長崎は遣隋使や遣唐使の寄港地として中国と結ぶ航海ルートの重要な拠点でした。また、堺の細川氏や西京の大内氏が活躍した室町時代の勘合貿易と、その後の朱印状貿易の国際港として発展し、全国的にも開けた港湾都市のひとつでした。鎖国後も貿易港の出島や対馬を擁し、古くから西欧や東洋がミックスした、まさに「ちゃんぼん」文化の地域で、長崎観光ではそんな多様性を感じることができるでしょう。また、坂本龍馬の足跡に関するものや魅力的なテーマパーク、美しい海や夕陽、恒久の平和を願う博物館や教会など見どころも満載です。食べ物では卓袱料理や新鮮は魚介類などを楽しめます。そこで、長崎で行きたいおすすめの観光スポットを紹介いたします。
島の形が軍艦土佐に似ていることから「軍艦島」の名で知られる端島は長崎市の無人島です。明治から昭和にかけて海底炭鉱で栄え、1960年には5,267人の島民が暮らしていました。閉山により1974年4月には全島民が島を離れ、無人島に。現在ではガイド付きのツアーで島の一部を見学できます。なお、島は2015年に世界文化遺産に登録されています。
アミュプラザ長崎はJR長崎駅直結のショッピングモールです。1階から4階のショッピングフロアには、ファッションやインテリア雑貨など多彩な店舗が揃います。5階のレストランフロアには和洋中のレストランにカフェ、ファーストフードなどバラエティ豊富な飲食店が集結。4階は全8スクリーンのシネコン、6階から10階はホテルになっています。
グラバー園は様々な外国人居住邸宅を見ることができる観光施設です。居留地時代から残る旧グラバー住宅、旧リンガー住宅、旧オルト住宅を中心に、市内に点在していた6棟の洋館を移築・復元して公開しています。クラシカルな洋館と壁泉・石畳による回遊道路の街並みは異国情緒満点。園内のハートストーンは恋愛のパワースポットとしてカップルに人気です。
大浦天主堂は正式名を「日本二十六聖殉教者天主堂」といい、「フランス寺」とも呼ばれたカトリックの教会堂です。世界を揺るがせた信徒発見の舞台として知られています。現存する木造ゴシック様式の教会では国内で最も古く、なまこ壁をあしらった和洋折衷の洋風建築が特徴的。1933年に国宝に指定され、2018年に世界文化遺産に登録されています。
出島は鎖国時代、貿易の窓口として岬の突端に造られた人工の島です。現在ではカピタン部屋(商館長居宅)などの復元建造物や現存する明治期の洋館などを見ることができるミュージアムになっています。西側ゲートから入ると19世紀初頭の鎖国期から明治へと時代をたどることができ、東側ゲートから入ると明治から過去へと時代を遡ることができます。
長崎原爆資料館は被爆の惨状と平和の大切さを現代に伝える資料館です。原爆投下時間の午前11時2分で止まった柱時計など当時を語る資料、原爆投下までの経過や核兵器開発の歴史などについての資料、平和への願いなどが展示されています。原爆や平和関連の書籍2万冊以上が揃う図書室も併設。テーマに沿った年数回の企画展も開催されています。
眼鏡橋は中島川にかかる、国の指定重要文化財の石造二連アーチ橋です。橋のアーチと川面に映った影が描く双円がメガネに見えることが名前の由来になっています。橋の全景を写真に収めたい場合は一つ川下の袋橋から撮影するのがおすすめ。眼鏡橋近くの護岸にはハート型のストーンが埋め込まれており、恋愛のパワースポットとして人気です。
長崎ペンギン水族館は飼育種類数世界一を誇る9種180羽のペンギンを飼育展示している水族館です。国内最大級のペンギンプールでは、空を飛ぶように悠々と泳ぐペンギンたちの姿を見ることができます。自分が描いたペンギンや魚を泳がせることができる3Dバーチャルシアターも必見。クラゲや長崎近海の魚などその他水族165種9,700点も展示しています。
平和公園は原爆中心地北側の小高い丘の上にある公園です。長崎市民の平和の象徴「平和祈念像」が鎮座しており、天を指した右手は「原爆の脅威」を、水平に伸ばした左手は「平和」を、瞳を閉じた顔は「原爆犠牲者の冥福を祈る」という想いが込められています。長崎原爆の日である毎年8月9日には、像の前で平和祈念式典が行われます。
