本からもバルセロナへの直行便が出ています。近年どんどんチケットの値段も安くなってきており、ますます訪れやすくなっているのもうれしいところ。ぜひバルセロナへ足を運び、グエル公園に広がるガウディの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

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