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■富士山ってどんな山

ご存知の通り富士山は標高3,776.12mを誇る名実ともに日本一の山。静岡県(富士宮市、裾野市、富士市、御殿場市、駿東郡小山町)と、山梨県(富士吉田市、南都留郡鳴沢村)にまたがる活火山で、ほかの山脈とのつながりや同じ山地に属さない、世界でも有数の独立峰です。2013年には世界文化遺産にも登録され、日本のみならず海外でも日本の象徴として知られています。
富士山と日本人との歴史も古く、最も古い記録では奈良時代初期の721年に成立した「常陸国風土記」で「福慈岳」と記されているのが今の富士山だと言われています。このように古くから日本人の心とともにあり、日本各地の独立峰で「〇〇富士」という呼び名がつくほど身近な存在である富士山。日本人ならだれしもが一度は登りたいと思うのも当然のことなのかもしれません。

■富士山の登山のシーズンはいつ?

富士山の登山シーズンは基本的に夏の無雪期です。この夏の登山シーズンは毎年明確に決められていて、ルートによって違いますが、2016年の吉田口は7月1日〜9月10日、ほかのルートは7月10日〜9月10日までとなっています。実はこの期間以外の時期も登山が禁止されているわけではありませんので、登ることは可能です。しかし、ガイドライン上で「万全な準備をしない登山者の夏山期間以外の登山は『禁止』」とされているとおり、積雪期の富士山は危険極まりない場所に変貌するので、よほどの準備と経験を積んだ方以外は夏の富士山だけで楽しみましょう。
■富士山の登山の見どころとコース

富士山の登山コースは登り口によって大きく吉田ルートと富士宮ルート、須走ルート、御殿場ルートの4つに分かれています。それぞれに特徴が異なっており、最も難易度が低く人気なのが吉田ルート。山小屋の数が多く、道が整備されており歩きやすいので初めての富士登山の際におすすめです。救護所も多いため、ツアー登山の際もこのルートがよく使われます。
また、このコースを利用する場合は、山頂の最高点である剣ヶ峰が火口のちょうど反対側になります。そのため、最高点に立つことイコール、お鉢巡り(火口の外周を回ること)を楽しむことにもなります。山頂でご来光を見ることは、富士山に登る大きな見どころのひとつです。それに加えて少し努力して火口の周りを1周すれば、山頂での景色の変化も楽しめ最高点に立ったというより上の満足感を得られるでしょう。もし体力に自信があるという方には、このお鉢巡りもぜひ勧めたい見どころのひとつです。
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■富士登山の注意点

富士登山に挑戦する場合、最も気を付けなければいけないのは、毎年多くの人がかかる"高山病"です。標高が高く酸素が薄くなることにより脳が酸欠を起こして生じる体の不調で、頭痛や吐き気を伴いひどくなるとその場から動けないほどになります。それを防ぐためには、よく休憩を取りながら心肺への負担を軽くするように登ることが大切です。携帯の酸素を持って行くのもいいでしょう。
そして富士山に登る場合に必ずお世話になる山小屋ですが、富士山の環境を守るためにバイオトイレとなっており、多くの山小屋でトイレの使用に費用がかかります。料金は1回につき100円〜300円で、登りと下りで利用することを考えると100円玉で2,000円分くらい用意しておくと安心です。合わせて、水溶性のティッシュやトイレットペーパーも自分で用意しておくのがマナーです。
■頂上まで行かなくてもご来光が見られる

ご来光を見るといえば頂上で、という先入観を持っている人もいるかもしれませんが、富士登山ではある程度まで登ってしまえば、多くの場所から雲の上のご来光を拝むことができます。体に負担をかけずに自分のペースで登りたい人は、道が混雑する上に足元の視界も悪い夜明け前の登山はせずに、宿泊する山小屋の付近でご来光を拝むのがいいでしょう。
前日の夕方からご来光までの時間をゆっくりと休憩にあてられるので、初めての富士登山にピッタリです。もちろんご来光を見た後は頂上まで。人の少なくなった道をスイスイ登っていけるので、体に余計な負担をかけずに無理なく富士登山ができますよ。
■御来光は頂上でという人は時間に余裕をもって出発しよう
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富士登山の定番とも言える、頂上でご来光を拝むなら、仮眠をとった後は混雑を避けて早めに山小屋を出発しましょう。少し大変かもしれませんが、確実に頂上でご来光を拝むためには、早起きが肝心です。頂上につくのも早いので、1番いい場所で見られるのも魅力です。山頂で長い時間留まることになるので、防寒対策は入念に行いましょう。
■最高到達点の感動を味わうならお鉢めぐりもしよう

富士山の本当の頂上は最高到達点である剣ヶ峰です。ルートによっては頂上に着いた後に火口をぐるっと回って反対側まで歩かなければいけませんが、富士山のてっぺんに立ったという満足感はしっかり得られます。また、ぽっかりと開いたお鉢めぐりは、映像でよく見る富士山の頂上だけでもどれほどの広さがあるのか、身をもって体験できます。ご来光を剣ヶ峰で拝むというのもひとつの目標にしてみてもいいかもしれません。