大自然が広がる岩手県。新緑の春から、ゲレンデが眩しい冬まで、年間を通して遊ぶことができる名所として年中観光客で賑わいをみせているエリアです。そんな、自然と融合した観光スポットには、歴史ファン必見の中尊寺金色堂や、ファミリーに大人気の小岩井農場まきば園、宮沢賢治ファン必須の宮沢賢治記念館・・・などなど、観光スポットが多く、岩手県は魅力いっぱいのエリアでもあります。今回はそんな隠れた魅力あふれる岩手でおすすめの観光スポットをご紹介します。ご家族や、お友達、カップルでの岩手旅行の際のご参考にどうぞ♪
盛岡城主の居城があったエリアに広がる盛岡城跡公園は、盛岡の中心部に位置する緑豊かな都市公園です。かつては宮沢賢治や石川啄木もよく訪れていたとされており、敷地内には2人の詩碑も見られます。また「不来方(こずかた)城」という名で親しまれている盛岡城の石垣が残っていて、その上からは盛岡の市街地を一望することも可能です。桜の名所としても有名で、特に春には多くの人でにぎわいます。
市街地から少し離れた八幡山のふもとに佇む盛岡八幡宮。1062年に源頼義が戦勝祈願のため石清水八幡を勧進したことにはじまり、1680年には南部重信が自身の氏神である櫛引八幡を勧進して新たにこの地に建立したという、歴史深い神社です。境内には風格ある本殿や笠森稲荷神社、神宝殿、句碑などが点在しており緑豊かな環境の中で散策が楽しめます。毎年の例大祭で、盛岡山車の巡行や勇壮な南部流鏑馬が奉納されることでも有名です。
北上川は盛岡市の中心部を貫くように流れている一級河川です。岩手町にある弓弭の泉(ゆはずのいずみ)からはじまり宮城県石巻市の河口に注いでいる川で、全長249mという全国4位の長さを誇ります。北上川流域の地域出身である石川啄木や宮沢賢治などの作品にも登場しており、今でも岩手を代表する河川として近隣住民に親しまれています。
栗駒山から流れる磐井川の中流に位置する厳美渓は、国の名勝や天然記念物、日本百景などにも選ばれている風光明媚な渓谷です。約2㎞に渡って続くエメラルドグリーンの水流の中には、奇岩や滝、甌穴、深淵など見どころが点在。上流は荒々しく、下流は穏やかに流れる渓谷の多彩な表情も魅力です。渓流の対岸にある茶屋から団子やお茶を買える名物「かっこうだんご」もおすすめ。紅葉や桜並木も美しく、季節ごとの景色も楽しめます。
一関市の山間部に位置する猊鼻(げいび)渓。砂鉄川の浸食によってできた高さ100mもの絶壁の間を、優雅に流れる美しい渓谷です。船頭が棹を操って進む舟下りが名物で、滝や奇岩といった自然の造形美を間近で堪能できます。藤の花や紅葉、雪景色といった季節ごとの景観を満喫できるのも魅力。周辺には天然鮎の塩焼きや十割蕎麦、鍾乳洞や願掛けの「運玉」など観光も楽しめます。
盛岡市街地から東へ車で10分ほどの山間に位置する岩山パークランド。絶叫マシンから小さな子供が遊べる乗り物まで、家族みんなが満足できる小さな遊園地です。観覧車からはパーク内にはもちろん、周辺の山々や盛岡市街の大パノラマを楽しめます。飲食施設や売店も備わり、夏にはナイター営業も行っているので普段と一味違った雰囲気も満喫しながら一日たっぷり遊べます。
盛岡市街地からのアクセスが便利な山間部にある岩手県立美術館は、2001年に開館したミュージアムです。近代の画家である萬鐵五郎氏や松本竣介氏、彫刻家の舟越保武氏をはじめ、郷土にゆかりのある美術家の作品を数多く所蔵、展示しているのが特徴。子供も楽しめる参加体験型イベントや講演会、コンサートなども随時開催されており、幅広い世代に親しまれています。