池島は西彼杵半島の沖合に浮かぶ、かつて炭鉱で栄えたことから「第二の軍艦島」と呼ばれる島です。国内で唯一の坑内体験ができる炭鉱施設があり、元炭鉱マンによるガイド付きのトロッコでの坑内探検や炭鉱機器の模擬操作を楽しむことができます。廃墟の街を散策したり、電動自転車をレンタルして島を巡ったりするのもおすすめです。
ハウステンボスはオランダの街並みを再現した日本一広いテーマパークです。ジップラインやアスレチックなど思い切り体を動かせるアドベンチャーパークやVRアトラクション、美術館に恐竜ランドなど、様々な楽しみ方ができます。イルミネーションやアジサイ祭りなど、季節ごとのイベントも豊富。複数のホテルが併設されているので泊りがけで遊ぶのもおすすめです。
長崎バイオパークは自然のままに生き生きと暮らす動物たちを見ることができる動物園です。園内の道でミーアキャットやキツネザルに出会ったり、カンガルーやカピバラにエサをあげたり、近い距離で動物とのふれあいを楽しめます。四季折々の収穫体験やザリガニ釣り体験もおすすめ。色とりどりの蝶が舞うフラワードームも必見です。
九十九島は佐世保港から平戸まで約25kmの海域に点在する208の島々です。複雑に入り組むリアス式海岸と大小の島々が織り成す変化に富んだ景観が美しく、国内有数の景勝地として知られています。海が豊かなので牡蠣やとらふぐなど海の幸も豊富。展望台から見下ろすパノラマビューの絶景や遊覧船でのクルーズ、シーカヤック体験も楽しめます。
九十九島パールシーリゾートは九十九島観光の玄関口となる海のリゾートパークです。定番の遊覧船による九十九島巡りをはじめ、シーカヤックやヨットでの海上散歩や水族館での体験プログラムなど様々な楽しみ方ができます。佐世保駅からのアクセスも良好。敷地内にはショップやレストランもあるので、家族で1日たっぷり遊べます。
九十九島水族館海きららは九十九島パールシーリゾート内にある水族館です。自然光が降り注ぐ屋外型大水槽では九十九島湾の生き物約120種13,000匹を展示しており、自然に近い形で観察できます。日本初の大技・イルカ同士のキャッチボールや光と音楽が織り成すクラゲシンフォニードームも見どころ。様々な体験プログラムもおすすめです。
西海橋は伊ノ浦瀬戸(針尾瀬戸)をまたぐ形で佐世保市と西海市をつなぐ赤いアーチ橋です。1955年の完成当時は固定アーチ橋としては世界3番目の長さを誇り、現在も橋自体が観光スポットとして広く知られています。見どころは日本三大急潮の一つに数えられる伊ノ浦瀬戸の急流とうず潮で、春と秋の大潮時には「うず潮まつり」が開催されています。
展海峰は目の前に九十九島の大パノラマを望むことができる展望公園です。特に九十九島南部が美しく見える絶好のビュースポットとして知られています。展望台下の園地では3月下旬~4月上旬に15万株の菜の花、10月上旬~中旬に15万株のコスモスが咲き、フラワースポットとしても人気。美しい夕陽が見られる夕方の時間帯もおすすめです。
雲仙地獄は硫黄臭と立ち込める白い噴気が地獄の様相を呈する雲仙温泉の観光名所です。遊歩道が整備されているので、様々な哀史や伝説が残る30あまりの地獄を見ながら散策が楽しめます。イチオシは温泉の蒸気で蒸した出来立て熱々の温泉卵。雲仙地獄見台で座って周辺の地獄を見学しながら食べられます。足で地熱や噴気を体感できる休憩所もおすすめです。
和多都美神社は浅芽湾の入り江に位置し、古くから竜宮伝説が残されている神社です。ご祭神は山幸彦と豊玉姫。本殿正面にある5つの鳥居のうち2つは海中に立っていることから潮の干満により様相が変わり、遠く神話の時代を思わせる神秘的な風景を見ることができます。巨樹・巨木が林立する社殿裏には遊歩道が完備されており、豊かな自然の中での散策が楽しめます。
三宇田浜は対馬北部に位置し、1996年には「日本の渚100選」に選ばれた人気の海水浴場です。日差しを浴びてエメラルドグリーンに輝く海と対馬では珍しい天然白砂の砂浜が魅力。シャワーやトイレなど設備が充実しており、隣には温浴施設「渚の湯」もあるので快適な海水浴を楽しむことができます。遠浅の海なので子連れでの海水浴にもおすすめです。
