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【世界遺産】上都遺跡(ザナドゥ):モンゴル帝国の首都の遺構

モンゴル高原南部に位置する上都(開平府)は、モンゴル帝国のフビライ・ハンが築いた最初の首都で、2012年に世界文化遺産に登録されました。モンゴルと中国、そしてチベット仏教(密教)の影響を受けて独自の文化が開花しました。上都を訪れたマルコ・ポーロが『東方見聞録』に記録したことによって、その名はヨーロッパ中に知れ渡るようになりました。その後、上都は激しく破壊されてしまいましたが、現在でも一部が残されており、宮殿や寺院、王族の墳墓、運河などの遺跡を見学することができます。 (写真:上都の遺跡 ©UNESCO/Vincent Ko Hon Chiu)

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更新日: 2023年11月21日

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■『東方見聞録』にも記された上都の遺跡

上都(開平府)の遺跡は、北京から北へ約275km、内モンゴル自治区のシリンゴル盟正藍旗南部に広がっています。上都は、モンゴル帝国5代皇帝であり、元朝初代皇帝のフビライ・ハンが築いた最初の首都で、1260年に即位した場所です。大都(北京)ができてからは上都と改称され、フビライが夏の間に滞在する避暑地として、利用されていました。上都は外側から外城、内城、宮城と呼ばれる都城があり、東西には東涼亭、西涼亭という狩猟場がありました。

©UNESCO/Zhenglan Qi Administration of Cultural Heritage of the site of Xanadu City, Xilingol Meng, Inner Mongolia Autonomous Region/Sun Xiaoming

マルコ・ポーロの『東方見聞録』には、“大理石でできた宮殿があり、建物の内部は金で塗られ、鳥獣花木の絵が描かれるなど工芸や技術の粋を尽くした装飾がなされて見るものの目を楽しませている”と書き記されています。

©UNESCO/Vincent Ko Hon Chiu

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■上都の遺跡の必見ポイント!

外城

かつて総延長17里(一辺の長さ2.2km)の城壁が築かれていました。北側に御苑があり、クリルタイ(集会)が開かれていました。

内城

©UNESCO/Zhenglan Qi Administration of Cultural Heritage of the site of Xanadu City, Xilingol Meng, Inner Mongolia Autonomous Region/Sun Xiaoming

碁盤目状の通りが走り、南側に官庁街や貴族らの邸宅、北側に4つの大寺院などが配置されていました。貴族や将軍らがゲルを張ることができるよう、大きな空き地もありました。

宮城

©UNESCO/Vincent Ko Hon Chiu

面積は北京の紫禁城の40%ほどで、皇帝が政務を行っていた大安閣など、さまざまな宮殿があった場所です。

■北京から上都の遺跡へのアクセス 

難易度:★★☆☆☆(公共交通機関で行けます)

バス+タクシー
所要時間:約12時間30分
運賃:バス 約139元/タクシー 約150元(※タクシーチャーター往復の目安)

六里橋長距離バスターミナルから正藍旗バスターミナルまで約12時間です。上都の遺跡までは、タクシーを利用します。

上都(ザナドゥ)の遺跡/Site of Xanadu

内モンゴル自治区シリンゴル盟正藍旗南部
料金:入場料30元/※名称は、データ部分のみユネスコ日本サイトの表記に合わせています

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