盛岡市にある光原社は、器や漆器、和紙をはじめとする選りすぐりの小物類を全国から集め、販売しているクラフトショップです。元々は書籍の出版を行っており、宮沢賢治の生前に作られた唯一の童話集『注文の多い料理店』を発刊した会社としても知られています。「光原社」という社名も、かつて創業者と農林学校の先輩、後輩の仲であった賢治が付けたもの。敷地内には木漏れ日の降り注ぐ中庭や喫茶店などもあり、心安らぐ時間を楽しめます。
盛岡城の三の丸跡に社殿を構える桜山神社は、1749年に当時の盛岡藩主南部利視が、盛岡藩の総鎮守として創建した神社です。市街地からも近く、境内の周辺には多くの店や飲食店が並んでいます。1月の裸参りや5月の例大祭など、季節の風物詩として親しまれている伝統行事も多数。本殿の裏に、歴代藩主がお守り岩として大切にしてきた「烏帽子岩」が今も変わらず祀られているのは必見です。
現在盛岡地方裁判所の敷地内となる場所にある石割桜は、樹齢360年を超えるとされるエドヒガンザクラです。大きな花崗岩の割れ目から育っているのが特徴で、直径1.35mの見事な桜として盛岡市民に親しまれています。この場所はかつて南部藩主の分家が所有する庭園であったとされており、落雷によってできた巨石の割れ目に桜の種子が入り込み、成長したという伝承も遺されています。自然の力強さを感じる美しい姿は、1923年に国の天然記念物にも指定されました。
1911(明治44)年に盛岡銀行本店行舎として建てられた岩手銀行赤レンガ館は、東京駅を設計したことで知られる辰野金吾氏らにより設計された赤レンガ造りの建物です。銀行としては2012年に営業終了しており、2016年からは歴史的建造物として一般に公開されています。外観はもちろん内装も美しく、館内では銀行として営業していた時の貴重な資料の展示を見学しながら、当時のまま再現された空間を楽しむことが可能です。
日本一美しい人造湖として知られる岩洞湖。湖畔にはシラカバやアカマツ、ナラなどの木々が群生しており、湖の景観とあいまって季節ごとに美しい景観を作り出しています。また、湖の近くにはキャンプ場や遊歩道、芝生広場といった施設が整備されており、湖の幻想的な眺めを楽しみながらゆっくりレジャーを楽しむことも。冬になるとワカサギ釣りができるスポットとしても評判で、毎年多くの釣り好きでにぎわっています。
JR盛岡駅から歩いて行ける距離にある啄木新婚の家は、1905年に石川啄木と妻の堀合節子が新婚生活をスタートさせた家です。当時の様子は啄木の随筆『我が四畳半』にも描かれていますが、父母や妹が同居していたこの家での生活はわずか3週間ほどで行き詰まりすぐに引っ越すことになります。建物はほぼ当時のまま遺されており、屋内に展示された啄木の写真や書などを見学しながら新婚時代の暮らしぶりを想像することができます。
北上山地のほぼ中央にそびえる早池峰山(はやちねさん)は、日本百名山のひとつにも挙げられている標高1917mの山です。ハヤチネウスユキソウをはじめとする約200種類もの高山植物が咲き誇る、花の名山としても広く知られています。「七折ノ滝」や「打石」などの絶景や奇勝も多く見られ、登山を通して独自の自然を満喫することが可能です。
花巻広域公園は、家族でのピクニックや児童の遠足などに人気の総合公園です。緑豊かな敷地内には季節の花々や、宮沢賢治の童話を題材としたオブジェなどが点在しており、のんびり散策するのにもおすすめ。噴水池やアスレチック遊具、芝生公園といった小さい子供向けの施設から、テニスコートやゴルフ場などの本格的なスポーツ施設までそろっており、大人も子供も楽しむことができます。