「海風の国」佐世保は、複雑なリアス式海岸と208の島々が散らばる九十九島などの絶景を望むことができる美しい観光地です。長崎空港から約2時間、福岡市内からはアクセスが良く高速道路を利用して約1時間半に位置する佐世保は、海上自衛隊基地のある港町としてよく知られています。 世界と交流した地として日本の歴史に重要な役割を果たした街でもあり、戦後にはアメリカ文化が混在する「ハイカラ」な港町として大変賑わいました。今も当時の面影を残す街並みや建物・食・文化など、異国情緒溢れる佐世保らしい風景を感じることができます。 名物グルメである、佐世保バーガーは全国的にも有名ですよね。そんな佐世保には魅力的な観光スポットがたくさんあります。今回はハウステンボスをはじめおすすめしたい観光スポットをピックアップしました。グルメも堪能しながら佐世保を巡る旅を満喫してください。
廃墟ツアーが行われたり廃墟写真集が出版されるなど、最近注目されている「廃墟」。そのなかでも特に人気なのが、長崎県にある端島(はしま)、通称「軍艦島」です。昔は東京以上の人口密度を誇っていたものの、現在は無人島になっている島です。「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」のひとつとして、世界遺産にも登録されています。 廃墟好き、写真撮影が好きな方はもちろん、明治時代から昭和時代にかけての島の歴史や、当時の人の生活に興味がある方にはぴったりの観光地です。観光化され定期的にツアーが行われているので、無人島ではあるもののアクセスがいいのも魅力的ですね。長崎観光の際は、ぜひ軍艦島へ足を運んでみましょう。
島原半島の北東部に位置する島原市は、島原城を中心とした城下町都市です。武家屋敷が残る街には各所に湧水が湧き、風光明媚な景観を作り出しています。また、半島の中央部にある雲仙普賢岳は、たびたび噴火を繰り返す活火山。平成の大噴火での記憶を共有するための「がまだすドーム」や、島原城の「観光復興記念館」では雲仙岳の噴火の様子やその威力を実感でき、火山の怖さと防災への意識を高めてくれます。湧水の流れる水路に鯉が放流されたエリアもあり地元の人の努力で景観が保たれています。観光やイベントの街として知られる島原のおすすめ観光スポットを29か所紹介します。
九州の最西端、長崎港から100キロほどのところに位置する五島列島は、大小あわせて152もの島々が連なって青い海に浮かんでいます。北東から南西に向かって長く広がる列島を2つに分け、五島最大の福江島を中心とする南西を下五島(しもごとう)、2番目に大きい中通島を中心とする北東を上五島(かみごとう)と呼ぶこともあります。 自然海浜、海食崖、火山群といった変化に富んだ地形を持つ島全体の景観は非常に美しく、ほぼ全域が西海国立公園に指定されています。また、この地には、古くから伝わるキリシタンの歴史や文化も色濃く残り、訪れる人々を惹きつけてやみません。今回はそんな五島列島を訪れてみたいと思っている方にぜひ読んで欲しいまとめガイドです。たくさんの見どころや細かなアクセスについてもまとめておりますので、素敵な旅にお役立てください。
歴史スポットがたくさんあり、多くの観光客が訪れる長崎。長崎は大陸に近い場所に位置しているため、外国の影響を受け独特な文化が発展してきました。そんな長崎にある出島は、鎖国中の江戸時代日本において外国への玄関口として使われた人工島です。出島ではポルトガル貿易やオランダ貿易が行われていました。 明治維新後に手が加えられ、島としての姿を失ってしまいました。ですが復元作業が進められ、現在では復元された出島全体が「出島和蘭商館跡」として国の史跡に指定されています。江戸時代の日本と中世ヨーロッパの雰囲気が混ざった独特な空間で、ほかの観光地とは一味違った体験ができます。長崎に旅行する際は、ぜひ出島に立ち寄ってみてください。歴史好きの方には特におすすめです。
