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ヨルダンは、正式にはヨルダン・ハシュミット王国といい、イスラム教の開祖ムハンマドの子孫ハーシム家を王家とする立憲君主制国家です。 日本の北海道とほぼ同じ大きさの国土を有し、首都はアンマン、国土はサウジアラビア、イスラエル、シリア、イラクに隣接します。 国民の大半がイスラム教徒のこの国は、観光スポットに恵まれていて治安も比較的安定しています。 ヨルダンには世界遺産に登録されている紀元前の遺跡が多くみられ、ローマ時代の遺跡「ジュラシュ」はじめ映画「インディージョーンズ」のロケ地としても選ばれた「ペトラ遺跡」やその塩分濃度の影響によりからだがぷかぷか浮くことで有名な「死海」、そして憩いの場として人気の「マイン温泉」など魅力たっぷりの歴史的建造物や自然の産物に恵まれています。一方で紅海のあるアカバはダイビングスやシュノーケリングが楽しめるスポットとしても注目されています。
ペトラは約2千年前にできた古代都市で、現在はヨルダン最大の観光名所です。ヨルダン南部の荒涼とした砂漠地帯にあり、アンマンからバスで3時間、アカバからは2時間ほどかかりますが、世界中から観光客が訪れて止みません。 ペトラ全体が1985年に世界遺産に登録されており、ピンク色の岩肌を削って造られた見事な建築物は迫力満点です。その色からローズ・シティとも呼ばれ、大自然と人が創り出した、他に類を見ない美しさを誇っています。 観光のハイライトは、映画インディ・ジョーンズ最後の聖戦に登場するエル・カズネ神殿です。高さ43mもの巨大な遺跡は、自然と畏敬の念が湧いてくる荘厳さがあります。他にも映画トランスフォーマー・リベンジの舞台になったエド・ディル遺跡など、見どころ満載です。
アンマンはヨルダンの首都で、政治と経済の中心地です。19の丘の上にまたがって街が築かれており、国の人口の約半分にあたる400万人が暮らしています。近代的なビルが立ち並ぶアップタウンエリアと、伝統的なスーク（市場）があるダウンタウンエリアに分かれています。 首都となったのは1946年ですがその歴史は古く、聖書にも名前が登場するほどです。市内中心部にはローマ帝国時代の円形劇場が残っています。街を一望できるシタデルの丘は、有名な絶景ポイントです。 塩分濃度が高いことで有名な死海までタクシーで40分と近く、アンマンからの日帰りツアーも人気です。設備の整ったアンマンツーリストビーチで、温かく心地よい死海にプカプカと浮かぶ体験を楽しめます。
ワディ・ラムはヨルダン南部に位置し、2011年にワディ・ラム保護区として世界遺産に登録されています。アカバから車で1時間、赤茶けた砂岩の山と砂漠が織りなす雄大な自然と、古代の遺構が残る、美しい場所です。 月の谷とも呼ばれるこの地は、まるでファンタジーの世界のよう。これまで数々の映画の舞台となっています。最近では「アラジン」実写版や、「スターウォーズ：スカイウォーカーの夜明け」が撮影されました。 ワディ・ラムで人気のアクティビティは、ラクダトレッキングやロッククライミングです。アカバからの日帰りツアーが多いですが、砂漠の遊牧民ベドウィン族のテントに宿泊して、満点の星空を観るキャンプツアーも人気です。
マダバはアンマンから車で南西に40分ほどのところに位置し、モザイクタイルの町として有名です。5世紀から7世紀頃に作られた数百のモザイク画を目にすることができます。 最も有名な「マダバのモザイク地図」は、6世紀頃に作られたものです。当時は94平方メートルもの大きさがありましたが、今は1/4ほどが現存しています。街にある考古学博物館では素晴らしいモザイク画のほか、ヨルダンの伝統刺繍や宝飾品が展示してあり、見応え十分です。 タクシーで10分の所に、預言者モーセの終焉の地とされるネボ山があります。ヨルダンが誇る重要な聖地の一つです。山頂から、ヨルダン川と死海、エルサレムまで見渡せ、息をのむような素晴らしい景色が眺められます。
アカバはヨルダンの最南端に位置し、紅海に面した国内随一のリゾート地です。約5千年前から交通の要所として栄えたこの街の人口は約19万人、貴重な黒バラの産地としても知られています。 アカバの魅力は何といっても、青く透き通った紅海です。世界有数のサンゴ礁の名所で、ウミガメやイルカと一緒にシュノーケリングやダイビングが楽しめます。他に、サブマリンやグラスボートなどのマリンアクティビティも充実しています。 近年は政府主導のリゾート開発が進んでおり、豪華な5つ星ホテルやヴィラが立ち並んでいるほか、レストランなども豊富。アラブ料理以外にも、イタリアンやファストフードも楽しめます。紅海で獲れた新鮮なシーフード料理は格別の美味しさです。
ペトラ - 世界遺産
ペトラ遺跡は、死海とアカバ湾にはさまれた古代ナバタイ王国の都があった場所です。紅海にも近く、北にダマスカス、西にガザという好立地から、かつては砂漠を移動する隊商の中継基地として栄えました。また、数十世紀にわたってローマ帝国の支配下にあったため、砂漠の岩山をくり抜いて造られたローマ風の建築物も多く残されています。映画『インディ・ジョーンズ』の舞台となったことから世界的に知られるようになり、1985年に世界文化遺産に登録されました。個人で訪れることもできますが、アンマン市内のホテルを基点としたツアーに参加すると便利です。
アンマン - 世界遺産
ヨルダンの首都アンマンから、東の方向80キロ。広い平原にドーム型の屋根と頑丈な石の壁が残るアムラ城は、初期イスラム王朝の城館遺跡、1985年には世界遺産として登録されました。今回は初期イスラム王朝時代の浴場施設を含む城館遺跡をご紹介します。アムラ城は８世紀頃にウマイヤ朝の王が離宮として建設したとされ城、今も浴室のような施設や、25メートルもある井戸が残っています。アムラ城の内部はの見所は、天井や壁に描かれたフレスコ画、その書いた形や絵は、長い歴史を経て、今の時代をも魅了する絵画となっています。
周辺スポット
アンマン - ホテル
アンマンは、ヨルダンの首都で政治・経済の中心地、中東でも有数の世界都市です。観光スポットも多く、観光客の絶えない旅行先の1つです。親日国家としても知られ、英語も比較的通じやすいのがうれしいポイントです。アンマンへの行き方は、日本からの直行便はないため、ドバイ(アラブ首長国連邦)、イスタンブール(トルコ)、ドーハ(カタール)などを経由してアクセスします。街中には城塞やローマの円形劇場が残っていて、観光スポットとしても人気です。そんなアンマンの観光・宿泊でおすすめなホテルを紹介します。なお、時期や人数によって値段は変動するのでご注意ください。
アンマン - ビーチ・砂浜
いわずと知れた有名な“死海”。アラビア半島北西部に位置する塩湖です。通常の海水が約3％の塩分濃度に対し、死海の水はなんと30％と10倍の濃度。そのため海洋生物の生息場所としては不向きであるので“死海”と呼ばれています。また濃い塩分濃度であるため、浮力が大きく、人が入っても湖面に浮くことができるのはここだけ。エステティックの聖地としても有名な場所です。
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