宮沢賢治イーハトーブ館は、宮沢賢治やその作品の関する研究論文からアート作品まで、幅広いジャンルのコレクションを分かりやすく展示、収蔵している施設です。館内は無料で見学することができ、宮沢賢治作品の世界に浸ることができます。書籍やグッズを販売するショップやカフェスペースも完備。講演会や研究発表会、コンサートといったイベントも催されており、様々な形で宮沢賢治の作品に触れることが可能です。
花巻温泉から歩いて行ける距離にある釜淵の滝は、幅30m、高さ8.5mある巨大な岩盤の上を清流が滑るように落ちてゆくユニークな滝です。岩盤には10個ほどの大きな穴が見られ、それが炊飯釜のように見える、または岩盤自体が炊飯釜を伏せたような形に見えることから釜淵の滝と名付けられたそう。滝の周辺には一周20分ほどの遊歩道も設けられており、爽快な滝の景観と合わせてゆったりと森林浴を楽しめます。
花巻駅の北側にある未来都市銀河地球鉄道は、高さ10m、長さ80mもの巨大な壁に「銀河鉄道の夜」を思わせる絵が描かれた人気のアートスポットです。特殊な塗料で描かれているので明るい時には絵の白い輪郭しか見えませんが、夜になると銀河や列車がブラックライトの光で輝くように浮かび上がり、幻想的なアートを楽しめます。ロマンチックで美しいアートはデートなどにもおすすめですよ。
もりおか歴史文化館は、2011年にオープンした地域のミュージアムです。1階部分では「盛岡の祭り」をテーマに、迫力ある山車やきらびやかな装束をまとったチャグチャグ馬コなどを展示。また2階には盛岡の歴史や古い街並みの様子、盛岡城の再現模型や歴代藩主ゆかりの貴重な資料を常設展示しています。その他にも地域の歴史に触れられる多彩な企画展やテーマ展を随時開催。旬の観光情報を発信するコーナーもあるので、観光の途中に立ち寄るのもおすすめです。
岩手県の県庁所在地である盛岡市は、盛岡城が有名で、文学家であり誰もが知る石川啄木と宮沢賢治が過ごした地としても知られています。そのため、それぞれのゆかりの地には多くの観光客が訪れ、人気スポットとなっています。南部富士とも呼ばれる美しい岩手山がある自然豊かな街としても魅力で、歴史を感じる建物や寺院も数多く残り、散策には最適の街とも言えます。 そこで今回は、見どころが満載の盛岡市で、観光に訪れたら絶対に行きたいおすすめの定番観光地を紹介します。思い出に残るようなスポットがたくさんありますので、ぜひ参考にしてみてください。
東北の平泉は岩手県南西部に位置し、かつて奥州藤原氏が一大勢力を誇った地域です。この地の藤原氏は豊富な黄金の産出を背景に、当時の文化の粋を結集した寺院群を造りました。かのマルコ・ポーロが「東方見聞録」に記した「黄金の国ジパング」は、平泉のことだったのではないかと言われています。 2011年には日本国内では12番目、東北地方では初の文化遺産として、世界遺産に登録されました。平安京とは一味違う、東北の地に花開いた独自の文化を堪能することができる貴重な文化遺産となっています。こちらのページでは、平泉の文化遺産の歴史と観光の見どころを詳しく紹介します。
日本の中で代表的かつ有名な作家の1人、宮沢賢治をご存知でしょうか。多くの方が名前はもちろん「雨にも負けず…」の作品のフレーズを学生のときに聞いたことがあるはずです。その宮沢賢治は岩手県の花巻市が故郷であり、その街には彼の栄光を称えるような施設や公園など様々なスポットがあり、観光客で常に賑わっています。 こちらでは、花巻市にある、宮沢賢治の歴史、そして彼の偉大さを体験できるような施設や広場、カフェなどオススメのスポットを4箇所紹介致します。きっと宮沢賢治の新たな魅力に気づくはずです!