長崎県の島原半島に位置し、キリシタン殉教の舞台として世界的にも知られている雲仙温泉。日本で初めての国立公園(雲仙天草国立公園)に指定された温泉保養地です。「お糸地獄」「大叫喚地獄」など30以上の地獄がある雲仙地獄や、湧き出る温泉を利用した足湯など、温泉街ならではの光景を見ることが出来ます。今回は、そんな温泉街・雲仙で気軽に立ち寄ることができるおすすめのスポットをご紹介します。
A長崎への交通手段は、飛行機、新幹線、フェリー、夜行バスなどがあります。東京からは、飛行機を利用して羽田空港から長崎空港まで約1時間30分でのフライトでアクセスすることができます。新幹線を利用した場合は、博多駅まで約5時間30分、博多駅から長崎駅まで特急を利用して約1時間30分で、合計7時間以上の長旅になっています。
A長崎旅行の費用は、どこから行くのか、何拍するのか、どこに泊まるのか、どのようにして 行くのか、どの季節に行くのかなどによって大きく異なります。東京発で、飛行機利用、1泊2日で訪れる場合の格安料金が、10,000円ほど。これに食事代や観光費用、お土産代を考えると25,000円ほどが必要になっています。
A長崎旅行は、2泊3日が人気です。長崎市内を中心に観光を楽しむのであれば、2泊3日で十分満喫することができます。ただし、世界遺産の五島列島を訪れたり、軍艦島クルーズをしたい場合や、ハウステンボス観光も長崎市内と合わせて楽しみたいというのであれば、もう少し日数を増やす必要があり、3泊か4泊がおすすめです。
A九州の西北端に位置している長崎は、1年を通じて気温が高く、冬でもめったに雪が積もることはありません。年間を通じてさまざまなイベントが行われており、基本的にはいつ訪れても楽しむことができます。特に、2月中旬から4月にかけて開催されるハウステンボスのチューリップ祭りや10月上旬に開催される伝統祭りの長崎くんちが人気で、多くの人が訪れています。
A長崎は、6月~8月にかけての梅雨は雨が多く、観光をするのにあまり適していません。それでも7月下旬から8月の夏休みには、多くの家族連れが訪れて賑わいを見せています。人が少ない時期に訪れたいというのであれば、6月~7月上旬がおすすめです。雨の長崎も風情があるので、雨具は必要ですが、楽しむことができますよ。
A長崎の観光スポットといえば、世界遺産に登録されている五島列島や軍艦島、そしてまるでヨーロッパ旅行をしているかのような気分を楽しむことができるハウステンボスが有名です。また、中華街や平和公園、原爆資料館、グラバー園、世界遺産の大浦天主堂なども定番の観光スポット。日本三大夜景のひとつである稲生山の夜景も外せません。
A長崎は、1年を通じて本州よりも温暖な気候になっており、大阪や東京よりも少し薄着で訪れることができます。夏場は昼よりも夜の方が暑くなることも多く、羽織なども必要ないぐらいです。6月~8月にかけての梅雨の季節は、対馬海流の影響で非常に降水量が多くなるため、折り畳み傘やレインコートなどの雨具の用意を忘れないようにしましょう。
A長崎旅行を楽しむのであれば、動きやすい服装で訪れるのがおすすめです。長崎市内は坂が多いことでも有名。急な坂を上ったり下りたりすることになるので、スニーカーなどの歩きやすい靴を用意しておくと良いでしょう。クルーズを楽しんだり、ハウステンボス観光を楽しむときには、両手が自由に使える斜めかけのバッグなどがおすすめです。
A長崎のグルメといえば、長崎ちゃんぽんや皿うどん、佐世保バーガー、トルコライスなどが有名です。長崎の郷土料理である卓袱料理や五島列島の五島うどんなども有名。懐かし味のミルクセーキも長崎発祥です。そして、お土産には長崎カステラや枇杷ゼリーなどが昔から定番であるほか、ハウステンボスのチーズケーキも人気です。
A長崎では、コロナウイルス感染症拡大防止対策を徹底しています。密をさけるために、観光スポットの入場制限や、飲食店の営業時間短縮、イベント開催の中止などがおこなわれているため、訪れる前に、ホームページなどで確認するのがおすすめです。マスクの着用、会話を控えめに、アルコール消毒などを徹底し、安全に楽しい旅行を心がけましょう。