柳田國男の小説「遠野物語」で有名になった遠野は、懐かしい「日本の原風景」が残る美しい街です。河童や座敷童子などが登場する「遠野民話」で知られており、カッパ伝説がある「河童淵」や200年前に建てられたこの地方独特の民家「千葉家の曲がり家」、「遠野ふるさと村」など、ゆっくりと時間が流れているかのように感じられます。 食事処では囲炉裏を囲んで郷土料理が楽しめ、博物館では子供でも楽しめるよう様々な工夫がされています。妖怪ブームもあって家族連れなども多く、後世に受け継ぎたい日本の魅力がいっぱいの街です。そんな遠野で民話の世界に入り込めるようなスポットをご紹介します。
岩手県盛岡市の代表的な観光地として知られている”小岩井農場”。900万坪の広大な敷地面積の中で一般開放されている”まきば園”には、動物と触れ合ったり自然を体感したり多様なアトラクションを体験したりと、ファミリー向けにはもちろんのことカップルや友達同士でも楽しめる施設が充実しています。 ジンギスカンやアイスクリームなど、ここでしか食べられない農場ならではのグルメも充実しています。施設やアトラクション、乗り物はもちろんのこと、お腹を満たしてくれる絶品レストランなど、広い農場にお出かけする前に、ぜひチェックして充実の一日をお過ごしください。
A東京からアクセスする場合は新幹線を利用することがおすすめです。東京駅から盛岡駅までは最短で約2時間10分で到着します。関西方面や他県からアクセスする場合は飛行機を利用することがおすすめです。「大阪国際空港(伊丹空港)」や「名古屋飛行場(県営名古屋空港)」から「いわて花巻空港」にアクセスすることが可能です。
A旅行会社のプランを利用して岩手旅行をする場合、交通費と宿泊料金を合わせて30,000円から50,000円が相場となっています。季節や宿泊日数、人数によって価格は変わるので注意してください。また、現地でのお土産代、食事代、交通費などを考えると60,000円前後を準備しておけば安心して旅行を満喫することが可能です。
A岩手県は1泊2日でも十分に楽しむことが出来ます。出発地にもよりますが、週末フラッと出かけるのにもおすすめの旅先です。温泉や観光地を巡ってのんびりと過ごしたい場合や、岩手県から少し離れた場所から向かうという場合は2泊3日以上のゆとりを持ったプランがおすすめです。旅行の目的に合わせて日数を選んでみてください。
A岩手旅行のベストシーズンは初夏から夏にかけてとなっています。新緑の季節であることから美しい山々と青空が広がるノスタルジックな景色を堪能することが出来ます。気候が安定してくる4月から5月もおすすめの旅行シーズンとなっていて、「高松公園」「北上展勝地」などの桜の名所でお花見を楽しむのもおすすめのプランです。
Aベストシーズンである春や夏を外した時期は穴場となっています。岩手県は一年を通して魅力的な旅行先ですが、冬は寒さが厳しくなるため初めての岩手旅行の際には注意が必要です。スキーなどのウィンタースポーツを楽しみたい人や温泉と雪景色を楽しみたい人は冬の岩手がおすすめです。そのほかにも春休みやGWなどの長期休暇明けも比較的空いています。
A岩手県は豊かな自然と世界遺産が魅力的な観光スポットとして挙げられます。世界文化遺産に登録されている「平泉」や宮沢賢治ゆかりの「花巻」、レトロな街並みを楽しむことが出来る「岩手銀行赤レンガ館」「紺屋町」などがおすすめです。少し足を伸ばせば親子で楽しめる「小岩井農場」もあります。岩手県の玄関である盛岡ではグルメも歴史的建造物も楽しむことができます。
A旅行に出かける季節や旅の目的地によっても異なりますが、動きやすい服装を心がけることをおすすめします。街歩きをする場合は履きなれた靴で出かけましょう。春先は昼と夜で気温の差が激しいため、サッと羽織ることが出来る上着やストールを準備しておくと安心です。冬場は寒さが厳しいので防寒対策を行った上で旅行やウィンタースポーツを楽しんでください。
A飛行機や新幹線に乗る時間が長い場合は移動中に時間を潰すことが出来るものを用意しておきましょう。本やタブレットがあれば移動時間も有意義に過ごすことが出来ます。お土産を購入する場合にはエコバックを準備しておくことも大切です。折りたたんで小さくなるエコバックをカバンに忍ばせておきましょう。急な雨に備えて折り畳み傘もあると安心です。
A岩手のグルメと言えばわんこそばが有名です。わんこそばに加え、盛岡冷麺と盛岡じゃじゃ麺は盛岡の「三大麺」と呼ばれていて地元の人からも愛されているグルメです。神子田(みこだ)の朝市や福田パンも岩手旅行で外すことが出来ないグルメとして人気を集めています。小岩井農場の乳製品もおすすめグルメで、ソフトクリームやチーズケーキなどのスイーツが人気です。
A岩手県へ旅行へ向かう際はマスクを着用し、3密を避けて行動するようにしてください。旅行に出かける前には県内の新型コロナウイルス感染情報を確認するようにしましょう。観光スポットや飲食店によっては臨時休業をしている場合もあります。旅行の計画を立てる際には営業時間と合わせてチェックしてください。旅行の際には地域住民の方々に迷惑がかからない行動をとりましょう。